夏季休業におけるSGH事業
1.青少年国際理解交流プログラム
平成29年7月28日(金)
青少年国際理解交流プログラムは熊本県の友好提携先である中国広西壮族自治区との交流事業として、両県区の中高生を交互に相手方へ派遣し、異文化圏との共同体験を通じて、相互理解を深めることを目的として実施しているプログラムです。今回は南寧市沛鴻民族中学校(日本の高校にあたる)から水俣市を訪問し、本校の生徒と意見交換や文化交流を以下の日程で実施しました。
13:30 広西訪問団到着
13:40 開会(本校会議室)
代表挨拶(水俣高校代表副校長、訪問団代表 ※中国語通訳有り)
13:45 相互紹介(学校紹介・ふるさと紹介・ペアで自己紹介)
14:20 部活動見学及び体験
A班:弓道部見学、茶道部体験
B班:茶道部体験、弓道部見学
15:10 卓球部体験(来校生徒と本校卓球部員との交流試合)
校内見学(本校生徒の案内による)
15:50 水俣高校発
16:00 水俣病資料館見学(本校生徒が案内)
17:00 水俣病資料館発
17:10 水俣高校着
17:30 歓迎レセプション(夕食会)
福田農場にて歓迎レセプション及び交流会
20:00 終了
2.宇部市への水俣市環境スタディツアー
平成29年8月3日(木)~5日(土)
平成24年7月24日に水俣市、長崎県対馬市、山口県宇部市の3市で共同声明を発表しました。内容は、3市が互いに連携・交流し、低エネルギー都市実現や生物多様性保全の政策を推進し、地域から持続可能な社会づくりに取り組むというものでした。その一環として子どもたちのためのスタディーツアーが企画され、水俣市からは、平成26年に宇部市へ、翌平成27年には対馬市に中学生が派遣されました。平成28年度は宇部市、対馬市から受入のみを実施しました。
今年度は中学生対象だった本事業に対して、文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けた本校の生徒が対象となり、事前・事後学習、発表までの企画段階から生徒が携わる、生徒主体の事業へと発展しました。
このスタディツアーでは本校から1年生4名、2年生5名の全9名が参加し、「宇部方式」といわれる独自の公害対策・環境保護・改善の取り組みや、相互信頼と協調の精神にのっとった産官学民の話し合いにより、ばいじん汚染を克服したまちの歴史と現状を学びました。また、小中高と学んできた水俣の過去・現状とも比較検討することで、さらなる水俣の取組を考察する機会となりました。
8月3日(木)
7:50 水俣市役所にて出発式
8:00 水俣市出発
14:00 宇部市役所着・市長表敬訪問
14:50 石炭記念館見学
16:00 UBE-i-plaza(宇部興産資料館)見学
17:30 宇部興産竹下会長・表敬訪問と懇談
19:00 ホテル着
8月4日(金)
9:00 ホテル発
11:00 秋吉台・秋芳洞 見学
15:00 宇部高校と交流・意見交換
17:00 宇部市役所にて、事前質問に関する質疑応答
20:00 ホテル着
8月5日(土)
9:00 ホテル発
9:30 ときわ公園見学
15:00 水俣市役所着・解散式
3.国際交流カフェ in みなまた
平成29年8月3日(木)
水俣市が主催した「国際交流カフェinみなまた」に本校生徒40名(2年生27名、1年生13名)が参加しました。
この企画は、「①水俣高校におけるSGH事業の紹介や参加者同士の交流プログラム等を実施し、参加者同士の異文化交流と国際理解を深める。②中高生の英語を使ったコミュニケーション力の向上を目指す。③市内の中学生に水俣高校の魅力を発信する場とする。④県内のJETプログラム(The Japan Exchange and Teaching Program)参加者及び留学生に水俣の魅力を知ってもらう場とする。」という趣旨で平成28年度から水俣市と企画の検討を重ねてきました。また、今年度に入ってからは、生徒からも企画の提案を水俣市に行い、準備を進めてきました。
