熊本県高等学校教育研究会地学部会
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大坂間構造線
場所:球磨郡球磨村松本
ここでは,秩父累帯と四万十累帯の境界にあたる大坂間構造線(仏像構造線)を見ることができる。
人吉から国道219号線を八代に向かうと,球磨川左岸にあるJR球泉洞駅(旧大坂間駅)の少し手前に,県道304号線へつながる橋が球磨川にかかっている。この橋のたもとから球磨川の右岸に降りて下流に行くと,四万十累帯の砂岩層・頁岩層がなくなりチャート・石灰岩の層が現れる。
この境目が大坂間構造線で,球磨川を横切る形であらわれており,この構造線の両側には上流側に四万十累帯の頁岩が,下流側には神瀬帯のチャートが出ている。