校長室からの風

燃える若き音楽家たち ~ 芸術コース音楽専攻卒業生のコンサート

   御船高校芸術コース音楽専攻卒業生による「Valentine Concert」が2月11日(火)に御船町カルチャーセンターで開かれました。本校芸術コースは平成16年4月に新設され今年度で15年目を迎え、来月には14期生が卒業します。今回の音楽会は9期生から12期生の有志6人による企画であり、このような音楽専攻卒業生のコンサートは初めてとのことです。

 メンバーは次のとおりです。

 中川かりんさん(9期生、専門はファゴット)、水町綾花さん(10期生、専門はファゴット)、友田桂豪さん(10期生、専門はドラム)、松井奨真さん(11期生、専門はピアノ)、山下真理子さん(11期生、専門はピアノ)、久保明日香さん(12期生、専門はフルート)。前半はそれぞれ専門楽器のソロ演奏、後半は御船高校専攻同窓生ならではの組み合わせの演奏が披露されました。ピアノ連弾の松井さんと山下さんは在籍大学が異なり、合せる練習機会が限られ、初めての連弾ということでドキドキの演奏だったそうです。また、ファゴットトリオは、中川さんと水町さんに、御船高校芸術コース音楽専攻1年の武田祐里さんが加わったものでした。中川さんと水町さんは平成音大の先輩後輩に当たり、武田さんもファゴット専攻ということで平成音大の先生に師事しています。このように所属大学や年齢を超え、同じ御船高校芸術コース音楽専攻というつながりの音楽会が実現したことを心から歓迎したいと思います。

   コンサート当日はちょうど1、2年生の学年末考査期間中のため、会場には御船高校生の姿は少なかったのですが、旧・現職員や平成音大で学ぶ卒業生等、初めての試みを応援する関係者が集いました。演奏者6人はまだ二十歳前後の若き音楽家たちです。その志は高く、熱いものがあります。彼ら6人が力を合わせ、母校及び後輩へ爽やかなエールを贈ってくれたことに深く感謝したいと思います。フィナーレはラテンジャズの名曲「On Fire」でしたが、まさに曲名のとおり「燃える」若人たちであり、その将来が楽しみです。

 「御船高校芸術コースがますます活気あふれることを願います。そして私たちは日々精進していきたいと思います。」

   メンバーを代表して松井奨真さんによる最後のステージ挨拶でした。御船高校芸術コースが発足して15年。人材は着実に育っていると感じました。