校長室より

令和7年度熊本県立御船高等学校同窓会天神会総会

令和7年度 御船高校大同窓会校長挨拶(8月2日 土曜 於:ホテルキャッスル)

 

 皆様、本日はこのように盛大な、熊本県立御船高等学校 大同窓会にお招きいただき、誠にありがとうございます。

第30代校長を務めております、橋本 岳範です。このような歴史と誇りある場にて、御船高校を代表してご挨拶の機会 をいただき、大変光栄に存じます。

 まずは、日頃より母校に対し、徳永会長をはじめ、住永前会長、福永元会長、川野名誉顧問、そして多くの同窓会の方々には、変わらぬご支援とご厚情を賜っておりますこと、心より御礼申し上げます。皆様のお力添えが、生徒たちの充実した学校生活や意欲的な挑戦を支えております。本当にありがとうございます。

 特に先日開催いたしました「中学生体験入学」では、皆様のご支援のもと、大変盛況な一日となりました。とにかく御船高校の良さを知ってもらうためには、まず美しい天神の森のある校内に足を踏み入れてほしいという一心で、事前の募集作戦を大胆に変えました1つ目はパンフレットやチラシをインパクトのあるものに大きく変え、管内の中学校には3年生全員分を配付しました。また「県下に御船高校あり」を印象付けるため、県下全ての中学校にも郵送配付いたしました。2つ目は、生徒の期待を高めるためにキッチンカーを2台導入し、アイスとフロートという子どもが好むメニューの提供も行いました。3つ目は、母校思い激熱の豊永事務長にチラシ配りとポスター張りをお願いし、船高アピールを強力にして各中学校を回ってもらいました。これらの取組が功を奏し、昨年、一昨年が135人くらいだったのが、233人となりました。そして保護者の参加者数も昨年の倍の80人、つまり合計313人。過去2年間は終日開催でしたが、今年は暑さ対策もあり午前中のみの開催だったにもかかわらず、参加人数・満足度ともに大きな成果を上げることができました。作戦が成功した形となり、生徒・職員喜んでおりました。

 このような積極的な広報活動と環境整備を可能にしたのは、まさに同窓会の皆様の温かいご支援の賜物であり、改めて深く感謝申し上げます。今後も定員充足のため全身全霊頑張って参りますので、どうかお力添えをよろしくお願いします。

 私たちは“地元御船町に根ざしながら、上益城郡、熊本市東部も入れた地元の子どもたちを御船高校でこそ育てるという熱い思いをもっております。未来を拓く人づくりは船高でやる!ということで、御船高校の価値をより多くの方々に届け、次世代の礎を築いてまいります。『ワクワクドキドキする御船高校』に励んでいきますので、変わらぬご支援とご指導をお願い申し上げます。

 最後になりますが、御船高校同窓会の皆様のご健康とご活躍、そして本日の大同窓会が実り多きひとときとなりますことを心より祈念し、校長からのご挨拶とさせていただきます。

 本当にありがとうございました。

令和7年度1学期終業式校長式辞(7月18日 金曜)

令和7年度1学期終業式校長式辞 7月18日 金曜

 

皆さん、おはようございます。

オンライン越しだけど、私からの言葉にしっかり反応してくださいね。令和7年度1学期終業式です、明日から夏休みです。皆さん、今日も元気ですか。教室でもしっかり反応してくれましたか?始業式の式辞でも皆さんに元気かどうか聞いてみました。ちょっと今、隣の人の顔を見てみてください。夏休みを前にして元気な顔をしているはずだから。そして2学期始業式も同じ笑顔でまた会おうねと約束してください。はい、これを今、自分なりの言葉でお互いに声をかけてください。

さてこの1学期、皆さんは体育祭、総体・総文祭、ものづくりコンテスト、そして高校野球合同チームなど、本当によく頑張ってくれました。総体・総文祭、ものづくり、高校野球は、君たちの一生懸命の姿が御船高校の名を県民の心に刻み込んでくれました。昨日のクラスマッチも含めて学校行事は、自分が楽しむだけでなく、船高全体を盛り上げようという思いが伝わってきました。生徒会が主体性持って取り組んで、他の生徒が一緒に盛り上げています。私が作りたい、『ワクワクドキドキする御船高校』を一緒に作ってくれていることに感謝します。本当にありがとう。31日の体験入学もよろしくお願いします。昨年度より中学生の申し込みは大幅に増えているので、みんなでこの学校の良さをしっかり中学生に伝えてください。大人の方々も来ますので、船高生の元気はつらつとした姿を見せてください。

では夏休みについてです。3年生の皆さんにとって、この夏休みは進路実現へ大きく踏み出す時です。自分の将来と向き合い、悔いのないよう準備を進めてください。この夏が、自分らしい進路選択ができた時だったと後々自分でも言えるようにしてください。

