スロベニア研修について
平成29年10月6日(金)から11日(水)にかけて、スロベニアおよびフィンランドで海外研修を行いました。
スロベニアのイドリアという町は、世界第2位を誇る水銀鉱山があり、世界遺産にも登録されています。現在は閉山されていますが、ピークの1960年代までには水銀による健康被害も報告されていました。水俣市とは以前から友好関係にあり、平成25年度にはそれぞれの高校生による現地交流が行われました。
今回はSGH事業の課題研究に反映するために現地へ再び赴き、水銀被害が起こるまでのプロセスや復興の過程について学ぶべく研修を行いました。
1 研修目的
(1)水銀被害地区であるスロベニア・イドリア市を視察することで、環境と経済や社会のバランス、地域活性化のための政策を学び、探究活動へ反映させる。
(2)本校でのSGH事業等を通して学んできたことについて海外の同世代の高校生との交流や意見交換をすることで、多様な考え方を知り、今後の継続的な交流のきっかけとする。
(3)英語をツールとしたコミュニケーション能力の向上を図る。
2 概要
水銀鉱山および関係施設・イドリア市博物館・イドリア市役所における環境学習
ホームステイ・現地高校との意見交換
観光客船「タリンクシリヤ」での学習
3 参加者
1年生4名、2年生7名、引率職員2名、水俣環境アカデミア所長 合計14名
4 行程
(1)10月6日(金)
4:15 水俣高校集合完了 点呼・健康観察
4:20 出発式
4:25 水俣高校発<専用車>
6:50 福岡空港着
10:20 福岡空港発<AY076便>
14:25 ヘルシンキ・ヴァンター空港着
16:40 ヘルシンキ・ヴァンター空港発<AY723便>
18:20 スロベニア・リュブリャナ空港着
18:45 スロベニア・リュブリャナ空港発<専用車>
20:10 イドリア市内 ホテル着・就寝
リュブリャナ空港にて
(2)10月7日(土)
9:30 ホテル発<徒歩>
10:00 研修① 水銀についての学習
水銀鉱山(Anthony's shaft)にて坑道を歩き、当時の状況や健康被害について学ぶ
13:00 研修②会場へ移動
13:30 研修② イドリアの歴史についての学習
イドリア城・博物館にてスロベニアおよびイドリアの歴史について学ぶ
15:00 ホテルへ移動<徒歩>
16:00 ホストファミリーと合流
生徒は各ホストファミリーと食事、各家庭で就寝
イドリア城 水銀鉱山
水銀鉱山施設内 坑道入口
坑道内 坑道内教会 水銀鉱山前にて
イドリア市内 博物館内 水銀鉱石を前に
博物館内 ホストファミリーと対面
(3)10月8日(日)
8:50 イドリア発<専用車>
10:00 リュブリャナ着
研修③ 欧州グリーン首都賞受賞都市視察
首都全体としての環境への取組等について学ぶ
13:00 ブレッドへ移動<専用車>
14:00 ブレッド着
研修④ 環境・景観学習
景観維持および環境ビジネスについて学ぶ
16:00 ブレッド発<専用車>
18:00 イドリア着
生徒は各ホストファミリーと食事、各家庭で就寝
リュブリャナ市内
ブレッド湖
(4)10月9日(月)
7:50 Jurij Vega Grammar Schoolにて合流
8:00 研修⑤ イドリア市役所表敬訪問
市長によるイドリア市の政策について学ぶ
9:00 研修⑥ Jurij Vega Grammar Schoolとの交流
英語の授業に参加/プレゼンテーション
スロベニア語授業の受講/日本語授業の実施
Lacemaking school訪問
16:00 イドリア発<専用車>
17:10 スロベニア・リュブリャナ空港着
19:25 スロベニア・リュブリャナ空港発<AY724便>
23:00 ヘルシンキ・ヴァンター空港着
24:00 ヘルシンキ市内 ホテル着・就寝
English Lesson Presentation
Slovene Lesson Japanese Lesson
学校玄関にて
(5)10月10日(火)
7:00 朝食
8:30 ホテル発<専用車>
9:00 研修⑦ 欧州グリーン首都賞候補地視察
首都全体としての環境への取組等について学ぶ
11:10 研修⑧ 環境客船についての学習
タリンクシリヤにてプレゼンテーション・船内視察
13:00 タリンクシリヤ発<専用車>
13:30 ヘルシンキ・ヴァンター空港着
18:45 ヘルシンキ・ヴァンター空港発<AY075便>
ヘルシンキ市内
タリンクシリヤにて
(6)10月11日(水)
10:15 福岡空港着
11:00 福岡空港発<専用車>
14:00 水俣高校着