日誌

高等部より

全国盲学校生点字競技大会(令和4年度 第45回)

 10月25日(火)に「令和4年度 第45回全国盲学校生点字競技大会」が実施されました。本大会は、2年毎の開催となっており、今年度は全国の視覚支援特別支援学校の68校が参加し、各会場において実施されました。

 競技は、五十音を正しい順序で繰り返し書く、五十音書き、与えられた文章をそのまま写し取る、転写、そして、読み上げられる文章を書き取る、聴写をそれぞれ2分間で行うという内容でした。

 児童生徒は時間いっぱい集中して取り組み、点字を打つ「コツコツ」という音と生徒の熱気が会場全体に広がりました。

 終了後は、「練習以上によくできました。」など感想を発表し、それぞれに達成感を感じることができた様子でした。

 

 

 

体育祭に向けて!

 体育祭まであと2週間となりました。日々、体育祭へ向けて練習や準備に取り組んでいます。今日はLHRの時間に、グラウンドの除草作業を行いました。最初は指示された場所で作業をしていましたが、次第に自分からまだ終わってない場所を見つけて行動する姿が見られました。暑い中の作業でしたが、終わった時にはみんな笑顔に!!体育祭を成功させるための大切な時間になりました。

情報処理・パソコン とある日の「社会と情報」の授業~パソコン分解してみた!?~

 普段使っているパソコン内部の構造はどのようになっているでしょうか。

 図や文章による説明だけではよくわかりませんし、イメージすることも難しいです・・・。

 と、いうことで!

 デスクトップ型パソコンを分解し、教科書で学習した部品を一つ一つ手にとって観察しました。

 「CPU」「主記憶装置(メモリ)」「補助記憶装置」「基板(マザーボード)」「電源装置」「ファン」「インターフェイス」・・・・

 それぞれ特徴的な形をしていましたね。

 実物に触れることで多くの気付きがあることを再確認できました。

パソコン内部からメモリ(主記憶装置)を取り出して観察している様子

優良賞受賞!!熊本県高等学校弁論大会」

 10月11日(火)に八代市鏡文化センターにて、令和4年度「熊本県高等学校弁論大会」が開催されました。

 本校からは高等部普通科2年佐々木さんが参加し、見事「優良賞」を受賞しました。

 

 原稿を推敲し、放課後に練習を重ね、今回の受賞となりました。

当日は、これまでの練習の成果を出し切り、最高の発表となりました。

 

演題は「情報機器から広がる世界」。

情報機器スキルの獲得までの経過やいろいろなことを教えて下さった専攻科の先生方への感謝等を発表しました。

 

写真1:10月7日体育館にて練習を兼ねた事前発表を聞く生徒、先生方の写真。

 

写真2:写真1と同様。ステージ前で発表する佐々木さんの写真。

 

 写真3:大会当日、ステージの壇上で賞状と記念の盾を持つ佐々木さんの写真。

 

ある日の生物授業

「その1 ヒガンバナ」

 お彼岸は過ぎましたが、本校には、今至る所に点々と「ヒガンバナ」が咲いています。緑の雑草に一際目立っている赤い花は通常晴眼者にとっては目に止まりますが、視覚障がいのある生徒たちにとっては気づかずに通り過ぎてしまっていることも少なくありません。また、名前は知っていても花の形や、花が咲く頃には葉がないことについては知らない人もいます。

 今日はそんな今の時期にしか見られない「ヒガンバナ」の観察です。

触れて、近づいて・・・

「茎が長いな〜」

「土の近くの茎は太くなっている」

「花弁よりおしべが長い」

生徒たちの新たな発見、つぶやきが続々。

 

「あっ!葉っぱがない!」

一番気づいてほしかったところに全員が気づいてくれました。

 そこからはクラスの反応により次々と質問。

「葉がないのに、どうして花を咲かせることができたの?」「花を咲かせるエネルギーはどこから得たの?」「どこに栄養分は蓄えているの?」「蓄える栄養分はいつ、どうやって作ったの?」「本当に葉はないの?」「この時期に花を咲かせるのはなぜ?」「土の中はどうなってる?」等。

「なぜ?」「どうして?」に想像力とこれまでの知識・経験を駆使して答える姿はいいものです。

 このように「なぜ?」「どうして?」について考える力をつけると同時に、身近にある「なぜ?」「どうして?」に気付き、疑問に思う力もつけてほしいと思います。

 間接的にしか教科書にはでてきませんが、季節ならではの学習も大切にしていきたいです。

※注意※

ヒガンバナには毒性があります。絶対に口にいれないようにしましょう。手で触れるくらいは何も問題はありませんが、観察後は手を洗いましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2枚の写真説明:生徒がヒガンバナの前にしゃがんで花弁や茎を触れて観察している写真)

 

「その2 ねこじゃらしの毛虫」

 夏から秋にかけて見られる長い穂の形が独特なエノコログサ(ねこじゃらし)も一緒に観察しました。

というより、ちょっと遊んで見ました!

穂の部分を取り、穂の先が下にくるようにして軽く握って、「にぎにぎ」とテンポよく動かすと、手の中にあった穂が上に動いて出てきます。毛向きによって動く方向が異なります。

昔ながらの遊びで私の幼い頃はよく遊んでしましたが、初めて知る生徒ばかりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真の説明:ねこじゃらしの穂を握って動かしている写真。動きに驚いていました。)

家庭科

家庭科で短パンを作成しました。手芸店で布を選び購入し、型紙から裁断しミシンを使って制作しました。難しい工程もありましたが、最後まで自分達で完成させることができました。できた短パンは、校長先生にも見ていただきました!

