【建築科】ALCパネルの秘密に迫る~建築構造~
建築科1年生は、建物の骨格を学ぶ「建築構造」の授業で、強度と耐久性に優れた鉄筋コンクリート構造について学んでいます。この授業の中で、今回は特に注目すべき建材であるALCパネル(軽量気泡コンクリートパネル)の学習に焦点を当てました。
驚きと発見に満ちた専門学習
学習にあたり、一般社団法人ALC協会様より、専門的な冊子「ALCパネル基礎知識」と、実際のALCカットサンプルをご寄贈いただきました。生徒たちは、専門的な冊子を熱心に読み込む中で、学校の教科書だけでは知り得ない、現代建築で使われている様々な材料や高度な技術が存在することを知り、「もっと深く学びたい」という知的好奇心を刺激されたようです。そして、カットサンプルを手に取った瞬間、生徒たちから驚きの声が上がりました。「コンクリートなのに、想像していたよりずっと軽い!」頑丈な建物を支える「コンクリート」というイメージから、重い建材だと予想していた生徒たちは、その「軽さ」と「扱いやすさ」に驚き、ALCパネルがなぜ多くの現代建築で採用されているのか、その理由を肌で感じることができました。これは、耐久性や耐火性といったALCの持つ優れた特性を理解する上で、非常に重要な「気づき」です。
知識を深め、建築への想いを確かなものに
専門機関からの資料と実物サンプルを活用したこの授業を通して、生徒たちは建築の「今」を知り、視野を大きく広げることができました。建築科では、このように専門的な知識をインプットするだけでなく、実物に触れ、本質を体感することで、未来の建築家としての確かな知見を養っています。