熊本県高等学校教育研究会地学部会
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銅山跡
場所:葦北郡芦北町銅山(かなやま)
ここでは,かつて採掘していた銅山の跡を見ることができる。
国道3号線の赤松トンネルの北側口から,吉尾の集落に向かう県道272号線を進むと最初に小さな集落に出る。ここが銅山(かなやま)で,坑口は道路横の民家の裏に1つと,道の北側にある谷を30分ほど登ったところで右側に2つ,左側に1つ残っている。
この銅山は,かつて木の銀銅山と呼ばれており発見は約300年程前といわれている。
言い伝えによると,旧熊本藩の経営であったのが幕府の中止命令により廃鉱になったということある。その後,明治になって阿蘇商社の経営により再興し,近くは久原工業株式会社の経営で開発して鉱石は佐賀関精錬所へ送り出したこともあったそうである。
写真は精錬後に捨てられた鉱滓(スラッジ)である。かつて精錬があっていた集落の裏の畑の石垣に今も発見される。