☆海洋科学科☆

【マリン校舎】(栽培系)ウニノミクス講演会

令和5年10月3日

 栽培系では昨年度から地元の漁業者様からの依頼を受け、磯焼け対策で駆除されたウニの市場価値向上のために餌料の研究を行っています。その過程で、研究に対する指導助言や技術のノウハウをいただくため、ウニノミクス株式会社から講師をお招きし、講演会を実施しました。ウニノミクス株式会社はヨーロッパで起業された会社で、世界各地の磯焼け問題の原因の1つとされているウニに注目し、その対策として駆除されたウニの畜養・出荷をとおして海洋環境問題に立ち向かわれている会社です。

 講演では、磯焼けに伴う藻場の減少による海洋環境への影響やその重要性、世界のウニ消費量の約85%を日本が占めていることなどを教えていただきました。また、自社で開発された餌料や畜養設備の概要、専門的内容まで教えていただき、生徒たちは大変興味深く聞き入っていました。

 講演後の質疑応答では、餌料開発や施設設備についてなど積極的に質問をしていました。世界規模で活動されている会社から貴重なお話をいただき、生徒たちも大変刺激になる時間となりました。今後の自分たちの研究に活かし、更なる探究活動となることを期待します。