校長室より
第31回全国書道高等学校協議会熊本大会会場校校長挨拶
第31回全国書道高等学校協議会熊本大会会場校校長挨拶
(令和7年10月23日)
皆様、ようこそ、御船高校へ。私は、御船高校校長の橋本岳範です。今年四月に着任いたしました。本日は遠路はるばる、第31回全国書道高等学校協議会熊本大会にご参加いただき、誠にありがとうございます。全国各地から書道教育にご尽力されている先生方を、ここ熊本県御船町の御船高校にお迎えできることを、校長として大変光栄に存じます。
御船高校は、大正10年(1921年)に創立され、地域に根ざした教育を大切にしながら、今日まで歩んで参りました。今年で104年目を迎える伝統校です。普通科、電子機械科、そして音楽、美術、書道の3つの専攻を持つ芸術コースが設置してある、非常に特色のある学校です。所謂「STEAM教育」を進めているところです。私が本校の自慢をすれば長くなりますので、これ以上の学校紹介はやめておきます。お渡ししてあるパンフレットを後ほどご覧ください。とにかく今回の大会をお迎えするにあたり、教職員一同、心を込めて準備を進めてまいりました。御船高校なりのおもてなしを精一杯考えてまいりました。御船高校参加記念品も電子機械科、書道専攻で真心こめて作りました。お気に召して頂けたら幸いです。
さて、地元「御船町」は、熊本県のほぼ中央に位置し、自然と歴史が調和した静かな町です。特筆すべきは、国内で初めて肉食恐竜の化石が発見された地であることから、「恐竜の町」として知られております。町内には「御船町恐竜博物館」があり、古代の地層とともに、太古の息吹を感じることができます。昨日、館長にも挨拶に行き、本大会参加者の訪問を大歓迎する旨、伝えられました。
実は、私が本校に着任して本大会が本校開催と知り、限られた時間ですが皆様には御船町をできるだけ堪能していただきたいと考え、地元でおもてなしすることを決めました。御船町町長や同窓会長にその旨伝えると、大変喜んでくださいました。お二方とも皆様への大歓迎の意をおっしゃいました。熊本市内の良さもありますが、御船町も素晴らしいところがたくさんあります。
御船町は、清流・緑・山々に囲まれた環境にあり、書に向き合う心を静かに整えるには、まさに理想的な土地だと思います。書道とは、筆を通して自己と向き合い、精神を鍛える営みでもあります。そうした意味でも、この御船の地で先生方が交流を深め、教育の在り方を語り合うことは、非常に意義深いことと感じております。
結びになりますが、本大会が、全国の書道教育のさらなる発展に繋がる実り多き機会となりますよう、心より願っております。どうぞ、御船町の自然と文化にも触れていただきながら、充実した時間をお過ごしください。本日、明日とどうかよろしくお願いします。