そして、1・2年生の皆さんも、船高生として生涯記憶に残る夏としてほしいと思います。そこで私から2つお願いがあります。本当にシンプルなことです。

1つ目は、「本を1冊」読むこと。国語の先生からも同じことを言われていると思いますが、1冊だけでいいから夏休みに本を読んでほしいと思います。『令和7年夏に私が読んだ本』として心に残るようにしてほしいです。私から1冊紹介したいと思います。それは『ある晴れた夏の朝』(小手鞠るい)です。今年は、戦後80年でこの夏、太平洋戦争、沖縄戦、原爆の特集が新聞テレビで紹介されるでしょう。『ある晴れた夏の朝』は原爆をテーマにしていますが、君たちの持つイメージと違う内容です。本の舞台は、「原爆」の被害者である日本ではなく、アメリカが舞台です。人種やバックグラウンドが異なる8人のアメリカの高校生が、原爆投下の是非について討論していく物語です。物語は、日系アメリカ人のメイが、学校の人気者・ノーマンとスコットに、夏休みに行われる公開討論会に出ないかと誘われるところから物語は展開していきます。アメリカの高校は2か月以上丸まる休みで、その間宿題も出ません。生徒は、サマースクールに通ったり、旅行に出かけたり、アルバイトをしたりします。他に、こういったプロジェクトワークにも参加して、教科とは離れた学びを得たりします。公開討論会のテーマは「原爆投下は本当に必要だったのか」です。肯定派と否定派にわかれた8人の高校生たちは、自分たちの主張を展開していくため、資料を集め、それぞれ出自の違う家族の話を聞いて考えを深めていきます。4回に渡って行われた公開討論会は、回を追うごとに白熱し、観客が増えていきます。果たして勝敗の行方はどうなったでしょう?

当事者ではない若者たちが自分たちなりに『原爆』について考え議論していく様子は大変興味深く、それぞれの個人的なエピソードから社会的背景が見え隠れする複雑な現代社会の構図を知るきっかけにもなります。この本を読むことは、当たり前だと思っていたことが当たり前ではないという真実を知ること、固定概念に縛られていた人は目の前が開け、日本だけではなく世界のこと考えるスタート地点に立たされるということ、今までの考え方や視点から解き放たれ、より視野の広い人間に成長できるように後押ししてくれる本だと私は思います。平和についてグローバルな視点で考えることができる本です。私は、3年くらい前に読んだのですが、そんなに分厚い本ではなく読みやすいです。今からの世界を担う、まさに君たちに本当に読んでもらいたい本なのです。心からお薦めします。

2つ目は、「部活動への参加」です。なあんだと思うかもしれませんが、私は本気でこのことを君たちに訴えたいと思っています。体育系、文科系問わず、何か挑戦してみませんか。今年、総体・総文祭に行きましたが、出場している船高生は本当に輝いていました。ただ、それぞれの会場でもっと多くのうちの生徒に会いたい、出ている姿を見たいと心から思いました。放課後の校内やグラウンドを見ても、うちの生徒がもっとたくさん活動していてくれたらなあとよく思っています。先日、茶道部のお点前発表会に行ってまいりましたが、船高生頑張っていました。でも来年度は、生徒が随分と減るそうです。盛り上がってほしいです。1,2年生諸君、今からでも遅くはありません。放課後すぐに帰宅せずに、初心者でもいいから周囲の仲間を誘って、何かの部に参加してみましょうよ。2学期スタート時に何か1つ、自分の興味や関心に合った部活動に参加することを想定して、夏休みの間本気で考えてきてほしいです。皆さんの高校生活を彩る、一生の思い出や仲間ができるだけでなく、御船高校を盛り上げる力にもなれます。以上が橋本からの2つのお願いです。

では、2学期始業式に、夏で成長した皆さんと元気に再会できることを、心から楽しみにしています。以上です。

初任者研修会場校長あいさつ(令和7年7月3日)

初任者研修会場校長あいさつ 令和7年7月3日

皆さん、おはようございます。

〇本日は、芸術科の初任者研修が本校で開催されることを大変光栄に思っております。初任者のお二人にとっては、教職人生の第一歩を踏み出して間もないこの時期に、研鑽を積む貴重な機会であり、ご自身の実践を振り返り、他の先生方の実践に学ぶまたとない場となることと思います。

〇また、本日は教育センターより福田室長、坂下指導主事にご来校いただき、日頃のご助言・ご指導に心より感謝申し上げます。

〇ここで、御船高校についてちょっと宣伝させていただきます。普通科と普通科芸術コース、それも音楽、美術・デザイン、そして書道の3つともに揃っており、さらに電子機械科と2学科1コースの学校です。STEAM教育を先取りした学科構成で、今年で創立104年目です。御多分に漏れず、本校も地方の学校なので定員割れですが、今、「追い風」を感じており、これから盛り上がっていく予定ですので、どうか今後注目していただけたらと思います。

