熊本県高等学校教育研究会地学部会
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aso-4火砕流・馬門(まかど)石 姫浦層群 スランプ構造 泥岩・砂岩互層
不整合① 赤崎層 白岳層① 石打ダム
不整合② サンドダイク 津波境石 安山岩貫入①
三角岳火山岩類 安山岩貫入② 急傾斜の地層 白岳層②
火砕流(大岳) 土石流(大岳) 海食地形 自破砕溶岩
高潮被害 輝石安山岩 大岳
九州の中央,熊本平野から西南西につきだした半島が宇土半島。
この宇土半島は,九州の中部を東北東-西南西方向に斜断している別府-島原地溝(松本,1979)の西端部の南側に接しており,半島の北縁を大分-熊本構造線が通っています。
宇土半島地域の地質概説
宇土半島での基盤岩類は堆積岩類で,最も古いのは後期白亜紀の姫浦層群。砂岩・頁岩の互層が中心でところどころにスランプ構造の礫岩をはさんでいる。
有明海側・・・( 姫浦層群 )( スランプ構造 )( 泥岩・砂岩互層 )
波多川沿い・・・( 石打ダム )
この姫浦層群の上に古第三系の赤崎層・白岳層・教良木層などが一部不整合の関係で重なっている。赤崎層は赤紫色泥岩で特徴づけられ,しばしば粗粒の砂岩がはさまれている。
有明海側・・・( 不整合① )( 赤崎層 )( 安山岩貫入① )
波多川沿い・・・( 不整合② )
白岳層は粗粒の石英,長石を多く含むアルコース質砂岩で,宇土市西端の黒崎海岸から南の三角町の波多川沿いに分布している。
有明海側・・・( 白岳層① )
波多川沿い・・・( 白岳層② )
教良木層は黒色頁岩を主体とし,三角町町小田良から西へ半島の先端まで分布している。
有明海側・・・( サンドダイク )( 急傾斜の地層 )
三角岳は安山岩の溶岩ドームで,基盤の古第三系を貫いており,三角町の北部にある数カ所の採石場で見ることができる。周囲の地層との境界部では,基盤岩の地層の傾斜が急になっているところもあり,基盤岩を引きずって貫入したものと考えられる。
有明海側・・・( 急傾斜の地層 )( 三角岳火山岩類 )( 安山岩貫入① )
大岳を中心とする火山噴出物は,安山岩の溶岩や安山岩質の凝灰角礫岩で,火砕流堆積物や土石流堆積物などが複雑に入り乱れています(高本,1995)
不知火海側・・・( 火砕流(大岳) )( 土石流(大岳) )( 海食地形 )( 自破砕溶岩 )
( 大岳 )( 輝石安山岩 )
また宇土市の網津川沿いの谷には更新世後期のAso-4火砕流堆積物がみられます。
( 馬門(まかど)石 )
宇土半島を襲った災害の跡
( 島原大変肥後迷惑 )( 松合地区の高潮被害 )