進路部からのお知らせ

進路部からのお知らせ

保護者施設見学会 その1

 本校では、夏季休業中を利用し、保護者と職員が近隣の福祉施設を訪問し見学させていただく「保護者施設見学会」を実施しています。

 これは、進路選択の機会を広げるとともに、幼児児童生徒の進路について、早い時期から家庭でも考える機会にしていただきたいという思いのもと、進路指導部で計画しているものです。

 昨年度はコロナウイルス感染症感染拡大防止のため残念ながら中止となっていました。そのため、今年度は一年越しの実施となりました。

 いくつかの施設を訪問させていただいていますが、今回は、「くまもと障がい者労働センター おれんじ村」をレポートします。

 

 

 

 

 

 

3枚の写真説明:すべておれんじ村の外観。

 「おれんじ村」は、本校から車で15分ほどの東区長嶺南にあります。

 1985年に養護学校を卒業した3人の障がい当事者が「誰もが地域で働き、地域で生きる場所をつくりたい」との思いでスタートしました。その3人のメンバーのうちの1人である倉田哲也施設長を中心に現在も理念を受け継いでおられます。「障がいがあっても、なくても、支え合える関係性」を大事に、ここでは、利用者を「メンバー」、支援者を「スタッフ」と呼んでおり、利用者と支援者の垣根を越えて、みんな平等な仲間として一緒に働かれているという印象を受けました。

 

 

 

 

 

3枚の写真説明:左から窓に描かれた「おれんじ村」のロゴ。「事務部・IT部」で働く方々(※掲載の承諾を得ています)。IT部が作成した名刺。(点字名刺も作成可能)

  事業部署は5つ。「訪問・イベント販売」「食品製造 油菓子・焼き菓子」「ORANGE CAFE運営」「交流・啓発」「事務部・IT部」です。それぞれ自分のやりたいことと障がいの特性に応じて、様々な活動がなされていました。

 本校と「おれんじ村」との関わりは、本校で使用する再生紙トイレットペーパー、ギフト製品の購入、長期休業中の弁当注文、機関誌「WITH」の回覧などがありましたが、これまであまりイメージできていなかった「おれんじ村」で働く方々の姿を見学により知ることができ、「工夫、協力、真心」を感じた一日でした。

 帰り際、購入させていただいたお弁当とクッキーもおいしかったです。

 

 

 

 

 

2枚の写真説明:左から、手書きメッセージ入りのお弁当。ラッピングされたクッキー&コーヒー。

 お忙しい中、長時間にわたり施設説明や施設案内を親切丁寧に行って下さったスタッフの武富様と仕事中も笑顔で迎え入れてくださったメンバー及びスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

※なお、「おれんじ村」の詳しい事業内容やパンフレット等は進路指導部がまとめて保管しておりますので、保護者の皆様は各学部の進路指導部までお尋ねください。

※今後、本校ホームページや進路便りでも情報提供をしていきたいと思います。

高等部普通科重複障がい学級3年生のインターンシップ

 高等部普通科重複障がい学級の3年生は、5月中旬から7月上旬にかけて、実習を通して、福祉施設の日中活動を体験するため、インターンシップ(現場実習)を体験しました。

 一人一人が卒業後の進路に向けて、期待感と緊張感を持って、真剣に臨んだ実習でした。インターンシップ最終日の評価会では、実習の様子を丁寧に評価していただいたり、卒業後に利用する際の情報をいただいたりすることができました。コロナ禍ではありますが、学校では体験できない貴重な体験をさせていただくことができました。

 

 実習場所は、白鳩園地域生活支援センターさくら、社会福祉法人恩賜財団済生会熊本福祉センター済生会ほほえみ、社会福祉法人熊本市社会福祉事業団はなぞの学苑、社会福祉協議会障がい者支援センターれんがの家(スペーシアれんが生活介護)、一般社団法人あゆみあゆみアクア、社会福祉法人志友会くまもと江津湖通園センターです。ご協力いただいた事業所の皆様大変ありがとうございました。

(事業所名掲載は、実習期日順です。)

   あじさいの装飾作り     ペットボトルキャップの仕分け作業

 

             

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 マスコットの綿入れ作業

専攻科理療科3年 治療院実習

9月12日(木)専攻科理療科3年4名が「よろず治療院」へ実習に行ってきました。「よろず治療院」の細田院長は、本校の卒業生で高齢者施設やヘルスキーパーの経験を積み、5年前に国府電停の近くに開業されました。

実習では、開業に至るまでの経緯や開業に必要な資金、臨床現場でよく遭遇する肩こり、腰痛、膝痛に対する治療法等、丁寧に詳しく教えて頂きました。

 よろず治療院では、治療院に来られる患者さんだけでなく、近隣の高校のスポーツ選手のケアや高齢者宅への訪問マッサージ、そして、自己研鑽のため定期的に研修会への参加等、視覚障がいがあっても積極的に外に足を運ばれているとのことでした。

 外との関わりの中で成長できるため、卒業後は自分の成長のためにも、積極的に研修会等に参加することがいいとアドバイスを頂きました。                   

                                      文責 高等部理療科 山岡正人                                                                              

                                                

専攻科理療科3年 青磁野リハビリテーション病院見学実習

9月10日(火)に青磁野リハビリテーション病院へ見学実習に行きました。専攻科理療科3年生5名が参加しました。

 マッサージ師・鍼灸師が病院でどのように働いているかを知り、将来の進路選択に役立てるため毎年実施しています。

 当日は、本校卒業生の松村さんが案内してくれました。マッサージ師・鍼灸師の病院内での役割や仕事内容の説明をして頂き、病院内(リハビリ室)の見学や物理療法機器の体験をさせて頂きました。物理療法機器の体験では、温熱機器、牽引、電気治療等を実際に体験し、その効果も説明して頂きました。

                                      

                                      文責 高等部理療科 山岡正人 

令和元年度(2019年度)進路指導職員研修

進路職員研修

 

令和元年度(2019年度)進路指導職員研修

 

全職員が視覚障がい者の進路について考え今後の進路指導・キャリア教育の参考とすることを目的に進路指導職員研修を6月6日(木)に実施しました。

 

内容

①平成30年度卒業生の進路状況

②キャリア教育について

③盲学校からの大学進学について

 

①平成30年度卒業生の進路状況

各学部の卒業後の進路状況について報告を行いました。

 

 ②キャリア教育について

キャリア教育の概要、キャリア発達、新学習指導要領のキャリア教育のねらい等、講話を行いました。

 また、北海道立特別支援教育センターの研究紀要から「視覚障がい教育におけるキャリア発達を促す能力や態度の段階表」を紹介し、盲学校で育てたい力について話しをしました。

 最後に、キャリア教育の実践事例を紹介し、特別活動や各教科でのキャリア教育の考え方について全職員で共通理解を図りました。

 

 

 
 
 
 
 ③盲学校からの大学進学について

 本校普通科卒業生の大学進学状況、全国盲学校卒業生の大学合格状況、受検前相談から入学までの流れ、受験上の配慮、受験対策、2021年度以降の入試情報について講話を行いました。

 盲学校からの大学進学者は、推薦やAOでの進学が7割以上占めており一般入試での進学は少ない状況であることや、視覚障がい者の受験上について時間の延長や文字の拡大・点訳等について話しをしました。

本校でも大学進学希望者が増加傾向にあり、全職員に盲学校からの大学進学の状況や大学進学までの流れを知ってもらう機会となりました。