建築科ブログ

2021年11月の記事一覧

【建築科】第6回特別授業「地域資源とのコラボ推進事業」

実施日:令和3年11月17日(水)

講師:元熊本城本丸御殿復元工事棟梁  松永 孝一 氏

   文化財建造物保存技術協会 参事 東坂 和弘 氏

生徒:建築科伝統建築コース2年(19名)、3年(19名)

 

東坂先生よりご自身の経歴とこれまでの取り組みについて詳しくお話し頂いた。日本の伝統建築はもとより、海外の伝統的建築構法と文化に至るまでの幅広いお話であった。

その後、松永先生による大工道具紹介と使用方法についての説明があった後、木材の伝統的製材方法である両刃鑿を使った打割製材の実技指導があり、すべての生徒が実技体験を行った。生徒達は古代から中世にかけての製材方法を実体験した。

 

東坂先生の講話に聴き入る生徒達

 

専攻科の生徒による、釿(ちょうな)掛けの様子

 

2年生による両刃鑿を使った打割製材の様子
 

3年生による両刃鑿を使った打割製材の様子

松永先生による実技指導により高い加工技術を学んだ

打割製材後の断面確認の様子

 

授業が終了し、謝辞を述べる生徒代表の北君。講師の先生方への感謝と共に、今回の学びを今後の活動に繋げていきたいと力強く語っていた。

 

 

【建築科】第5回特別授業「地域資源とのコラボ推進事業」

実施日:令和3年11月11日(木)

場所:①阿蘇神社 楼門施工現場見学・講義

   ②熊本県土木部建築住宅局 建築課(田口技建工場見学、伝統構法による住宅現場見学)

参加生徒:建築科2年(38名)、伝統建築専攻科1・2年(6名)

 

5年前の熊本地震を受け、倒壊した阿蘇神社楼門の修復現場見学の様子です。

生徒達は、古材を7割再利用したスケールの大きな修復現場を見学し、伝統技法の技術の高さと制震ダンパーを組み合わせたハイブリッドの新工法に驚きを隠せない様子でした。

 

 

楼門の現場見学後、伝統建築専攻科の生徒は、「阿蘇神社の災害復旧事業」について復旧工事の設計監理を担当されている文化財建造物保存技術協会の方にお話をしていただきました。

 

 阿蘇神社の彫刻に始まり、阿蘇神社の墨書裏話や、楼門の特徴と熊本地震の特徴を重ね合わせ、崩れた理由を示してくださいました。阿蘇神社の災害復旧手順についてのお話では、見学させていただいた現場を思い出しながら、学ばせていただきました。

 

 質疑応答では、意欲的に質問する様子が見られました。「重要文化財である木造建築物に鉄骨を入れることに抵抗はなかったのか?」と教師陣も気になっていた質問をしてくれました。その質問に対しても真摯に答えていただき、たくさんの学びを与えてくださいました。専攻科生徒はやはり社寺建築を学んでいるだけあって、目を耀かせながら耳を傾けていました。

 

 

 

 

(有)田口技建見学

【作業場】

作業場見学では、「くまもと型伝統構法」の意義やそれらに用いる継手や土壁の説明を受けた。また実際に継手の加工体験を行いました。生徒たちは実際の材料や継手・土壁の模型などを見ながら、学校で学習した内容と照らし合わせ学習を深めていました。

 

【くまもと型伝統構法の住宅見学】

「くまもと型伝統構法」の住宅見学では、実際に施工中の住宅現場を見学しました。構法の特徴や作業内容などの説明を受けた。生徒たちは土壁の中塗り体験や田口社長に対して古材の活用に関する発問をするなど、積極的に学習に取り組みました。

 

 

 

 

 

【建築科】第10回「つまようじタワー耐震コンテスト高校生大会」

令和3年10月31日(日)

 

第10回「つまようじタワー耐震コンテスト高校生大会」に出場してきました。

結果としては、3位以内に入賞することはできませんでした。

本校からは、4チーム出場しました。

惜しくも、勝永(2AT)・黒木光勝(1AT)チームが5位という結果でした。

重りが足らなくなるほど、例年に比べ、類をみない白熱した戦いとなりました。

 

今大会は、元々9月中旬に実施される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により延期されました。

9月中旬の完成にあわせ、夏休みから地道に制作してきました。

長い間向き合ってきたつまようじタワーが崩壊していく様は、とてもショックでした。

重さを毎回量り、その度に補強し、愛情込めてこの3ヶ月間つまようじタワーと向き合ってきました。

タワーが倒れ、放心状態になっていた生徒ですが、特別賞をいただくことができました。

愛情込めて向き合ってきた甲斐がありました。

 

特別賞 野﨑凛(1AA)・宮田杏莉(1AA) 

この特別賞は、形状の美しさ・ユニークさ・製作の精度等の審査の結果選んでいただきました。

この悔しさをバネに来年はまた優勝を奪還したいと思います!

最後は壊れたタワーと共に全員で!キラキラ

【建築科】第4回特別授業「地域資源とのコラボ推進事業」

実施日:令和3年10月27日(水)①②③④⑤⑥時間目

講師:元熊本城本丸御殿復元工事棟梁  松永 孝一 氏

   文化財建造物保存技術協会 参事 東坂 和弘 氏

生徒:建築科伝統建築コース 2年(19名)、3年(19名)

 

本校建築科の特別授業が午前の部、午後の部の2回に分けて行われました。

今回の講師は元熊本城本丸御殿復元工事棟梁 松永 孝一様、文化財建造物保存技術協会 参事 東坂 和弘様です。

熊本城本丸御殿の新築工事や熊本地震により被災を受けた飯田丸5階櫓などの修復工事にともない、それぞれのお立場から木材の使い方、手法についてこれまでの現場経験を踏まえて、伝統建築の魅力や職人としての在り方について講義をしていただきました。生徒達は興味津々に話を聞き、積極的な発言も見られ充実した講義となりました。

午前の部 伝統建築コース2年生 授業風景

 

午後の部 伝統建築コース3年生 授業風景

 

 

 

 

【建築科】第3回特別授業(地域資源とのコラボ推進事業)

第3回特別授業 

実施日:令和3年9月9日(水)

講師:本山建設 社長 本山 幸嘉 氏

生徒:建築科建築コース 2年(20名) 3年(17名)

 

今回の講師は熊本県山鹿市で総合建設業を営んでいらっしゃる本山幸嘉様です。

地場産業の経営者として、山鹿市の商工会のリーダーとして、熊本県建設業協会 タクミミライ 経営雇用委員長・理事としてのご経験を踏まえて、総合建設業の魅力について講義をしていただきました。

アスベストのことや、建設業のことばかりでなく、町づくり・街おこしについてのお話も盛り上がりました。3年生にとっては、これから始まる仕事を中心とした社会生活の実感がもてるような内容であり、2年生にとっては今後の進路選択に繋がる貴重な講義となりました。