建設工学科ブログ

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銅山川の調査11 H25.1.15,H25.1.17

 河床の岩石をハンマーで割り水槽実験を行った。低水温では鉄や銅は検出されなかったが、水温を上げると鉄イオンが0.2mg/L、銅イオンが0.5mg/L検出された。以上のことから、
 ①夏には砂防ダム手前に滞留する水温はかなり高くなるため、このとき銅イオンが溶出するのではないか。
 ②夏には洪水が発生し、銅を含む岩石が破砕し、銅がむき出しの状態で河床に体積しているのではないか。
という我々の仮設が立証できたのではないかと思う。

実験岩石の状態
自然の状態割裂の状態
水道水を入れた直後
 Fe 0 mg/L
 Cu 0 mg/L
 Fe 0.2 mg/L
 Cu 0~0.2 mg/L
常温のまま数日間放置
 Fe 0 mg/L
 Cu 0 mg/L
 Fe 0 mg/L
 Cu 0 mg/L
水温を上げて数日間放置
※水温約40度
 Fe 0~0.2 mg/L
 Cu 0 mg/L
 Fe 0~0.2 mg/L
 Cu 0~0.5 mg/L

 次に、銅を多く含むと思われる岩石を用い、同様の水槽実験を行うことにした。実験に使用した岩石の表面には緑青が見られ、現地ではたくさんではないが容易に発見できる岩石である。水道水を入れた直後のパックテストでは、銅イオンが0.5~1.0mg/L検出された。2日後には、鉄イオンが0.2mg/L、銅イオンが2.5mg/L検出された。様子を観察すると、水槽の水は青色になり、白い浮遊物が多く見られた。化学の先生の相談したところ、銅と二酸化炭素が反応したものが浮遊しているのではないかということであった。現在、水温を上げており、その様子を観察している。

銅山川1 銅山川2