令和3年度熊本聾学校卒業生 冨永幸佑さん(所属:熊本学園大学)が7月18日に台湾で開幕した「世界デフ陸上競技選手権大会」に出場されました。男子100mでは準決勝進出、100m×4リレーでは予選で出走し、日本は1位になりました。
現在は来年開催される「東京2025デフリンピック」を目指して練習に励んでおられます(日本代候補・強化指定選手)。熊本聾学校は、冨永さんのご活躍を全校を挙げて応援します。
~リンク(kumagaku.ac.jp) ~
・冨永幸佑さん(経済学科1年)が第19回日本デフ陸上競技選手権大会で3位入賞!
穐田誠 さん 2010年度〔理容科専攻科〕 進路先:トヨタ自動車九州株式会社 |
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私は小さい頃から熊本聾学校に通っており、小学生の頃は放課後に中高生の陸上部の練習が終わるまでブランコで待っていて、お兄さんたちと一緒にサッカーをして遊んだりした記憶があります。また、できるだけ料理の練習をしたり社会人チームでサッカーしたりしながら聞こえる人たちとコミュニケーションをとったりしていました。卒業後も、ずっとサッカーを続けており、よい趣味になっています。 卒業した後は、福岡県宮若市にある「トヨタ自動車九州株式会社」に入社して、今年で14年目になります。高校卒業後、新しい生活に慣れるのに苦労しました。特に、手話のない生活で自立することが大変であることが予想できませんでした。親の活動に一緒に参加する中で、聞こえない方々との出会いがたくさんあり、職場や生活のことをお話してくださいました。おかげで、進路のことで色々情報を集めることができました。熊本地震のときは、手話で話せる環境がなく、情報保障で不自由な生活を強いられていました。このことをきっかけに、手話やろう者のことを知ってもらうことが必要だと感じ、写真家として写真を撮り始めました。仕事をしながら色々活動し続けるのが大変ですが、いろんな人と出会い、お話できて楽しいのでいきいきとしています。これから聾学校に入学を考えているみなさんには、常に「手話があるから一人じゃない」ということを知り、楽しく頑張ってほしいです。 |
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雪田桃乃 さん 2018年度卒〔普通科 進学コース〕 進路先:国立大学法人 福岡教育大学 特別支援教育教員養成課程 |
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熊本聾学校に通ってよかったことは大学入試を見据えた勉強をすることができたことです。私は一年の時から大学進学を希望していたので、早い段階から入試に合わせた授業や課外をしていただけました。面接も先生方のご協力を頂いて練習をしました。おかげさまで第一希望の大学に合格し、大学を卒業した今は、ずっと夢だった教員をしています。夢を叶えることができたのは先生方のご尽力と精神的な支えのおかげです。大学進学できたことで教員採用試験に合格でき、現在教員として働けて幸せです。熊本聾学校の先生方は、生徒の進路に全力で寄り添い、励ましてくださるので、安心して希望進路に向かって頑張ってください。私も後輩の皆さんの輝かしい未来を応援しています。 | |
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竹田朱里 さん 2020年度卒〔普通科 進学コース〕 進路先:熊本学園大学 外国語学部 東アジア学科 |
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大学では、韓国語や中国語など言語の習得とともに東アジア地域における国際情勢について学んでいます。熊本聾学校の高等部に入学して、情報保障の充実した学習環境のもとで学ぶことができたから現在の進路に進むことができたのだと感じています。 また、全国ろう学生懇談会という団体に所属し、ろうコミュニティの多いことを実感しています。熊本聾学校にいた3年間で情報保障や支援の方法について経験し、大学生活や卒業後の社会への不安が和らぎました。 |
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濵田蓮 さん 2020年度卒〔理容科専攻科〕 進路先:トータルサロンハート御船店 |
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幼稚部から高等部専攻科まで熊本聾学校に通い続けました。よかったことは友達をたくさん作れたことです。飽きることなく楽しい学校生活でした。昼休みになるとライバル心をむき出しにして、先輩後輩関係なくスポーツを楽しみました。理容科では、他のろう学校との交流会があり、会話したり一緒に食事したりして楽しい時間を過ごし切磋琢磨することができます。理容師の国家試験は難しい用語などもあり、不安なところもありましたが先生方の手厚い御指導により合格することができました。一回で受かるとは思っていなかったのでビックリしました。今は「トータルサロンハート御船店」というところで働いています。私生活では弟と一緒に遊ぶなど、充実した生活を送っています。 |
管理責任者 校長 市原留美子