2月17日に本校の裏手に広がる「峰崎農場」にて、近隣の小学生を招いた森林教室を開催しました
今回の主役は、普段は教室で学んでいる本校の生徒たち。この日は「高校生先生」として、湯浦小学校・内野小学校の5年生に自然の豊かさと大切さを伝える大役を務めました!
森育・木育班の3年生の最後の課題研究活動です
森の役割を学ぶ「紙芝居」
高校生手作りの紙芝居で、森が私たちの生活との関係性を分かりやすく解説しました
迫力満点!伐倒(ばっとう)見学
大きな木が音を立てて倒れる瞬間を間近で見学。「おぉ〜!」という歓声とともに、林業の現場の力強さを肌で感じてもらいました
未来へつなぐ植林体験
「大きくなってね」と願いを込めて、各学校一本ずつみんなで協力して丁寧に苗木を植えました。自分たちが植えた木が、数十年後の豊かな森を作ります
後半はネイチャーゲームとしてビンゴ大会とどんぐりグランプリを開催
森の中にある植物を探してビンゴを完成させたり、どんぐりの大きさや形を比べたりしました
峰崎農場の豊かな自然の中で、世代を超えた素敵な交流が生まれた一日でした。参加してくれた小学生のみなさん、ありがとうございました!また、ぜひ遊びに来てくださいね
〜 地域の現状を知り、志に触れる。就農教育講演会を開催 〜
2月17日(火)、農業科2年生18名を対象に「就農教育講演会」を開催しました。
地域の農業の未来を担う生徒たちにとって、現場の最前線で活躍する方々の知恵と情熱に触れる、極めて濃密な時間となりました。
■ 芦北農業の「いま」と、支える仕組みを知る
講演会の冒頭では、県芦北農業普及振興課の皆様より、芦北町における農業や担い手の現状について詳しく説明をいただきました。
特に、JAあしきたが取り組んでいる「リリーフ園」(農作業の負担を軽減し、持続可能な農業を支える仕組み)の紹介では、地域が一丸となって農業を守ろうとする体制について学び、自分たちが学ぶ農業が地域にいかに根差しているかを再認識しました。
■ なぜ、私は農業を選んだのか――若手農家の「志」
続いて、地元の若手農業経営者グループ「芦北4Hクラブ」より、林田様、田中様、菊池様の3名が登壇。
お一人ずつ、「農業を志した理由や背景」について講話をいただきました。
一度は別の道に進みながらも家業を継ぐ決意をしたエピソードや、自然と共に生きる道を選んだ背景など、それぞれの物語には「苦労」を上回る「農業への誇り」が溢れていました。
生徒たちは、自分たちの少し先を歩む先輩方の言葉に、真剣な眼差しで聞き入っていました。
■ 現場のプロと語り合う、農業のイメージと可能性
後半のグループワークでは、生徒たちの率直な「農業へのイメージ」をテーマに語り合いました。
といった問いに対し、講師の皆様はご自身の経験を交えながら、一つひとつ丁寧に応えてくださいました。
対話を通じて、生徒たちの中にある「大変そう」という漠然としたイメージが、「工夫次第でいくらでも面白くなる仕事」というポジティブなものへと変化していく様子が印象的でした。
■ 「学び」を「職業」として捉える一歩に
今回の講演会は、日頃の実習や座学での学びを、将来の具体的な「職業」として捉えるための非常に良い機会となりました。
地域の専門家や現役農家の皆様から贈られた「現場の熱」を肌で感じたことで、生徒たちは、自分たちが磨いている技術が地域の未来を支える仕事へと直結していることを、改めて実感したはずです。
普及振興課ならびに芦北4Hクラブの皆様、誠にありがとうございました!
〜 学科の垣根を越え、学校の総力を結集して交流会へ 〜
来週2月24日(火)、農業科2年草花専攻の生徒たちは、地域との大切な交流行事「フラワーアレンジメント交流会(五松園デイサービス)」に臨みます。
この本番を前に、本日6時間目、生徒たちはいつもの実習棟を離れ、福祉科の教室を訪ねました。
目的は、福祉の専門家から「高齢者の方々に寄り添う技術と心」を直接学ぶこと。
芦北高校の専門性を結集し、学校全体の力を最大化して地域に届けるための特別な挑戦です。
■ 「さすが福祉科!」温かな空気から始まった学び
授業は班ごとの学習形式で行われました。
まず驚いたのは、自己紹介の場面です。
一人が話し終えるたびに、福祉科の教室には自然と温かな拍手が沸き起こります。
「相手を認め、受け入れる」という姿勢が、福祉科では当たり前の文化として根付いています。
その空気感に触れただけで、農業科の生徒たちにとっては、他学科の専門性を肌で知る貴重な学びとなりました。
■ 実践的なロールプレイで学ぶ「寄り添う技術」
授業では、福祉科の先生と生徒によるロールプレイが披露されました。
具体的な場面を想定した指導を目の当たりにし、生徒たちはメモを取りながら、交流会当日の自分の動きをイメージしていました。
■ 技術の先にある、最も大切な「尊重の念」
麻痺への配慮や目線の合わせ方など、教わった技術はどれも即戦力になるものばかりです。
しかし、その授業を見守る中で強く感じたのは、「技術以上に大切なのは、コミュニケーションを図ろうとする気持ちや、相手を尊重する心である」ということです。
農業科の生徒にとっても、福祉科が普段どれほど深く「人」と向き合っているかを知る良い機会となり、同時に、自分たちが育てた花を届けるための「真のホスピタリティ」を学ぶ、極めて実践的な時間となりました。
■ チーム「芦北高校」で、いざ本番へ!
