令和7年度3学期始業式 校長講話
令和7年度3学期始業式 校長講話
令和8年1月8日(木)
〇皆さん、明けましておめでとうございます。
いい正月を迎えましたか。私は、皆さんの元気な様子が見られて大変幸せです。なぜならば、冬休み中に君たちが大きな事故に遭わないかと本気で心配していたからです。2学期終業式で、最後に苦言を言いましたね、くれぐれも交通事故に注意しなさいと。交通マナー・ルール違反による交通事故等が2学期とにかく多かった、自分事として捉えなさい、特に交通関係で、校長室で指導を受けた生徒は、率先して交通マナー・ルールを守るよう周囲に促しなさいと話しました。とにかくみんなの元気な顔が見られて本当に良かったです。
それと2学期終業式では、御船高校は平和のありがたさを他の学校よりずっと学んでいる学校だと自慢しましたね。でも世界は危うくなっている、だから君たちは平和を希求する気持ちを持ち続けて、平和な未来を作ってほしいと話しました。そうしたら年末は中国の台湾を取り囲んでの大掛かりな軍事演習、年明けたらアメリカがベネズエラに軍事作戦と。終業式で、君たちに「平和」を希求する心を大事にしてほしいと語ってよかったなと思いました。
〇さて、このお正月の新聞の特集は何だったと思いますか。
朝日新聞ですが、1日、3日、4日と3日連載されました。「AI」でした。なるほどねと思った人も多いでしょう。科学技術はもとより、産業界でも金融界でもAI関連がにぎわっています。新聞でその言葉を見ない日はありません。君たちもなにがしかを使っているでしょう。たとえば、朝起きてロックを解除する際に使われる顔認証機能。スマホのカメラがあなたの顔に数千の赤外線の点を照射して、AIが顔の深度マップや画像を生成して、登録済みの顔認証データと照合します。出かけるときに使うグーグルマップは、遅延や混雑情報などのリアルタイムデータから目的地までの時間をAIが推測します。そのほか、インスタやTiktokなどのSNSではあなたが見る投稿一つ一つの表示の順番をAIが決めています。
チャットGPTは人間と対話していると錯覚させられる精度まで進化しました。先生たちも去年夏にAI研修を実施しました。その後、君たちも学習会をしましたね。とにかくAIを使うと効率が良くなります、本当に便利な世の中になりました。人手不足の世の中の救世主と言われたり、人間の仕事を奪ってしまうのではないかと危惧されたりしています。こういうと、AIは最近のブームのようですが、新聞で読んで知ったのですが、実は第4次ブームなのです。皆さんは、人工知能、いわゆるAIの第1次ブームはいつだったと思いますか?なんと1956年。私も生まれるずっと前だったようです。第2次ブームは1980年代でソニーがAIBOという犬型ロボットを世に出して大ヒットしました。第3次ブームが2000年代から。世界トップレベルの棋士がAIに負けます。そう言えば国語の教科書にその評論が載っていました。そして2022年チャットGPTが一般に公開されて第4次ブームとなります。ちなみに2024年にはAI開発者がノーベル賞を受賞しました。
〇AIの苦手分野。
3日連載の1日目、2日目では、AIの進化・発展、そして人間を超える、というこれまで言われてきた論調でしたが、最後の3日目に、AIが生成するのに苦手だという分野についてまとめられていました。私は、なるほどと思ったのと、君たちなら身につけられる力なので始業式で話したいと思いました。あれだけ自然に何でも作れたり、会話できたりするようになったAIが、生成するのが苦手というのは何だと思いますか?
それは、「笑いの生成」だそうです。研究者がAIにユーモアを学習させようと笑いのデータベース化に取り組んできたけれども、困難だったそうです。会話には目に見えない空気や行間にも意味があります。無限の可能性がある会話の中で、適切なしゃれを理解させることまでは、今のAIには難しすぎるとのこと。何でも最適解を出すことは得意でも、会話の中での「当意即妙なしゃれ」作りは困難だと。
〇AIに勝てる策
ここで私が思いついたのは、君たちがAIに打ち勝つために、「だじゃれ」を言いまくる、簡単に言うと「おやじギャグを作り出せ」ということです。年末のニュースでたまたま見ましたが、本当のオヤジたち、私のような人は、おやじギャグは恥ずかしくてというか迷惑がられるのが嫌で人前で言わなくなったと。その代わりに若者が会話の中だけでなくline上でもオヤジギャグを使っていると。使った人もいるかもしれないけれど、lineの返信で「了解」を「了解道中膝栗毛」、なかなか文学的ですね。「やばい」を「やばたにえん」、「ありがとうございます(あっざす)」を「あざ丸水産」とも言うそうです。ダジャレで有名なのは、「布団が吹っ飛んだ」とか「トイレに行っといれ」ですね。しょうもないと思うかもしれないけれど、AIは真似できないみたいですよ。
だから、君たちの今年の目標の一つに入れてほしいです。『だじゃれを一日1回言うぞ』、とか『おやじギャグをひねり出して周囲を笑わせるぞ』とか。当意即妙なしゃれを考えるのは、頭がよくなるし、AIに勝つ方法でもあります。それで周囲を笑わせる、社会を明るく平和にする方法だと思います。一石二鳥どころか三鳥、四鳥です。冒頭でも話したように、御船高校が伝統的に取り組む平和学習の一つに入れたいくらいです。本気で取り組んでほしいです。
君たちがダジャレを言ったら、周囲も必ず笑ってやってください。もしすべった人がいても、スルーせず「安心サポート」をしてやってください。「安心サポート」とは、たとえば、「ダジャレを言うたのは誰じゃー」とかのツッコミを行って、笑いの共同作業を行うことです。そうすると、令和8年の御船高校内は笑いが絶えなくなります。
〇それでは、令和8年も「ワクワクドキドキする御船高校」をみんなで作っていきましょう。
〇校長先生絶好調! 終わります。