当日は留学生等が16名(アメリカ、イギリス、インド、インドネシア、ケニア、シンガポール、タイ、ドイツ、フランス、台湾、中国)、中学生が7名、一般参加者が3名の合計66名で国際交流カフェを行いました。
10:20 開会
10:30 アイスブレイク(ゲーム、レクリエーション)
11:30 水俣高校生によるプレゼンテーション(水俣高校の取組紹介)
12:00 昼食歓談
13:00 水俣高校生による水俣市ガイド ※大型バスで移動
・エコパーク
・湯の児海岸・湯の児島公園
・福田農場
15:30 閉会
4.「環境デジタルアート」夏のワークショップ
平成29年8月4日(金)
平成28年11月から慶應義塾大学学生と遠隔講義4回、ワークショップ1回を通して、今回のワークショップに向けて準備を進めてきました。
今回は水俣市総合もやい直しセンター「もやい館」のホールを借りて、今までのアイディアを形にしたアート作品を製作しました。水俣高校からは24名、慶應義塾大学からは6名、外国人大学生14名(インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア)の合計44名で英語でコミュニケーションをはかりながら作成しました。
作品はスクラップで水俣の海を表現したスクラップアート、水俣のバラをモチーフにした切絵アート、水俣市の竹とLEDろうそくを使用した竹あかりアートの3タイプを作り、特に切絵アートに使用したLEDには各種センサー(気温・湿度・PM2.5・UV・騒音)とリンクさせて、データによって色の変わるHueを使用しました。センサーは水俣市内および水俣高校に設置しており、「目に見えない環境データを可視化してアート作品とする」という当初の目的を達成することができました。
製作後の夕方には地域の方をお招きして、完成したアート作品を披露しました。
5.水俣市児童会生徒会合同リーダー研修会における水俣高校生による研修
平成29年8月22日(火)
水俣市の児童会・生徒会活動を基盤とした小中学校の連携事業に、本校生徒が関わることで、地元の小学生、中学生、高校生の強い絆を作り上げ、また、高校生のみならず、義務教育段階からグローバルな人材の育成を図るとともに、義務教育から高等教育への継続した学習の機会とすることを目的として実施しました。 研修では、参加する小中学生を13班に分け、各班に本校生徒が1名ずつつき、班別協議のファシリテーターとして全体進行および班のとりまとめを行いました。班別協議では「理想の学校を作ろう」をテーマに、自分たちの学校を魅力的な学校とするための施策・目標およびその目標達成のための具体的な方策を考え、それを1枚の紙にまとめプレゼンテーションを行いました。
今回は昨年に引き続き2回目の実施で、昨年は中学3年生として参加し、今年はファシリテーターとして参加する生徒が複数名いたこともあり、準備段階から当日の運営まで含めて研修会をスムーズに行うことができました。
6.対馬高校生との交流
平成29年8月23日(水)
平成24年7月24日に水俣市、長崎県対馬市、山口県宇部市の3市で共同声明を発表しました。内容は、3市が互いに連携・交流し、低エネルギー都市実現や生物多様性保全の政策を推進し、地域から持続可能な社会づくりに取り組むというものでした。その一環として子どもたちのためのスタディーツアーが企画され、水俣市からは、平成26年に宇部市へ、翌平成27年には対馬市に中学生が派遣されました。平成28年度は宇部市、対馬市から受入のみを実施しました。
今年度は8月3日から本校の9名の生徒が宇部市へスタディツアーに参加し、8月23日には対馬市から対馬高校生6名を受け入れました。
本校との交流では「自分たちの暮らしから見たふるさと」をテーマに5名程度のグループに分かれて班別協議を行い、最後に出た意見を共有しました。それぞれの地域にとって良い点・改善すべき点と思っていたことが、他の地域と比較することでふるさとを見直す機会となりました。