熊本県高等学校教育研究会地学部会
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スランプ構造
場所 : 宇土市下網田町御輿来
ここでは,姫浦層群のなかのスランプ構造が見られます。国道57号をJR網田駅からさらに西へ行くと再び有明海が開けてきます。道路の海岸側のコンビニ跡地の駐車場から海岸へ降りると,布団を折りたたんだように地層が折れ曲がって見える,通称「ふとん岩」が目に入ります。周囲の地層を見渡すと,この場所の地層が一様に褶曲しているのではなく,一部の地層が折れ曲がったり,大きな礫が地層中に入り込んでいたりします。これは,地層が固結した後で全体が折れ曲がる普通にいう褶曲ではなく,まだ固結していない地層が海底の地滑りによって動かされ,部分的に折れ曲がったりたり,ちぎれた地層が別の部分に入り込んだりして,より深い海底に堆積したものと考えられています。