校長室より

御船高校魅力化コンソーシアム設立準備会(R8.2.20)校長あいさつ

皆さま、本日は大変お忙しい中、「御船高校魅力化コンソーシアム設立準備会」にお集まりいただき、心より感謝申し上げます。 御船町藤木町長様をはじめ、行政、企業、大学、地域団体など、まさに産官学金の代表の皆さまにお越しいただいたことは、御船高校にとって大きな励みであり、未来への確かな希望です。

まず御船町の皆様に改めて深く御礼申し上げます。日頃から温かいご支援、学校への力強い後押しが、今の御船高校を支えています。地域連携、生徒の活動支援等、その一つ一つが学校の活性化に繋がり、確かな成果として表れています。

また、イオン熊本様には、生徒の学びの成果を発表する場として店舗スペースを提供して頂きました。生徒達にとって一般のお客さんに自分達の練習の賜物を披露することは、“本物の達成感”に繋がる機会となりました。自分達の取組を地域の方々に直接伝え、反応をいただくことで、彼らの表情は誇らしさと自信に満ち溢れていました。デジタルサイネージにおいても学校紹介をして頂いております。

さて、今、教育を取り巻く環境は大きく変化しています。 高校無償化の影響により、全国的に私学人気が高まり、県立高校はこれまで以上に“選ばれる学校”であることが求められています。 今日の朝日新聞朝刊にも特集されていました。さらに熊本県では「県立高校の在り方検討会」が進み、地域の高校の存在意義そのものが問われる時代に入りました。少子化が加速している中、学校の魅力を創造し、それをどう発信していくか、について私もこれまで研究を重ねてまいりました。「生徒募集」は本校にとっては一丁目一番地として取り組んできたことです。そのような中で、ここにおられる方々皆さまからのご支援を得てきたことが、一つ成果として現れました。

それは、令和8年度入試の出願者数の大幅な増加です。 過去に例を見ないほどの伸びを示しました。新聞報道等でご覧になった方もいらっしゃるでしょうが、少子化、私学人気等、逆境の最中で、県下で伸び率ナンバーワンの県立高校となりました。これは、地域の皆さまの支え、そして生徒・教職員の努力が結実した結果であり、この場を借りて心から感謝申し上げます。

ただ今回の志願者増を一過性のものに終わらせないために、今日立ち上げる「魅力化コンソーシアム」が必要です。単なる組織づくりではありません。 これは、10年後、20年後の御船高校を、地域とともに創り上げるための最初の一歩です。

学校だけではできないことが、地域と繋がることで可能になります。企業の皆さまの専門性、行政の皆さまの視点、地域の皆さまの知恵と経験。それらが結集することで、生徒たちの学びは確実に変わります。そしてその変化は、御船町をはじめとした上益城の未来を変える力になります。

どうか船高生を育てることは、地域人材、または日本社会を支える人材作りだと思って、本コンソーシアムで様々なアイデアを出して頂きたいと思います。ひいては、全国で同じ課題を持つ高校、地域に、「御船モデル」として提案できることを目指したいです。

どうか本日の協議を通して、御船高校の可能性をさらに広げ、地域社会の未来を切り拓く力強い一歩となりますことを心より願っております。

結びに、これまでのご支援に深く感謝申し上げるとともに、今後とも御船高校への変わらぬご協力をお願い申し上げ、私のあいさつといたします。

本日はどうかよろしくお願いします。

熊本県立御船高等学校 昭和百年記念植樹 趣意書

熊本県立御船高等学校 昭和百年記念植樹 趣意書

令和七年(2025年)は、昭和が始まって百年という歴史的節目にあたり、本校は昭和百年記念植樹を執り行う運びとなりました。昭和は、戦争という深い悲しみと荒廃を経験しながらも、人々が不屈の努力と献身によって復興と発展を遂げた時代であります。その歩みは、私たちが今日享受する平和と繁栄の礎を築いたものであり、後世に語り継ぐべき貴重な歴史であります。

