芦高ブログ

鉛筆 錆を脱ぎ 「いざ出陣」と 胸を張る

 

── 相棒図鑑 其の参 「柑橘選果機」 ──

(其の二 「鋏(はさみ)一族」はこちら)

 

 機械倉庫の二階。

 薄暗い隅で、十年の眠りについていた一台の機械がありました。

 収穫した果実を大きさごとに転がして仕分ける「選果機(せんかき)」です。

 かつては本校の出荷を支えた功労者でしたが、いつしか時代の流れとともにその役目を終え、静かな隠居生活を送っていました。

 

「……もう一度、あいつの力を借りたい。機械があるなら、使わない手はないじゃないか」

 

 その復活劇が始まったのは、まだ寒さの厳しい昨年の12月のことでした。

 甘夏の収穫を前に、私たちは倉庫で眠る「古兵(ふるつわもの)」のもとを訪ねました。

 大人の腰ほどの高さでどっしりと構えるその姿は、長い年月を孤独に耐え抜いた風格を漂わせていました。

 クレーンで吊り上げられ、十年ぶりに地上へ帰還した老将。

 入念に埃を払い、一箇所ずつ丁寧に油を差し直してスイッチを入れた瞬間、低く唸るようなモーター音が響きました。

 それは、老将が再び誇りを取り戻し、力強く鼓動を始めた音でした。

 もし、この相棒に心があるならば、再び鎧を纏(まと)い、豪快に笑っているかもしれません。

 

 「十年間、倉庫の二階で出番を待っておったぞ。

  油を差されれば、体も心も熱くなる。

  まだまだ、若造には負けませぬぞぉー!

  さあ、生徒たちの『一年の証』、一玉残らず見極めてくれよう!」

 コンベアの上を転がり、ブラシに磨かれ、サイズごとの穴へと吸い込まれていく甘夏たち。

 その規則正しく滑らかな流れは、不思議といつまでも眺めていられるような心地よいリズムを刻んでいます。

 

 スマートな最新技術の「新しさ」はもちろん素晴らしいものです。

 しかし、こうした古く頑丈な道具が、手入れによって何度でも息を吹き返し、現場の第一線で働き続ける姿にも、捨てがたい良さがあります。

 生徒たちが丹精込めて育てた一年の成果を、一分の狂いもなく仕分け、次なるステージへと送り出していく。

 その姿はまさに、最前線に復帰した百戦錬磨の老將です。

 十年の眠りから覚めた「相棒」は、今日も実習室に力強いリズムを響かせています。


 「古いからと諦めるのではなく、手を入れ、磨き上げる。その手間こそが、道具を『相棒』へと変えていきます」

ようこそ芦北高校へ!対面式と部活動紹介

春の日差しが心地よい本日、本校体育館にて「対面式」および「部活動紹介」が行われました。

昨日の入学式では少し緊張した面持ちだった新入生たち戸惑う・えっ今日は先輩たちとの正式な顔合わせということで、期待と不安が入り混じった表情で体育館に集合しました急ぎ

まずは生徒会長挨拶では先日の真面目な歓迎の詞とは打って変って明るく歓迎していましたキラキラ

生徒会長からの歓迎の言葉では、「わからないことがあれば、いつでも私たちを頼ってください」という心強いメッセージが贈られました3ツ星

それに応える新入生代表の挨拶も、堂々としていて大変立派なものでしたひらめき

ユーモア溢れる生徒会長のあいさつに新入生の緊張も少し和らいだように感じました花丸

学科紹介では農業科・林業科・福祉科それぞれの魅力や実績を発表しました晴れ

 対面式の後は、お待ちかねの部活動紹介です!

各部が工夫を凝らしたパフォーマンスを披露し、会場は大いに盛り上がりました音楽

運動部: 空手道部や剣道部の練習の様子やバレーやバスケットボール部のユニフォーム姿で華麗なパス回しや技を披露。掛け声とともに響くボールの音に、新入生も見入っていましたにっこり


文化部:クリエイティ部の動画発表や食物部の実演など個性が光る紹介が続きました記念日

「初心者も大歓迎です!一緒に最高の思い出を作りましょう!」

どの部活も新入生の獲得に気合が入っており、笑いあり、驚きありの充実した時間となりました笑う

新入生の皆さんは、ぜひ積極的に色々な部活を覗いてみてくださいね。勉強だけでなく、部活動を通じて切磋琢磨できる仲間を見つけることは、高校生活をより豊かにするはずですグループ

 

 

今日から私たちの仲間。97名の新しい物語が始まります。

満開の桜が風に舞い、春の柔らかな日差しが校舎を照らす本日。本校では入学式を執り行いました。期待と少しの不安を胸に、真新しい制服に身を包んだ97名の新入生が、今日から私たちの仲間入りをしましたキラキラ

式典では、担任教諭から一人ひとりの名前が読み上げられると、会場には力強く、清々しい返事が響き渡りました。

 校長式辞(全文は20260408 令和8年度入学式式辞.pdf)

①校訓「敬愛・勤勉・創造」② スローガン「私は挑戦する、夢を実現するために」③ 「美しい心」を育む

新入生誓いの詞(全文はR8 新入生代表 誓いの詞.pdf)

新入生代表による誓いの詞では、地域みらい留学を通して本校を知り、入学してきた1年林業科の蒲生さんが

「それぞれの個性を活かし、互いに刺激し合いながら、芦北高校に新しい風を吹き込んでいくことを誓います」

という力強い決意が語られました。その真っ直ぐな瞳には、これから始まる高校生活への熱い意気込みが感じられ、教職員一同も身の引き締まる思いでした花丸

 来賓祝辞

在校生歓迎の詞

 式典後のホームルームでは教室で少し緊張がほぐれたのか、あちこちで笑顔も見られるようになりましたにっこり

97名の新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学本当におめでとうございますお祝い

本校は、皆さんが自分らしく、自由に、そして情熱を持って成長できるよう、全力でサポートしてまいりますキラキラ

これからの3年間、最高の思い出を一緒に作っていきましょう!

