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八代

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結晶質石灰岩    三角州    宮原トーナル岩    ポットホール

鏡肌    水島    川口層の貝化石    魚卵状石灰岩

褶曲    鳩山    スランプ褶曲


 地形 
(西側の干拓地)
 熊本から国道3号線を南に向かうと,宇土を過ぎたあたりから広い平野が広がってくる。ほとんどが江戸時代以降の干拓によるもので,ほぼJR鹿児島本線に沿って分布している貝塚から推定することができる。
(東側の球磨山地)
 この地方の東部から球磨郡にわたっては,高さ900mくらいの山が連なる山地。ここは古い堆積岩類を主とする地層からなる。
(たくさんの構造線)
 球磨山地は,西の端で切れている。この様子は地形図や人工衛星からの写真ではっきりとわかるが,ここに活断層である日奈久断層が走っている。
 球磨山地の地層はどれも西南日本外帯の地層に共通な東北東-西南西の走向を示しているが,臼杵-八代構造線・仏像構造線(大坂間構造線)以外にも多くの断層や大きな褶曲構造が発達しているために,非常に複雑な地質構造になっている。

 八代地域の地質概説 
八代地域の地質概説
 八代地域の地質は,ほぼ東北東-西南西方向の走向を示す地層と,似たような走向を示しながら地層を切る大きな断層である構造線からなっています。
 この構造線を境にして,地層は3つのグループに分けることができます。




 ○「竜峰山帯」
  ・「竜峰山北帯」・・砂岩や泥岩を源岩とする弱変成の変成岩
結晶質石灰岩(大島)
  ・「竜峰山南帯」は黒色頁岩・石灰岩からなる非変成層
水島(ウミユリの化石)
 ○「宮の原トーナル岩」(花こう岩の一種)
  宮の原トーナル岩
臼杵-八代構造線(中央構造線の九州における延長と考えられている)





 ○破木構造線北側の「黒瀬川構造帯」
   浅海成の古・中生代の地層とレンズ状の各種変成岩類・深成岩類からなる。
日奈久の鳩山(日奈久層)・・・地層がとてもわかりやすいお薦めポイント
川口層(球磨川から支流に入った 坂本村川口)
川口層に見られるスランプ褶曲(国道3号線 日奈久 二見)
坂本層(暖かい浅い海だったという示相化石の魚卵状石灰岩)
坂本層に見られる褶曲構造(坂本村藤本)
 ・・・・・・・・・・・・破木構造線・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ○破木構造線南側の「三宝山帯」
球泉洞(この地図の球磨川沿岸道路をさらに人吉に向かう)
仏像構造線(大坂間構造線)
③「四万十累帯」

八代の地質図][八代山地の地質区分図]