田中さん見事1位!熊本県高等学校英語スピーチコンテスト

9月17日に開催された、第35回熊本県高等学校英語スピーチコンテストで、高等部2年田中さんが、見事1位となりました。

「Towards my dreams」
将来の夢を、表現豊かにスピーチしました。

夏休みも練習を重ね、大会前日には、小中高等部みんなの前で英語スピーチを披露。大きな拍手で応援を受けました。

1位と2位が九州大会に出場します。とても嬉しい結果です。

大会にエントリーしなければ得ることの出来なかった経験と感動。私たちも感動をもらいました。

次は、九州大会!
頑張ろう!

高等部 1学期末 普通科集会

1学期最後の普通科集会。

今年度は、大阪への修学旅行、弁論大会、九盲体、インターンシップ・・・1学期からたくさんの行事がありました。

一人ずつの前に出て振り返り発表。

「弁論大会に向けてICレコーダーを何度も聞いて頑張って覚えた」

「インターンシップの作業に集中して取り組めた」

「整理整頓ができるようになった」

「予習・復習をがんばりたい」

「一生懸命やりきることで結果がついてきた」

「2学期もあいさつ、返事を率先してしたい」等々。

堂々と発表する姿。

「修学旅行に行かせていただきありがとうございました」

「九盲体の応援ありがとうございました」

生徒から出た感謝の言葉。

4月からの成長を感じました。

 

 残念ながらこの日は1名欠席でしたが元気な様子も確認でき、13名それぞれの素敵な思い出、貴重な経験、個々の成長をみんなで共有し合えた集会でした。

また、2学期に笑顔で会いましょう!

 

講話 東京パラ柔道男子60kg出場 平井教諭 

東京パラリンピック柔道男子60kg出場
本校理療科 平井孝明教諭の講話。
心に響くキーワードがいくつもありました。
多くの方に聞いていただきたいと感じました。

【教諭 平井孝明】
自分の生まれつきの病気。
肌の色が白い、弱視、周りと見た目が違う。
中学の時、自分が嫌いだった。
目立たないで過ごせたらいいなと思っていた。
自信がなくなって、「はい」「いいえ」の受け答え。
どうせやっても無理かな、できないかなとネガティブ。

柔道に出会い、高校から本格的に始めた。
やってるうちに楽しくて、アピールできる居場所となった。

周りよりたくさん練習して、自分を認識してもらおう。
たくさん練習して、強くなって自分を認識してもらおう。
腕立を他の人が100回やるなら、103回やろう。
走るのも人より多く。
努力を認められたい。

パラリンピックに出ようと目標を立てた時、自分が好きになってきた。
続けることの大切さ。
パラリンピックロンドン大会に出たのは30歳の時。
16歳の時に目標をたて、14年。
卒業、受験の失敗、筑波入学、就職、教員採用いろんな事が人生の中であった。
その間も柔道を続けた。
だからパラリンピックに出れた。

東京パラ。
コロナで練習する場所がなくなった。
高校、大学への出稽古、トレーニングジム、当たり前の生活ができなくなった。
世間は、オリパラへの批判。
こんな大変な時に、自分が柔道を続けていていいのだろうかとの思い。
膝の靭帯断裂も経験。
怪我をして、練習したことや技が出来なくなる。
でも、できることを毎日していた。
投げ出さないで良かったと思えた。

周りの人を大切にすること。
1人では勝つための柔道はできない。
出稽古ができなかった時は、学校の柔道場で。
練習相手が必要。
怪我を手当てしながら、一緒に考えたりアドバイスしてくれた方々がいた。
1人では夢は実現できない。
周りの人たちは大切な存在。

今を大切にする事。
怪我で思うようにできない時、できない事ややれない事を考えがち。
できることを考えると、意外とできることがあると思えた。
不自由に感じていなかった時のことを振り返ると、
充分に環境を生かしきれてなかったと気づく。

コロナのことで大会にでることを諦めた時期も。
オリパラ中止しろとのコメントを聞くと、
パリを目指したがいいのかと。
靱帯を切ってパラリンピックで勝てるわけがないと投げやりになった事も。
でも気持ちを切り替え、できることをやり続けた。
投げ出さないで続けてよかった。
頑張っても頑張っても勝てない、怪我をしてしまうこともある。
うまくいかないこと、報われない事も。
結果が出なくても、今を大切に過ごす事が大事と振り返って思う。

16歳の時に、パラでメダルを取る、周りの目を変えるという目標をたてたが、
40歳の今、メダルを取るという目標は、達成できない。
「おとなしい」「恥ずかしがり屋」と思われていた、周りの人の目を変えるということは達成できたのでは。
今できることを一生懸命、精一杯やる。
続けると、きっと、理想の自分、なりたい自分に近づけると思う。
無駄な頑張りはない。
まだ柔道を続ける。

「黙食にうるおいを」

 最近、高等部の保体放送委員会が日替わりで給食時間に音楽を流してくれています。選曲は、リクエストボックスに集められた曲の中から委員が選びます。委員の中には操作方法を覚え、アナウンスから曲の再生まで一人でできる生徒も見られてきました。コロナ禍で友だちとの会話が楽しめない給食時間に元気をお届けしています♪