4月27日(水)スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)の説明会を行いました。
生活経営科では、SPH事業の目的や指定の経緯などを説明後、
学科の目標を以下の4点として確認しました。
①地域の家庭生活及び生活環境について理解する
②衣食住を形成する基礎・基本的な知識と技術の習得
③地域社会の課題の具体化と目指すべき将来像の明確化
④健康で文化的な生活クリエーターの育成
これまでの学びに加え、地域に眠っている・見いだせていない資源を
結びつける・改善する「クリエーターの目・心」を持って取り組んでいきます。
キーワードは、「見方を変える」「改善」「創造」「学科・学校の枠を超える=コラボレーション」です。
学科集会後、3年生は寸暇を惜しんで、とあるプロジェクトに取りかかっていました。
1年生のみなさん、先輩の活動をしっかり見て、引き継ぎ、自分たちの活動に活かしていきましょう!
平成28年度スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)の指定について
熊本県立南稜高等学校
1.SPHの概要
【目的】
社会の変化や産業の動向等に対応した、高度な知識、技能を身に付け、社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成する。
【事業概要】
大学・研究機関等との連携など先進的な卓越した取組を行う専門高校(専攻科を含む)を「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」に
指定し、専門高校等に関する教育課程の改善に資する実践研究を行う。
【指定期間】
3年間(平成28年度~平成30年度)
【対象学校】
国公私立の高等学校(専攻科を含む)及び中等教育学校の後期課程の職業教育を主とする学科を有する学校(専門高校等)
2.SPH申請概要(熊本県立南稜高等学校)
【研究開発課題】
地域を担う生命総合産業(Total Life Industry)クリエーターの育成
【研究のねらい】
地域の基幹産業である「農業」を食料生産の分野だけに留めず、教育・福祉・生活等あらゆる分野と融合させ、農業を軸とした
新総合産業分野を創造し、地域の創生へ寄与できる豊かな創造力と技術を持った人材を輩出する。また、都市部や諸外国の都市と
農業文化交流を図ることでグローバルな視点を養うとともに、地域の風土・文化的資源や人的資源を活用しながら、日本文化遺産に
認定された「球磨人吉地域」の伝統文化や先人の技術や知恵の結晶を次世代に継承し、豊かな心の拠り所として地域を活性化できる
実践力あるクリエーターを育成する。
【現状と背景】
(1)平成29年度に新しく農業生産系学科を2クラス、食品系学科、生活系学科、普通系学科(体育系コース、福祉系コース)を
持つ新校が設置される。
(2)熊本県では第2次「夢の架け橋プラン」をベースに優秀な人材を地域に残し、地域の活性化につなげるための取組みがスタート
している。地元自治体でも「まち・ひと・しごとづくり」をテーマに動き出している。南稜高校があるあさぎり町では、
本校が地域活性化の拠点として期待されている。地域の要望に応える優秀な人材の育成を目標に掲げ、これまでの取組みを
進化させる中で、農業振興に係る高度な技術を持ち、GAP世界基準認証をはじめとするグローバルな視野を持つ人材の
育成をめざし、地域産業および地域社会の活性化に貢献できる人材育成を目指す。
【目指す生徒像】
「農・食・和・健」をキーワードに①地域の知識、技術を継承できる、②農畜産物の付加価値を戦略的な視点で考えられる、
③新たな価値を創造できる力を取得、④豊かな生活空間を創造する意欲、⑤福祉関係のアクティブプログラム開発、
⑥生涯スポーツを探究する、⑦リーダー性・献身的な態度を持ち、地域を愛し貢献できる人材
【取組の特徴】
本人の希望、地域の要請等にこたえるために、農業をベースに学科の専門性を活かし、かつ学科を跨いだ学習を行うことでより実践的な
プロフェッショナルを育成する。
(1)農業×福祉=園芸福祉の観点と技能を持った介護・福祉の実践者
(2)農業×体育=グリーンツーリズムや自然体験活動等のインストラクター
(3)農業×製造業・商業=地域の食材を活用した食の6次産業化を行う実践者と支援者
(4)農業×文化・伝統=農村文化・歴史・郷土料理等の継承者と伝承者
(5)農業×起業=新規農作物や栽培技術を導入した農業生産法人や加工業、販売業の実践者と支援者(知的財産やGAPを含む)
(6)農業×進学=将来的な地域農業のリーダーとマネージャー
(研究のイメージ図は ↓↓↓ こちらをクリックください)
①SPH研究のイメージ図.pdf
②研究のイメージ図の補足(熊本県立南稜高校).pdf