熊本県立御船高等学校は、創立以来「天神の森」とともに歩み、地域とともに育まれてまいりました。天神の森には、樹齢400年を超す大楠が今も雄々しく枝葉を広げ、本校の歴史と精神を象徴する存在として、生徒と教職員を静かに見守り続けております。そこには、「明治百年記念保存木」という石柱があります。昭和43年(1968年)に据えられたものです。

本校は、戦争の悲惨さを深く心に刻み、平和を希求する精神を教育の根幹として大切にしてまいりました。昭和百年を迎えるにあたり、その平和への願いを未来へと確かに継承する象徴として、今回の記念植樹を位置づけております。

このたび植樹する「もみじ」は、四季の移ろいの中でその姿を変えながらも、しっかりと大地に根を張り続ける樹木であります。その姿は、時代の変化をしなやかに受け止めつつ、確かな歩みを進める人間の生き方をも象徴するものであり、生徒たちが未来を切り拓く力を育む象徴としてふさわしいものと考えております。植樹の場所は、正門入って正面の「天神の森」前面です。

なお、本記念植樹式は、令和八年三月一日(日)、本校卒業式終了後に挙行いたします。創立以来、母校を温かく支え続けてくださっている御船高校同窓会の皆様とともにこの佳き日を迎えられますことは、本校にとりまして大きな喜びであり、深い感謝の念に堪えません。同窓会の皆様のご理解とご協力により、今回の記念事業が実現いたしますことを、ここに謹んで御礼申し上げます。

「昭和百年記念木」としてのもみじが、「明治百年記念保存木」の大楠とともに、これからの御船高校の歩みを末永く見守り続けることを願い、ここに本事業の趣意を述べさせていただきます。

 

令和八年一月 熊本県立御船高等学校 校長 橋本 岳範

        御船高等学校同窓会 会長 徳永 明彦

令和7年度電子機械科課題研究発表会あいさつ

令和7年度電子機械科課題研究発表会あいさつ

 令和8年1月28日(水)

 

〇電子機械科は、今年度も、各種コンテストで大きな成果を出してくれた。

(水中ロボット準優勝、マイコンカーラリー全国大会出場、宇宙エレベーター県大会優勝など)

 

〇課題研究は、本校電子機械科の学びの集大成である。大学では卒業研究に相当する。

〇学習指導要領の中で、「課題研究」の目標は次のように示されている。

工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して、社会を支え産業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を育成することを目指す。

・この「社会を支え~」というのが肝。君たちは、社会を支える人材になるのだ。私は、工業系の全国校長会の総会に参加して、あることに驚いた。それは、予算についてである。桁が違う。それだけ、科学技術立国日本、ものづくり日本を支えるために、施設、設備等にとてつもないお金を投じている。君たち一人をものづくり人材に育て上げるのに、ものすごくお金がかかっているということ。君たちはそういった大事な人材なのである。

・他に「課題研究」は、主体的かつ協働的に取り組み、学習活動を通して専門的な知識技術などの深化・総合化を図るとある。特に「協働的」が大事、ものづくりは、安全管理、品質管理をする上で、チーム力が大事。今回もチームで研究したのは、その準備である。互いを高めあってほしい。

 

〇本日の発表会は研究成果を下級生、保護者、そして地域の方々に見ていただくもの。

・1・2年生の皆さんも、先輩の研究を見て、工業技術やものづくりの価値を知るとともに、興味関心も持ち、自分が取り組みたい分野を発見する機会にして欲しい

・3年生は今回の発表会が卒業前の最後の関門

落ち着いて、自分の取り組んだこと、失敗や課題を直面し、解決したこと、成果など自信を持って発表して欲しい。特に失敗して課題を克服したことは、後輩たちにも大きな学びとなる。卒業後は、自分の意志で、自分のことや、自分の考えを人前で話す機会が増えるので本日の発表はそれぞれ貴重な学びになる

 

