日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その88)

 過ぎてみれば本校関係では大きな被害を受けなかった台風10号ですが、事前には台風被害の心配とは別に、福祉子ども避難所を開設しなければならないかも‥という想定も頭の隅にありました。
 本校は平成31年1月に熊本市と当時の熊本市内の特別支援学校間で災害時における学校施設の福祉子ども避難利用に関する基本協定書・覚書を取り交わしています。地震や風水害等の災害が発生し、災害救助法の適用を受けた場合等において、本校の施設を「福祉子ども避難所」として利用することができるというものです。
 7日(月)のテレビ報道では、コロナ禍ということもあって受入人数に制限があり、避難所に入れなかった方がいらっしゃることを知り、胸が痛みました。いろいろと考えさせられることが私たちの身近で起きています。
 台風10号に関連しては、福祉子ども避難所開設とはなりませんでしたが、日頃からシミュレートしておくことはとても大切なことです。今回の幾つかの気づきを今後の取組に反映させていきたいと考えています。

 
令和2年9月9日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩   

今、熊聾では・・・(その87)

 旧寄宿舎及び旧厨房の解体後の跡地ですが、今年度中には運動場として整備され、体育の授業はもちろん、部活動その他様々な活動に利用が可能となります。
 なお、今週から工事のための現場事務所がグラウンド東側に設置されます。安全を第一に考え、子供たちとの動線が交わらないよう、工事用車両等の出入りは東側道路からとしています。
 現在は、石ころや草で覆われていますが、綺麗な運動場として生まれ変わっていく様と子供たちが生き生きと思いっきり活動している様子を思い浮かべながら、整備後のグラウンドの姿を夢見ています。

 
令和2年9月8日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その86)

 本日は臨時休校となっています。
 この原稿は台風10号の影響を心配しながら、9月4日(金)に書いているところです。
 先週金曜日の午前中に休校判断をし、保護者の皆様へお知らせしたところですが、無事でお過ごしでしょうか。子供たちも怖い思いをしているのではないでしょうか。子供たちや御家族の皆様、そして職員の安全と無事を祈りながら、台風が早く過ぎ去ること被害が酷くならないことを願うばかりです。
 現時点では、8日は平常日課としていますが、台風の状況や校舎の被害状況等によっては、休校延長などが考えられますので、学校からの安心メールやホームページの情報をチェックしていただきますよう、よろしくお願いします。

     令和2年9月7日         
       熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その85)

 本校では毎年「一人一授業」の実践に取り組んでいます。
 教科指導等を行う全教師が1年間に最低1回は授業を公開し、他学部からの参観もいただきながら、放課後には授業研究会を実施するものです。
 公開授業と授業研究会、さらには普段の意見交換・情報交換等を通して、私たちが自らの授業力を高めることが「一人一授業」の最大の狙いです。
 9月2日には、小学部の2クラス(3年生「算数」、4年生「国語」)で公開授業がありました。どの子もしっかりとその時間の目当てをもって、真剣な態度で、そして随所で思考しながら授業に参加していました。子供たちの様子からは「分かりたい!」「分かって嬉しい」気持ちがひしひしと伝わってくるものがあり、わかる授業づくりのために私たち教師は日々研鑽していかなければならないことをつくづく感じました。

 
     令和2年9月4日       
       熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その84)

 毎日お世話になっている給食ですが、寄宿舎棟と繋がっている厨房内で、本校・盲学校及び熊本はばたき高等支援学校の3校分の給食が作られています。幼児児童生徒及び職員の数を合わせて、毎日約480食が作られています。(将来的には600食程度となる見込みです。)また、本校と盲学校の寄宿舎生の舎食も賄ってもらっています。
 食数の増加に伴い、昨年度から給食の運搬方法が給食専用車による配送に変わったのですが、そのことによって給食の積み下ろし時の課題もありました。そこで、スムーズな給食配送と安全な作業ができるようにと、本校の幼小棟・中高棟それぞれの給食受け庫側にあったスロープを改修し、専用車を近づけて直接荷作業できるような形に造り変えました。
 あまり目立たない箇所かもしれませんが、安全安心を目指した取組のひとつです。 

 令和2年9月3日       
  熊本聾学校 校長 五瀬 浩