カテゴリ:建築科
【建築科】【WCP】【生徒会】プロの技術を、学校の「顔」となる場所へ
本日12月12日の昼休み、建築2年生による「木製畳ベンチ」の贈呈式が生徒会室前にて執り行われました。
先日開催された世界的な祭典「テッラマードレ・ジャパン 2025 in 水俣」でも高い評価を得た、あのベンチです。今回は「学校の中心で頑張る生徒会のみなさんや全校生徒にも使ってほしい」という想いから、生徒会へ寄贈しました。このベンチが設置されたのは、全校生徒が行き交う「生徒昇降口・生徒会室前」です。登下校時の生徒たちの待ち合わせ場所として、また、生徒会役員が学校行事について熱く語り合うミーティングスペースとして、このベンチはこれから、水俣高校の活気ある日常を支える大切なスポットになります。
素材への敬意と、使い手への想い
ベンチに使用されているのは、地元企業様から提供された貴重な木材と、八代産の最高級イグサです。贈呈式で建築の代表生徒は、「貴重な材料をご提供いただいた地域の方々の想いを大切に受け止め、一つひとつの工程を丁寧に仕上げました。生徒のみなさんに長く愛用してもらえると嬉しいです」 と、製作者としての誇りと責任感を言葉にしました。受け取った生徒会長からは、 「素敵な椅子をありがとうございます。座り心地がとても良く、木の温かみを感じます。大切に使わせていただきます」 と、感謝の言葉が贈られました。
未来をデザインする力が、ここにある
水俣高校建築科での学びは、教室の中だけでは完結しません。今回のように、図面上の知識を実際の「モノ」として形にし、それが置かれることで「人が集まる空間」が生まれます。ミリ単位の精度を追求する「大工技能士」レベルの技術、そして素材の良さを最大限に引き出す感性。これらは、将来建築やデザインの世界で活躍するための強力な武器になります。「ただ作る」のではなく、「誰かのために、最高の空間を演出する」。 そんなクリエイティブで実践的な学びが、水俣高校建築科にはあります。自分の手で描いた図面を、世界に一つだけの形にしてみませんか? 確かな技術と情熱を持った先輩たちが、中学生のみなさんの入学を待っています。
【建築科】【DXP】暮らしを守り、地域と共に歩むプロフェッショナルの仕事(株式会社松下組)
12月9日(火)に行われた、建築1・2年生による水俣・芦北地域雇用創造協議会様主催の現場見学会。2か所目に訪れたのは、私たちの生活を水害から守るための重要な砦、「佐敷川の堤防工事現場」株式会社松下組 様です。ここでは、高度な土木技術と、地域住民への細やかな配慮が融合した「プロの仕事」を学びました。
地域の安全を支える多様な技術
令和9年の完成を目指し、地盤改良、矢板工、護岸工など、専門的な土木技術が駆使されています。ドローン測量で計測した3次元設計データをもとに、川の流れや地盤の性質を見極め、強固な堤防を築く技術力の高さに、生徒たちも松下組マスコットキャラクターの「まつしたさん」と真剣な眼差しを向けていました。
「技術」と同じくらい大切な「心づかい」
この現場で特に生徒たちの心に残ったのは、地域への配慮です。
ダンプトラックの徹底した徐行運転
商店街を避けたルート選定
騒音・振動を抑える工夫
「工事をする際に、できるだけ地域の方々に迷惑をかけない」。そんな現場の方々の姿勢から、技術者としてだけでなく、人として大切な責任感を学びました。
<中学生の皆さんへ> 建設の仕事は、派手なことばかりではありません。しかし、地域の安全を陰で支え、人々の当たり前の日常を守る、誇り高い仕事です。 地域社会に貢献できる技術者への第一歩を、水俣高校で踏み出してみませんか?
【建築科】【DXP】ドローンとICT建機が変える「未来の現場」を体感!~南九州西回り自動車道 芦北出水道路建設現場(株式会社佐藤産業)~
12月9日(火)、建築1・2年生が、水俣・芦北地域雇用創造協議会様主催の現場見学会に行ってきました。 今回は3か所の現場を見学しましたので、その様子を3回に分けて掲載します。
現在建設が進む「南九州西回り自動車道」株式会社佐藤産業様の現場を見学しました。ここは単なる道路工事の場所ではありません。最先端のテクノロジーが集結した、まさに「データで動く現場」です。
生徒たちの目の前に現れたのは、自動制御や安全監視機能を備えたICT建機。そして空には、現場全体を高精度でスキャンする測量ドローン。これまで人の手や経験に頼っていた作業が、3次元点群データなどのデジタル技術によって管理され、驚くほどの効率と安全性で進められています。本校の「建設DX推進プロジェクト」で基礎を学んでいる生徒たちですが、実際の活用事例を目の当たりにし、その学びはより一層深まりました。
巨大な重機が動く現場。「地図に残る仕事」のリーダーに求められるのは、全体の安全・品質・コストを管理し、チームを導く統率力です。学んでいる知識が、地域の人々の暮らしを守る「道」として形になっていく。その瞬間に立ち会った生徒たち。本校OBである先輩の説明に、親近感を抱きながらも、その表情は真剣そのものでした。
<中学生の皆さんへ> 水俣高校建築コースでは、このようなDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む建設業界の最前線を肌で感じることができます。進化する建設業で、未来のインフラを作るエンジニアを目指しませんか?
