熊本県立御船高等学校 昭和百年記念植樹 趣意書

熊本県立御船高等学校 昭和百年記念植樹 趣意書

令和七年(2025年)は、昭和が始まって百年という歴史的節目にあたり、本校は昭和百年記念植樹を執り行う運びとなりました。昭和は、戦争という深い悲しみと荒廃を経験しながらも、人々が不屈の努力と献身によって復興と発展を遂げた時代であります。その歩みは、私たちが今日享受する平和と繁栄の礎を築いたものであり、後世に語り継ぐべき貴重な歴史であります。

熊本県立御船高等学校は、創立以来「天神の森」とともに歩み、地域とともに育まれてまいりました。天神の森には、樹齢400年を超す大楠が今も雄々しく枝葉を広げ、本校の歴史と精神を象徴する存在として、生徒と教職員を静かに見守り続けております。そこには、「明治百年記念保存木」という石柱があります。昭和43年(1968年)に据えられたものです。

本校は、戦争の悲惨さを深く心に刻み、平和を希求する精神を教育の根幹として大切にしてまいりました。昭和百年を迎えるにあたり、その平和への願いを未来へと確かに継承する象徴として、今回の記念植樹を位置づけております。

このたび植樹する「もみじ」は、四季の移ろいの中でその姿を変えながらも、しっかりと大地に根を張り続ける樹木であります。その姿は、時代の変化をしなやかに受け止めつつ、確かな歩みを進める人間の生き方をも象徴するものであり、生徒たちが未来を切り拓く力を育む象徴としてふさわしいものと考えております。植樹の場所は、正門入って正面の「天神の森」前面です。

なお、本記念植樹式は、令和八年三月一日(日)、本校卒業式終了後に挙行いたします。創立以来、母校を温かく支え続けてくださっている御船高校同窓会の皆様とともにこの佳き日を迎えられますことは、本校にとりまして大きな喜びであり、深い感謝の念に堪えません。同窓会の皆様のご理解とご協力により、今回の記念事業が実現いたしますことを、ここに謹んで御礼申し上げます。

「昭和百年記念木」としてのもみじが、「明治百年記念保存木」の大楠とともに、これからの御船高校の歩みを末永く見守り続けることを願い、ここに本事業の趣意を述べさせていただきます。

 

令和八年一月 熊本県立御船高等学校 校長 橋本 岳範

        御船高等学校同窓会 会長 徳永 明彦