建設工学科のトピック

2018年11月の記事一覧

【建設工学科】 2年生「出前講座・現場見学⑤」

11月7日(水)に実施した、本校建設工学科2年生対象の出前講座と現場見学について、
今回は「⑤生コンの現場品質管理実習」の様子をお伝えします。

 

まだ固まっていない状態のコンクリートを、「フレッシュコンクリート」と言います。

フレッシュコンクリート=生コンクリート=生コンといろんな呼び方があります。

 

ちなみに、

セメント+水=セメントペースト

セメント+水+細骨材(砂)=モルタル

セメント+水+細骨材(砂)+粗骨材(石)=コンクリート となります。

 

土木工事の大部分は、土工とコンクリート工であるため、
コンクリートについて学ぶことはとても重要です。

今回は、実際の現場で行われている「スランプ試験」「シュミットハンマーによる試験」の実演と
体験をさせていただきました。

本校では、3年生でコンクリート実習を行っており、少し早めの体験となりました。

 

まず、「スランプ」とは、生コンの変形や流動に対する抵抗性のことで、試験によって測定します。簡単にいうと柔らかさのことで、作業のしやすさや効率に関わる部分です。

決められた試験方法にそってスランプを求めることができました。


 

次に、「シュミットハンマーによる試験」ですが、こちらは硬化したコンクリートの強度を現場で測定するための試験で、「シュミットハンマー」という測定器を用います。


 

最後に、実際にコンクリートを打ち込む(=打設)工程を見せていただきました。

型枠の中にコンクリートを流し込み、バイブレーターという振動を発生させる器械を用いて隅々までならしていきます。




こちらも体験をさせていただき、きれいにならすことができました。

次回は、「⑥ヒストリアテラス五木谷の見学」の様子をアップします。

【建設工学科】 2年生「出前講座・現場見学④」

11月7日(水)に実施した、本校建設工学科2年生対象の出前講座と現場見学について、
今回は「④レーザー計測器の操作訓練」の様子をお伝えします。

会場を五木村の五木源(ごきげん)パークに移しました。

ここでは、国土交通省で実際に使用されているレーザー計測器について学びました。

今回操作したレーザー計測器は、斜面崩壊が発生したときなどに
その規模を把握するため、遠隔地から測量を行うことができる器械です。





通常の測量器械に比べ小型で運びやすく、精度は落ちるものの迅速な測定が可能です。

熊本地震後の被害状況確認にも活躍したようです。

また、ヘリコプターからの使用も可能とのことでした。

次回は、「⑤生コンの現場品質管理実習」の様子をアップします。

【建設工学科】 2年生「出前講座・現場見学③」

11月7日(水)に実施した、本校建設工学科2年生対象の出前講座と現場見学について、
今回は「③スマートインターチェンジ工事現場見学」の様子をお伝えします。

人吉市七地地区において、スマートインターチェンジ建設工事が行われています。

まず、工事の概要について説明を受けました。


人吉市には人吉インターチェンジもありますが、新たに建設する目的として、

◇日常生活の利便性向上

◇工業や地場産業の振興による地域活性化支援

◇農業の活性化支援

◇観光振興の支援

◇緊急医療の支援

◇球磨川氾濫時の緊急活動の支援  が挙げあられます。

移動時間を短縮することによって、経済活動や人々の暮らしに大きく貢献することができます。

このように、生活に直結する仕事ができることは建設業の大きな魅力だと感じました。

実際の工事現場内も見学させていただきました。






完成は、2019年度の予定です。

楽しみにしています!

最後に記念撮影!


次回は、「④レーザー計測器の操作訓練」の様子をアップします。

【建設工学科】 2年生「出前講座・現場見学②」

11月7日(水)に実施した、本校建設工学科2年生対象の出前講座と現場見学について、
今回は「②ICT活用工事現場見学」の様子をお伝えします。

人吉市中神地区において、河道整備工事が行われています。

ここでは、球磨川の流れを良くするために、樹木を伐採し堆積した土砂を取り除いています。

その中で、「ICT建機」と呼ばれるコンピュータ制御の重機や、
測量のための「ドローン」が使用されており、それらについて学ぶことができました。

まず、国土交通省が推進している「i-Construction」(アイ-コンストラクション)についての
説明を受けました。

i-Construction」とは、ICT技術を活用し、測量・設計・施工・管理を情報化することで、
生産性や安全性の向上を目指すものです。
今後ますます導入が進んでいくと思われます。

次に、「ドローン」を用いた測量について説明を受けました。

「ドローン」に搭載されたカメラで写真を撮影し、そのデータを解析して測量を行います。

実際に生徒もドローンの操作をさせていただきました。

ラジコン感覚で操作は簡単です。

そして、「ICT建機」について説明を受けました。

「ICT建機」には、完成図面のデータが入っており、コンピュータのサポートを受けながら
決められた深さや角度で土砂を掘削することができます。

今までは目印(=丁張り)が必要でしたが、不要となり生産性が向上しています。

また、経験の浅い人でも、ベテランに負けない操作が可能です。

こちらも搭乗体験をさせていただきました。

初めて乗る生徒でも、操作できました。


最後にドローンによる記念撮影!


次回は、「③スマートインターチェンジ工事現場見学」の様子をアップします。

【建設工学科】 2年生「出前講座・現場見学①」

11月7日(水)に、本校建設工学科2年生を対象に出前講座と現場見学を行いました。

この取り組みは、国土交通省九州地方整備局川辺川ダム砂防事務所のご協力により
平成27年度より実施しており、今回で4回目となります。

内容が盛りだくさんなので、以下の内容を6回に分けてブログにアップしていきます。

①出前講座

②ICT活用工事現場見学

③スマートインターチェンジ工事現場見学

④レーザー計測器の操作訓練

⑤生コンの現場品質管理実習

⑥ヒストリアテラス五木谷の見学

それではまず、「①出前講座」についてです。

出前講座では、国土交通省の取り組みについて説明していただきました。


国土交通省では、河川・道路・港湾の整備事業や防災事業等によって、安全で豊かな暮らしを支える社会資本の整備・監理を行っておられることを学びました。

また、女性技術者の増加や防災について、採用に関しての説明もしていただきました。

次回は、「②ICT活用工事現場見学」の様子をアップします。