 

 

新たな出会いと共に。令和8年度の幕開け

校庭の桜が若葉へと姿を変え、春の息吹を強く感じる季節となりました。

本日、本校では令和8年度(2026年度)の新任式および第1学期始業式を挙行いたしました。

新学期のスタートを切る生徒たちの表情は、どこか誇らしげで、新しい1年への期待に満ちあふれていましたキラキラ

まず行われた新転任式では、今年度より本校に加わった教職員が紹介されました王冠

新しく着任した先生方を代表し、挨拶の中で「皆さんと共に学び、成長できることを心から楽しみにしています。いろいろなことに挑戦していきましょう」という力強いメッセージが送られました!

生徒代表の歓迎の言葉では、「本校は生徒一人一人が輝く、楽しい学校です。先生方との学校生活の中で多くのことを学びたいと思います。」という、温かくも頼もしい言葉が述べられました王冠

続いて行われた始業式。校長式辞では、(全文はこちら⇒20260408 第1学期始業式あいさつ.pdf)

 1. 学年ごとの期待 2. 教育スローガン:「私は挑戦する、夢を実現するために」3. 安心・安全な学校づくりの話をされていましたキラキラ

その中でも、半歩先の身近な目標を定め、着実に歩みを進めることで、必ず成長へと繋がります。そのための「成長のコツ」として以下の3点を意識してください。

「気を利かせる」:一段上の自分を目指す。
「幸運を引き寄せる丁寧な生活」:身の回りを整え、感謝と謙虚な心を持つ。
「美しい心を持つ」:美しい心とは何かを考え続ける。

静まり返った体育館に、生徒たちが真剣に耳を傾ける姿が印象的でした花丸

生徒代表のあいさつでは3年農業科の告くんが

高校生という貴重な時間を目標を持って過ごしてください。私は新体操部としてインターハイに出場することが目標です。そのために日頃から練習はもちろん、充実した学校生活を送り、周りの人に応援して盛られるように頑張りたいです。皆さんも小さなことで構わないので自分なりの目標を決めて取り組んでいきましょう!

という挨拶をし、こちらも身が引き締まる思いがしました笑う

担任発表!期待と緊張の瞬間

式の最後には、待ちに待った担任・副担任の発表が行われましたお知らせ

自分のクラスの担任の名前が呼ばれるたびに、会場にはどよめきと笑顔(そして少しの緊張!)が広がりましたキラキラ

今日から新しい先生との生活が始まりますキラキラ今年1年よろしくお願いします。にっこり

鉛筆 実習着 姉から先輩 明日からは

 今日も農場では、3年果樹専攻の生徒たちが「不知火(しらぬい)」の出荷準備に追われています。

 

■技術とテンポの真剣勝負

 実習台に向かい、集中した面持ちで不知火の計量を行う生徒。

 50g刻みで細かく分けられたコンテナへ、迷いのない手つきでテンポよく仕分けしていきます。

 

 その一方で、専用の装置を使い、糖度と酸度を測る「非破壊検査」で品質検定を行う生徒も。

 一玉一玉の個性に科学の視点で向き合い、最高の一品を選別していきます。

 

■出番を待つ「主役」たち

 農場にある大きな貯蔵庫。

 現在は3つの貯蔵庫が、出荷の出番を待つ不知火で天井近くまで埋め尽くされています。

 この膨大なコンテナの山は、これまでの地道な管理の結晶です。

 

■同じ道を進む、妹たちへ

 その中で、協力して実習を進める二人の生徒。

 実はこの二人には、素敵な共通点があります。

 なんと、明日の入学式で、それぞれの妹さんが同じ「農業科」へと入学してくるのです。

 家では頼れる「お姉ちゃん」でしたが、明日からは同じ学び舎で、同じ志を持つ「高校の先輩」へと変わる二人。

 「先輩としてのアドバイスは?」と尋ねてみました。

 

 「高校生活は、本当に時間が経つのが早い。だから、一日一日を大切に、全力で楽しんでほしい。」

 

 真剣な表情で語ってくれたその言葉には、この2年間を全力で駆け抜けてきた最上級生としての重みがありました。

 

■感動、そして……

 まじめなコメントでビシッと決めてくれた後、ふと一人が呟きました。

 「……次は、私らが(卒業式で体育館に)座るんかぁ。……絶対泣くわ。」

 

 その言葉に、すかさずもう一人がツッコミを入れます。

 「そっちは誰の卒業式でも泣くやろ!」

 「あはは、確かに!」と弾ける笑い声。

 静かな実習室に響いた、最上級生としての自覚と、卒業への実感、そして変わらない友情が交錯した、少し大人びた(?)昼下がりの一コマでした。