【建築科】【DXP】九州初!建設用3Dプリンター見学会〜教室を飛び出し、建設DXの最前線へ
12月5日(金)、本校建築3年生が、(株)KAWATSU様、条谷様(ジョウ所長https://www.youtube.com/@dobokusuppurt_johyo7)のご紹介により、これからの建設業界を劇的に変える「建設用3Dプリンター」の見学会に参加しました。この見学会は、松本建設(株)様が、九州地方整備局で「初」となる記念すべきイベントです。 教科書の中だけの話ではない、まさに建設DX(デジタルトランスフォーメーション)の最前線を、水俣高校の生徒たちは肌で感じてきました。
まるでミルフィーユ!目の前で進む「未来の施工」
会場は、水俣市袋地先の南九州西回り自動車道(水俣IC〜出水IC)の工事現場。 そこに現れたのは、巨大なアームを持つ3Dプリンターです。ノズルからモルタル材料が押し出され、まるでミルフィーユのように一層ずつ積み重ねられていきます。人の手では難しい複雑な形状の「集水桝(しゅうすいます)」が、自動制御で驚くべきスピードで造形されていく様子に、生徒たちは釘付けになりました。
「実物」で比較するからこそ分かる、技術の革新性
会場には、新旧の技術を比較できるように3種類の桝(ます)が展示されました。
・3Dプリンターで製作した桝(最新技術)
・従来の型枠を組んで作った桝
・二次製品(工場で作られた既製品)の桝
これらを横並びで見比べることで、「3Dプリンター技術がいかに画期的か」を実物を通して実感。 「工期の短縮」「安全性」「デザインの自由度」そして「環境への配慮(SDGs)」。 これからの建設技術者に求められる視点を、生徒たちは現場で学び取りました。
「技術」だけでなく「生き方」を学ぶ
今回の見学会のハイライトは、最先端技術を見るだけではありませんでした。 実際に3Dプリンターを手掛けるスタートアップ企業、(株)Polyuse様との対話の時間です。生徒たちからは、質問が次々と飛び出しました。「強度は十分にあるか?」「地震に対する耐震性はどうか?」「積層する際のジョイント部分(継ぎ目)の仕組みは?」さらに、質問は技術面だけにとどまりません。 「起業家として、失敗をどう乗り越えてきたか。」 こうしたキャリアや人生観に迫る質問に対しても、担当者様から熱意ある回答をいただきました。その言葉は、これから社会に出る生徒たちの心に深く響く「人生のヒント」となりました。
今回の見学会は、企業や官公庁、大学教授、さらに新聞やテレビなどのメディア取材も多く入る注目度の高いものでした。 このような貴重な「九州初」の学びの場を企画・提供してくださった松本建設(株)様をはじめ、(株)KAWATSU様、(株)Polyuse様、(株)兵庫土木サポート条谷様、そして国土交通省および関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
中学生の皆さんへ
水俣高校建築科では、このように「社会の最先端」とつながる学びを大切にしています。 教室で基礎を学び、現場で未来を見る。新しい技術に興味がある人、モノづくりで社会を変えたい人。 私たちと一緒に、建築の未来を創りませんか?
【建築科】【DXP】産学官連携「建設DX推進プロジェクト」表彰式・感謝状授与式
12月4日(木)、本校にて産学官連携による「建設DX推進プロジェクト」の表彰式および感謝状授与式が執り行われました。
この度、株式会社KAWATSU様と熊本県建設業協会芦北支部様の多大なるご功績に対し、熊本県芦北地域振興局より「優良工事等表彰 特別表彰」が授与されました。本表彰制度において、「人材育成」への尽力が表彰対象となるのは今回が初めての快挙となります。また、本校校長より感謝状を贈呈いたしました。
式典では、芦北地域振興局土木部長より、「建設DXを軸とした授業は、技術だけでなく地域における建設業の重要性を示し、生徒が将来を考える大変意義深いきっかけとなった」とのご挨拶をいただきました。続いて、受賞された皆様からご挨拶を頂き、それぞれ生徒たちへ期待の言葉を述べられました。さらに、建築3年の生徒代表が、「建設業がスマートで未来を創る仕事へと進化していることを肌で感じた」と、学びと深い感謝の言葉を述べました。
最先端技術に触れ、地域インフラを支える誇りを学ぶ貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。受賞された皆様、誠におめでとうございます。