〇さて芸術教育は、知識や技能の習得だけでなく、感性や創造力を育む重要な役割を担っています。子どもたちの多様な個性を尊重し、自己表現の喜びに気づかせていく――その先導者として、皆さん一人ひとりの実践が、未来の熊本の芸術文化の土台を築くものと確信しています。

〇どうぞ本日の研修が、初任者お二人にとって充実した学びの場となりますよう願っております。教育センター 福田室長、坂下指導主事、本日はどうかよろしくお願いいたします。

高校総体・総文祭・ものづくりコンテスト推戴式(R7.5.23)

 みなさん、こんにちは。

 本日は、総体・総文祭、そしてものづくりコンテスト出場者に対して学校を上げて激励をする時です。

 先行開催の競技は、明日から本番を迎えます。その他の多くの人たちは、来週末が本番ですね。電子機械科のものづくりコンテストまでは、あと3週間程あります。競技によってそれぞれですが、気持ちも高揚していることでしょう。上部大会の出場資格をなんとか獲得したいとか、普段の練習の成果を多くの人たちに見て感動してもらいたいとか、思いも様々でしょう。

 一つだけ共通してもってほしいのは、船高魂、船高スピリットです。最後の瞬間まで頑張りぬくというのが、船高スピリットです。団体戦だけでなく、個人競技や個人の表現であっても、応援する人も含めて全員が同じ船高の仲間だという気持ちをもって船高スピリットを発揮してきてください。時間・場所は違えども、船高の仲間は、最後まで歯を食いしばって頑張っているだろうなと想像力を働かせてください。きっと勇気が出ます。

 ところで今朝3月までいた熊本高校から連絡がありました。生徒会の立会演説会が行われて、御船高校に倣えのアイスの自販機設置を公約に掲げる生徒が多数出て、その度に全校生徒拍手喝采だったと。西高でもアイス自販機設置だそうですよ。ちょっと前に西高の校長先生から話がありました。船高生、注目されていますよ。もしかしたら各会場で、アイスの船高生だと声かけられるかもしれませんよ。

 それでは私たちも、間近だったり、遠くだったりから、精一杯応援しています。それぞれの場所で、それぞれの種目での、船高生の健闘を心から祈ります。

令和7年度 体育祭校長あいさつ

令和7年度 体育祭校長あいさつ

 

 皆さん、こんにちは。

 昨日の雨から一転、本日は好天に恵まれて、歴史と伝統ある御船高校体育祭が開催できることを大変うれしく思っています。午前中は多くの生徒にグラウンド整備をしてもらって、開催にこぎつけることができました。本当にご苦労様でした。そして校旗を先頭に、皆さんが元気よく入場してくる姿を見て、あらためて頼もしく思いました。競技種目は短縮されましたが、残った競技に元気いっぱい参加して若い力を発揮してください。

 

 本日は、御船町議会議長 森田様、御船町教育長 上杉様、学校運営協議会委員 中熊様、本校同窓会長 徳永様、そして本校育友会役員の皆様のご臨席を賜り、保護者、ご家族のご観覧のもと、体育祭が開催できますことに心から感謝申し上げます。

 また日頃から保護者の皆様、地域の方々、各方面より本校に対してご理解、ご支援を賜り、厚くお礼を申し上げます。

 さて、今年の体育祭のテーマは、「『絆』~地域とともに繋ぐ歴史~」と掲げて生徒会執行部が中心となって準備を進めてきました。地域と共に歩んできた104年目の歴史を持つ御船高校にふさわしいテーマだと思います。

 私は、ここ最近本校には『追い風』が吹いていると思います。生徒は、以前より各分野で活躍していたのですが、昨年度からそれらがマスコミに取り上げられることが多くなっているように感じます。それもひとえに、地域の皆様、同窓会の皆様のご支援のおかげだと思っております。私もその『追い風』にしっかり乗るべく、年度当初に『ワクワクドキドキする御船高校』作りを宣言しました。生徒会執行部も、この体育祭を盛り上げるために面白そうな提案もしてくれました。赤団、青団、黄団の3つの団が、絆を深めながら競技に取り組むとともに、一人一人もぜひ輝いてください。

 とにかくこの『風』を生徒・職員でしっかり捉えて、御船高校が様々な波を乗り越えて、もっともっと元気になっていくよう頑張っていきます。

 最後になりましたが、ご来場の皆様には日程が変更されたにもかかわらず、ご来校いただき誠にありがとうございます。本日はどうか船高生のはつらつとした様子を見て楽しんでください。どうぞよろしくお願いします。