2019年6月の記事一覧
都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
毎年夏に行われる水俣の一大イベント「恋龍祭」に、2学年の生徒が参加し、水俣を盛り上げています。男子は神輿を担ぎ、女子は体育大会むけて練習したダンスを披露します。
また、本校の商業科は地元企業と共同で米やあられを開発しており、昨年は熊本県内各地の特産品を一堂に集めた展示即売会である、くまもと物産フェアで販売し、大好評でした。
人口が減り、街の風景は寂しくなってきましたが、水俣唯一の高校としてどう水俣を盛り上げることができるか全員で考えています。
<恋龍祭の様子>
<くまもと物産フェアの様子>
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
水俣高校では各教室で燃えるごみ、廃プラスチック、缶、ペットボトル、ペットボトルキャップの5種類にゴミを分別しています。また、コンタクトレンズの空ケースを各教室と昇降口で回収しており、学校の中で出来る資源の再生に力を入れています。
コンタクトの空ケースの回収は、CO2排出量の削減につながるだけでなく、空ケースの売却代金は日本アイバンク協会へ寄付されています。
<教室のゴミ箱> <コンタクトケース回収ボックス>
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
毎年水俣市では、市全体で行う水俣市総合防災訓練が行われています。避難所として水俣高校の体育館を使用します。地域の方々と全校生徒で、津波を想定した体育館への非難や、負傷した人への手当ての仕方、ご飯やカレーの炊きだしなど、災害を想定した訓練を行っています。
海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
本校の2年生が、SGH水俣ACTⅠの活動の一環で国立水俣病総合研究センターと共同で、「水俣病の現状~水俣湾を含む八代海域でのDINの季節的・地理的変動について~」というテーマで、継続的に調査を行っています。
この研究は水俣湾の漁獲量が減少していることとDIN(溶存態無機窒素濃度)との関係を明らかにする目的でスタートし、海水を採集し、水質の分析を続けています。本研究については、国水研で行われるNIMDフォーラム等で発表し、多くの方に水俣湾の現状について知ってもらう機会となりました。
<NIMDフォーラムでの発表>
森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
水俣市は日本初の「環境首都」に認定されており、水俣高校は水俣市唯一の高校として環境美化に力をいれています。今年、環境に配慮した取組を行っている高校であるという理由で「グリーンフラッグ校」に認定されました。
また、水俣高校の建築コースでは昨年度より山林管理業者や水俣市建具組合と連携し、「ウッドコネクトプロジェクト」を立ち上げました。自分達で伐採した木材を用いた木製ベンチを製作し、10台のベンチを水俣環境アカデミアへ贈呈しました。
<本校の環境委員と美化委員>
<本校建築コースの作成した木製ベンチ>