「熊本」にもどる千巌山 白岳砂岩 姫戸小島 姫戸公園 権現山の鍾乳洞和田の鼻 肥後変成岩 巨大イノセラムスの樋島 扇状地 漣痕 天草松島周辺地質図 姫戸・龍ヶ岳町地質図天草上島の地形的特徴「観海アルプス」 東海岸からせりあがっている山地の連なり。稜線上を「九州自然歩道」が通っており,ここからの眺めはすばらしいものがある。「ケスタ地形」 東海岸の北端にある阿村から南端の龍ケ岳までの地層は北北東―南南西に走る向斜構造の軸部にあたるが,ここは侵食から取り残されたためにケスタ状の地形をつくっている。「扇状地」 また,天草最高峰の倉岳(682m)の南東斜面には扇状地がみられる。昭和47年の梅雨末期におきた天草水害は,向斜構造の翼部にあたる東海岸の急峻な地形と,谷を埋めていた白岳層の巨礫が引き起こしたと考えられており,地形や地質の条件は災害に大いに関係している。天草上島地域の地質概説 天草地方の地層の基盤岩類は肥後変成岩である。肥後変成岩類は高温低圧型の変成岩で,結晶質石灰岩・花こう閃緑岩・片麻岩・蛇紋岩などからなり,姫戸町から龍ケ岳町にかけて分布している。 ( 肥後変成岩 )( 権現山の鍾乳洞 ) 白亜紀の姫浦層群は,古第三紀の赤崎層が姫浦層群を不整合でおおっている。 姫浦層群は上部・下部の2つの亜層群に分けられているが,天草上島では全体的に泥岩が優勢な下部亜層群が分布している。 ( 姫戸小島 )( 姫戸公園 )( 和田の鼻 ) ( 巨大イノセラムスの樋島 ) 上島の古第三紀の地層は,下位から弥勒層群(赤崎層と白岳層)・本渡層群(教良木層と砥石層)・坂瀬川層群となりますが,東から赤崎層,白岳層,教良木層,砥石層,坂瀬川層群と西の方に向かって新しい地層 ( 教良木層にあった漣痕 )( 白岳砂岩 ) [天草地質年表]