水銀に関する水俣条約についての講演会
平成29(2017)年8月16日に「水銀に関する水俣条約」が発効することが決定し、第一回締約国会議(COP1)が9月24日から29日にスイス・ジュネーブで開催されることが条約暫定事務局から通知されました。本校では、SGH指定校として「水俣」の名を冠する当条約の背景・意義・内容等を学び、今後のSGH事業ならびに水俣からの情報発信の向上につなげ、グローバルな視点に立った学習に対する目的意識を高める機会とするため、6月30日(金)の第1弾に引き続き、第2弾の講演会を実施しました。
第2弾となる今回は、環境省環境保健部環境安全課から斉藤貢様を講師としてお迎えして、以下の項目について話をいただきました。
(1)水銀についての基礎的な理解
ア 水銀の物性
イ 水銀の種類と毒性
ウ 水銀の用途
エ 地球規模の水銀循環
オ 環境中水銀濃度の経年変化
カ 沖縄での大気中水銀モニタリング
キ 水銀の魚介類への移行
(2)国内外の水銀に関する様々な実態
ア 水銀の国際流通
イ 世界の水銀使用・排出の実態
ウ 世界のASGM(零細小規模金採掘)実態
エ 日本の水銀使用・排出状況
オ 日本の製品中の水銀使用量の削減
(3)水俣条約の概要
ア 水銀の生産・貿易・使用
イ 水銀の排出・放出・廃棄等
ウ 健康に関する事項
エ 情報交換・意識啓発・調査研究・資金技術協力
(4)水俣条約を踏まえた日本の対応
ア 政令のポイント 水銀添加製品の製造規制の前倒し・深掘り
イ 日本の水銀に関するマテリアルフロー
ウ MOYAIイニシアチブ
エ 水銀に関する水俣条約の意義
オ 水俣条約記念行事
カ 水銀対策の重要性を伝えるメッセージ
水俣条約については今後も関連する事業がありますので、今回の講演会で学んだことも併せて、今後の本校の課題研究に反映させていきたいと思います。