〇今回は、学校運営協議会、コンソーシアム委員にも案内を出した。また、今年度はその他にも機会を見ては、訪問者に電子機械科の様子を見てもらうようにした。その方々皆が、皆さんを頼もしく感じて大変好感を持って帰られた。ものづくり日本を支える人材として大事に思われている。とにかく誇りを持ってほしい。私も君たちがいる学校の校長として誇りに感じている。

 

工業を学ぶ皆さんにとって有意義な発表会になることを祈念する。がんばれ。

大学入学共通テスト受験者激励会

大学入学共通テスト受験者激励会(令和8年1月16日)

皆さん、こんにちは。いよいよ明日から、大学入学共通テスト本番を迎えます。本校からは28名が熊本県立大学で受験します。まず、正月返上で努力を積み重ねてきた皆さんに、心から敬意を表します。

就職や推薦入試等で、既に年内に卒業後の進路を決めた仲間も多い中、皆さんは最後の最後まで自分の目標に向かって挑み続けています。その姿勢を、私は本当に誇りに思います。

水戸黄門の主題歌で私が好きなくだりがあります。「人生楽ありゃ苦もあるさ」のあの歌です。その中に「後から来たのに追い越され」という一節があります。人は時に、自分より遅くスタートした誰かが先へ進んでいく姿を目にし、不安や焦りを感じることがあります。しかし、その歌は続けて、まるで背中を押すように語りかけてくれます。「それでも、自分の信じた道を歩き続けよ」と。

皆さんも、この一年、いや三年間、悩みながらも自分の道を探し、歩み続けてきました。他人と比べて落ち込む必要はありません。大切なのは、昨日の自分より一歩でも前に進もうとする姿勢です。努力の歩幅は人それぞれで、進むスピードも違います。しかし、真剣に歩んだ道は、必ず皆さんを望む未来へとつないでくれます。

共通テスト本番では、緊張する場面もあるでしょう。それでも、これまでの自分を信じてください。焦らず、落ち着いて、一問一問に向き合うこと。教職員一同、皆さんの健闘を心から祈っています。頑張ってきなさい。

令和7年度3学期始業式 校長講話

令和7年度3学期始業式 校長講話

令和8年1月8日(木)

〇皆さん、明けましておめでとうございます。

いい正月を迎えましたか。私は、皆さんの元気な様子が見られて大変幸せです。なぜならば、冬休み中に君たちが大きな事故に遭わないかと本気で心配していたからです。2学期終業式で、最後に苦言を言いましたね、くれぐれも交通事故に注意しなさいと。交通マナー・ルール違反による交通事故等が2学期とにかく多かった、自分事として捉えなさい、特に交通関係で、校長室で指導を受けた生徒は、率先して交通マナー・ルールを守るよう周囲に促しなさいと話しました。とにかくみんなの元気な顔が見られて本当に良かったです。

それと2学期終業式では、御船高校は平和のありがたさを他の学校よりずっと学んでいる学校だと自慢しましたね。でも世界は危うくなっている、だから君たちは平和を希求する気持ちを持ち続けて、平和な未来を作ってほしいと話しました。そうしたら年末は中国の台湾を取り囲んでの大掛かりな軍事演習、年明けたらアメリカがベネズエラに軍事作戦と。終業式で、君たちに「平和」を希求する心を大事にしてほしいと語ってよかったなと思いました。

〇さて、このお正月の新聞の特集は何だったと思いますか。

朝日新聞ですが、1日、3日、4日と3日連載されました。「AI」でした。なるほどねと思った人も多いでしょう。科学技術はもとより、産業界でも金融界でもAI関連がにぎわっています。新聞でその言葉を見ない日はありません。君たちもなにがしかを使っているでしょう。たとえば、朝起きてロックを解除する際に使われる顔認証機能。スマホのカメラがあなたの顔に数千の赤外線の点を照射して、AIが顔の深度マップや画像を生成して、登録済みの顔認証データと照合します。出かけるときに使うグーグルマップは、遅延や混雑情報などのリアルタイムデータから目的地までの時間をAIが推測します。そのほか、インスタやTiktokなどのSNSではあなたが見る投稿一つ一つの表示の順番をAIが決めています。

