☆生物生産科☆

【本渡校舎】令和4年度 地域就農教育連携支援事業に伴う講演会

 1月26日(木)の3~4限目に、生物生産科1、2年生を対象に、地域就農教育連携支援事業に伴う講演会が行われました。講師は、本校生物生産科の卒業生(平成31年3月卒業)の株式会社鳴川ファーム 代表 鳴川 湧大氏にご講演をしていただきました。

 題目は「就農二年目を終えて」ということで、ご自身の農大での経験を中心に、現在の経営等をお話をしていただきました。鳴川氏はブロッコリーを中心に、水稲、飼料稲、葉たばこ等と多品目にわたり広範囲で栽培をされており、「天草で一番の農家を目指す」と高い目標を堂々と語っておられました。そんな鳴川氏の熱い講演を一生懸命メモを取る生徒もいれば、食い入るように講演を見つめる生徒もいて、とても印象的でした。何より生徒達みんな目を輝かせながら講演をしっかり聴いていました。

 質問も多く出ていました。

Q1「農大で得られたものは?」

A:「就農の準備期間、将来自営をするにあたっての知識や技術をたくさん身に付けることができた。そして何より大切な仲間ができた。」

Q2「就農する時に高校時代にしておくことは?」

A:「普段の授業や実習に対して常に気合いを入れて一生懸命取り組むこと。就農した時に辛く苦しい場面があったとしても乗り越えられる。」

Q3「逆境の乗り越え方は?」

A:「自分も鳴川ファームを立ち上げる当初は周囲に反対された。今も新しいことに挑戦する度に、反対されることが多々あります。だけどその度に、自分を信じて少しでも目標に近づけるように目の前の課題を一つ一つ解決していくこと。大切なのは、自分の信念を最後まで貫き通すこと。それが逆境を乗り越える原動力となる。」

 

 これらの全ての質問に、真摯に前向きにお答えいただきました。

 最後に、当時(高校時代)の鳴川氏を知る職員はこう生徒達に語ってくださいました。「彼は高校の時から、ずっと変わらない夢を持ち続けている、それが今もずっと変わらず持ち続けていることは本当にすごいこと。夢をあきらめないその姿勢をあなた達にも大切にしてほしい。」と。

 今回の講演会が、生徒達がそれぞれの夢へと向かう大きな一歩を踏み出す勇気に繋がったと信じています。