校長室からの便り

校長挨拶

令和5年5月吉日

 本校2年目になります、校長の市原です。どうぞよろしくお願いいたします。

 令和5年度は、幼稚部3人、小学部7人、中学部8人、高等部本科2人、高等部専攻科1人、合計21人の新入児生を迎え、全校幼児児童生徒数80人でスタートしました。4月10日に始業式、11日に入学式を執り行ったところです。

 令和2年から続いた新型コロナウイルス感染症の影響で、ここ数年様々な活動が制限され、保護者や関係者の皆様方には色々と御理解・御協力をいただいておりました。本年度は必要な感染防止対策をとりながら、多くの教育活動を以前と同じように実施できると期待しております。

 本校は幼稚部から高等部専攻科まであり、子供たちが一生で受ける学校教育活動のほぼ全般を担っております。子供たちの人格形成、生き方そのものに責任を負っていることを全職員が自覚しております。本校教職員はその重責を果たせるよう、またその重責を自身の喜びとして、日々教育活動に専念してまいりました。これからの社会を生き抜くには、社会の急激な変化に対応し、多様な人々と関わり、適切な人間関係を築いていかなければなりません。子供たちが適切な支援を受けながら、自分らしく、持てる力を精一杯発揮し、社会自立できるよう、コミュニケーション力や基礎学力の定着、社会性の育成などを主眼に取り組んでまいります。今後とも、保護者、御家族、施設など関係の皆様方からのより一層の御支援・御協力をよろしくお願いいたします。

 最後になりますが、本校PTAの委託により本校敷地内に「聴覚障がい児支援かいじゅうの森くまもと」が開設され、1年が過ぎました。放課後になると子供たちは、毎日校長室前の廊下を楽しそうにかいじゅうの森へと移動しています。スタッフの方々にもとても可愛がっていただいています。改めて、感謝申しあげます。

日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その409)

 3月28日(月)、転退任式を行いました。

 このたびは令和3年度末の定期異動により、18人の教職員が熊本聾学校を離れることとなります。(18人の内、3人は再任用等で引き続き熊聾にお世話になります。)

 退職、転出される先生方におかれましては、熊聾にお勤めいただいた期間に長短はありますが、子供たちの成長を願って御尽力された方ばかりです。どうか新天地でも、それぞれの持ち味を発揮されますよう、そして何より健康でいらっしゃることをお祈りしています。

 

 また、私も3月末をもって定年退職を迎えます。これまで多大な御支援をいただきました保護者の皆様、関係諸機関の皆様には大変お世話になりました。あらためて、深く感謝申し上げます。

 結びになりますが、今後益々の熊本聾学校の発展と子供たちの健やかな成長を心からお祈り申し上げ、退職の御挨拶とさせていただきます。

 これまで、本当にありがとうございました。

 
令和4年3月31日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その408)

 3月22日(火)、高等部1年生が家庭科の授業で製作したおもちゃ(2種類)を幼稚部の子供たちにプレゼントしてくれました。

 幼稚部の子供たちは「お兄ちゃん、お姉ちゃんたち、何を持ってきてくれたんだろう‥⁉」という表情を浮かべ興味津々の様子でした。

 翌日、幼稚部の子供たちは登校するや否や、おもちゃ遊びに没頭していたそうです。

 高等部の子供たちは、きっと自分たちの幼稚部時代のことを思い起こしていたに違いありません。幼稚部から高等部までの子供たちが通う聾学校ならではの良さが見られた場面でした。

 
令和4年3月24日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その407)

 校内には、一年を通じて折々に季節の花を飾っていただいていますが、今年度内では1位2位を競うほどの生け花が卒業式でお披露目されました。卒業式の会場だけでは勿体ないので、式後には玄関に飾っています。

 式に御来賓は来られませんでしたが、校長室にも立派に飾っていただきました。「お花は心の栄養源」ですね。

 
令和4年3月23日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その406)

 先週水曜日、熊本中央ライオンズクラブ会長の濱田様が来校されました。

 毎年、幼稚部・小学部の子供たちは当クラブの皆様からアイススケートの御招待を受けてアクアドームに行くのですが、ここ数年はコロナの影響を受け実現していません。当クラブでは、熊本聾学校の子供たちのために何かできないだろうかと考えてくださり、このたび幼稚部・小学部の卒業生に対して卒業記念品(学用品)をお届けされたのです。

 本校の子供たちは実に多くの団体から御支援をいただいています。

 いつも子供たちに言っていることですが、感謝の気持ちを忘れずに勉学やスポーツ等にますます励んでほしいと思います。

 
令和4年3月22日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その405)

 3月15日(火)、幼稚部では緑組(5歳児)さんの卒業にあたり、お別れのプレゼント交換会がありました。卒業児一人一人に対して、赤組(3歳児)青組(4歳児)の子供たちからは手作りの額に入った集合写真がプレゼントされました。また、卒業児からは、こちらも手作りの首飾り(女の子用)と腕時計(男の子用)、そして一人一人に向けたお便りが在校児に贈られました。

 まさか卒業児からプレゼントをもらえると思っていなかった赤組・青組の子供たちは、ワーワーキャーキャー…と大喜びでした。(特に赤組の女の子たち…)

 様々な行事の経験や子供同士の交流をとおして、子供たちが物事の仕組みを理解したり、先を見通す力が付いたりしていく様子を顕著に見て取れるのが本校幼稚部です。いろんなやりとりの中で、自分で考える力、相手を思いやる優しい心など、心が豊かになっていく様子を間近で見ることが出来、本当に嬉しく思います。

 

令和4年3月18日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