チャットGPTは人間と対話していると錯覚させられる精度まで進化しました。先生たちも去年夏にAI研修を実施しました。その後、君たちも学習会をしましたね。とにかくAIを使うと効率が良くなります、本当に便利な世の中になりました。人手不足の世の中の救世主と言われたり、人間の仕事を奪ってしまうのではないかと危惧されたりしています。こういうと、AIは最近のブームのようですが、新聞で読んで知ったのですが、実は第4次ブームなのです。皆さんは、人工知能、いわゆるAIの第1次ブームはいつだったと思いますか?なんと1956年。私も生まれるずっと前だったようです。第2次ブームは1980年代でソニーがAIBOという犬型ロボットを世に出して大ヒットしました。第3次ブームが2000年代から。世界トップレベルの棋士がAIに負けます。そう言えば国語の教科書にその評論が載っていました。そして2022年チャットGPTが一般に公開されて第4次ブームとなります。ちなみに2024年にはAI開発者がノーベル賞を受賞しました。

〇AIの苦手分野。

3日連載の1日目、2日目では、AIの進化・発展、そして人間を超える、というこれまで言われてきた論調でしたが、最後の3日目に、AIが生成するのに苦手だという分野についてまとめられていました。私は、なるほどと思ったのと、君たちなら身につけられる力なので始業式で話したいと思いました。あれだけ自然に何でも作れたり、会話できたりするようになったAIが、生成するのが苦手というのは何だと思いますか?

それは、「笑いの生成」だそうです。研究者がAIにユーモアを学習させようと笑いのデータベース化に取り組んできたけれども、困難だったそうです。会話には目に見えない空気や行間にも意味があります。無限の可能性がある会話の中で、適切なしゃれを理解させることまでは、今のAIには難しすぎるとのこと。何でも最適解を出すことは得意でも、会話の中での「当意即妙なしゃれ」作りは困難だと。

〇AIに勝てる策

ここで私が思いついたのは、君たちがAIに打ち勝つために、「だじゃれ」を言いまくる、簡単に言うと「おやじギャグを作り出せ」ということです。年末のニュースでたまたま見ましたが、本当のオヤジたち、私のような人は、おやじギャグは恥ずかしくてというか迷惑がられるのが嫌で人前で言わなくなったと。その代わりに若者が会話の中だけでなくline上でもオヤジギャグを使っていると。使った人もいるかもしれないけれど、lineの返信で「了解」を「了解道中膝栗毛」、なかなか文学的ですね。「やばい」を「やばたにえん」、「ありがとうございます(あっざす)」を「あざ丸水産」とも言うそうです。ダジャレで有名なのは、「布団が吹っ飛んだ」とか「トイレに行っといれ」ですね。しょうもないと思うかもしれないけれど、AIは真似できないみたいですよ。

だから、君たちの今年の目標の一つに入れてほしいです。『だじゃれを一日1回言うぞ』、とか『おやじギャグをひねり出して周囲を笑わせるぞ』とか。当意即妙なしゃれを考えるのは、頭がよくなるし、AIに勝つ方法でもあります。それで周囲を笑わせる、社会を明るく平和にする方法だと思います。一石二鳥どころか三鳥、四鳥です。冒頭でも話したように、御船高校が伝統的に取り組む平和学習の一つに入れたいくらいです。本気で取り組んでほしいです。

君たちがダジャレを言ったら、周囲も必ず笑ってやってください。もしすべった人がいても、スルーせず「安心サポート」をしてやってください。「安心サポート」とは、たとえば、「ダジャレを言うたのは誰じゃー」とかのツッコミを行って、笑いの共同作業を行うことです。そうすると、令和8年の御船高校内は笑いが絶えなくなります。

〇それでは、令和8年も「ワクワクドキドキする御船高校」をみんなで作っていきましょう。

〇校長先生絶好調! 終わります。