農業科の「花」と、福祉科の「心」。
学科の枠を越えて互いに高め合える環境こそ、本校の誇りです。
本日授かった「専門家からのバトン」を胸に、来週の本番では五松園の皆様に最高の笑顔と彩りをお届けしてきます!
事前学習は、明後日18日(水)も続きます。
「チーム芦高」の総力戦、どうぞご期待ください!
2月16日に熊本大学教育学部の田口様と崇城大学総合教育センターの西本様による木育講座が行われました
なぜ「木を使う」ことがカーボンニュートラルにつながるの?
「木を伐ったらマイナスじゃないの?」と思うかもしれません。でも、ここがポイントです!
成長期が一番吸う: 若い木は、成長するためにぐんぐんCO2を吸い込みます。
成長期が終わった木は休憩: 成長が止まった老齢樹は、吸収量も落ち着いてしまいます。
バトンタッチ: 古い木を伐って「街の第2の森林(家具など)」として使い、その跡地に新しい苗木を植える。
この一連の流れがとても大切なんです
田口先生が教材として持ってこられた品々のなかには生徒たちの興味をそそるものがたくさんあり、説明を受けると生徒たちから驚きの声が上がっていました
話だけでなくいろいろな道具を使って実際に体験してみることで新たな発見や気づきがありました
日本人の多くが感じている木に対するプラスのイメージをより多くの人たちに伝えられるような活動をしていくのも私たちの役割だと思います
木材の魅力に改めて気づくことのできた楽しい2時間でした
田口先生、西本先生本当にありがとうございました。
── 相棒図鑑 其の二 「鋏(はさみ)一族」 ──
シリーズ第二回は、私たちの指先の延長ともいえる、最も鋭利な相棒たちをご紹介します。
農場の冬は、剪定(せんてい)、収穫の季節。
静まり返った果樹園にはカチリ、カチリと、彼らが冷たい空気を切り裂く音が響き渡ります。
一口に「ハサミ」と言っても、その役割は驚くほど細分化されています。
しかし、彼らに共通しているのは「鋭利な刃を持つ一族」であるということ。
ひとたび扱いを誤れば、容赦なく牙を剥き、使い手にケガを負わせます。
「一族を怒らせてはいけない」——。
生徒たちが最初に教わるのは、道具への敬意と、正しい距離感。
すなわち、一族の「掟(おきて)」です。
その鋭さを常に維持し、正しく使いこなすことこそが、農場を預かる私たちの誇りでもあります。
■ 剪定鋏(せんていばさみ) 「一太刀に、翌年の実りを託す『剛の者』」
太い枝も一刀両断にする、一族の力持ち。
このハサミがどこを断つかで、来年の実りが決まります。
握った時のずっしりとした重みは、命の選別を託された責任の重さです。
■ 採果鋏・採収鋏(さいかばさみ・さいしゅうばさみ) 「果実を慈しみ、軸のみを射抜く『指先の魔術師』」
刃先が細く、反り上がった独特の形。
果実を傷つけず、軸だけを確実に捉えるための知恵です。
収穫の喜びを一番近くで支える、最も繊細な仕事人です。
■ 高枝鋏(たかえだばさみ) 「青空へ手を伸ばし、光の旋律を整える『天空の指揮者』」
人の手が届かない高い場所。
青空を背景にスッと伸びて、光の道を整えます。
地上から操る生徒との、呼吸の合った連携が必要です。
■ 充電式剪定鋏 「静寂の中に、一瞬の閃光を秘めた『新鋭の刺客』」
指先のわずかな動きで、硬い枝を吸い込まれるように切り落とす新世代。
その利便性の裏側には、これまでのハサミ以上に「掟」を守る緊張感が漂っています。
■ 事務のハサミ 「教室と農場を繋ぎ、現場の日常を支える『万能の影武者』」
肥料袋の開封から、「不知火」の重い果実を支える「玉吊り紐」のカットまで。
教室と農場の境界を越えてマルチに活躍する、身近な協力者です。
冬の寒さでかじかむ指先も、彼らを握り、カチリと音が響けば、不思議と心が引き締まります。
鉄の冷たさ、バネの跳ね返り、枝を断つ瞬間の衝撃。
生徒たちはハサミを通じて、樹と対話し、自分自身の集中力を研ぎ澄ませていきます。
次の春、美しい花が咲き誇るその日まで、一族と共に挑む真剣勝負は続きます。
「その一太刀(ひとたち)が、未来の果実を形作る。ハサミを磨くことは、磨く人の心も磨きます。」
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