熊本県高等学校教育研究会地学部会
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人吉層最下部
場所:球磨郡球磨村鵜口
ここでは,人吉層の最下部とその下の地層の関係を見ることができます。国道219号線を渡から相良橋を渡って県道304号線へ移り,キャンプ場の横から球磨川へ下ります。下位の地層は四万十累層群とよばれる時代がはっきりしない中生代~古第三紀の地層で,その上に不整合の関係で人吉層の最下部となる茶屋角礫岩部層がのっています。さらにこの角礫岩層の上に舟戸凝灰岩部層が整合の関係でのっています。この場所では,下流のほうから四万十累層群→茶屋角礫岩部層→舟戸凝灰岩部層という順に見ることができます。また,舟戸凝灰岩部層の傾斜方向は球磨運動公園で見られるのと同じように,ほぼ東のほうに向いています。ちなみに,舟戸凝灰岩の噴出時期は約250万年前の値が出ています。
四万十累層群の上に、不整合の関係で人吉層の最下部となる茶屋角レキ岩部層がのっている。さらにこの角レキ岩層の上に舟戸凝灰岩部層が整合の関係でのっている。
舟戸凝灰岩の噴出時期は約250万年前の値が出ているので、人吉層はそれ以前から始まったと考えられる。