日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その379)

 PTA研修として予定していた映画「咲む」の鑑賞会は残念ながら中止となりました。また別の機会を捉えて企画していただければ有難いです。 

 映画と言えば、現在「CODA あいのうた」が全国で上映中です。熊本では、TOHOシネマズ光の森とTOHOシネマズ熊本サクラマチの2カ所で上映されています。映画では、幼い頃から通訳者として生きてきた主人公、ろう文化と聴文化の間で生きる主人公とその家族の絆等々が描かれており、実に感動的な作品です。また、キャスティングでCODA以外の家族3人は皆、ろうの俳優さんということにも凄さを感じます。

 コロナ禍で映画館に出向くのを躊躇う方もいらっしゃるかと思いますが、いつか必見の映画です。

 
 CODAとは「Child of Deaf Adults」の略語で、ろう者の両親を持つ聞こえる子供を指しています。

 

令和4年2月4日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その378)

 校長室入り口ドアの横に掛けられていた「校長室」看板を本日取り外しました。と言っても、校長室が無くなる訳ではありません。

 ずっと以前から掲げてあった看板(私の記憶では平成10年代頃から)で、生徒が制作活動の一環で作ったものと思われます。
 デザインを見ると、立派な髭をモチーフにしてあり、校長のイメージを表現してあります。
 作成された頃の生徒たちから見た校長のイメージは、威厳があり、ちょっと近寄り難く、強面だったのかもしれませんね。
 しかし、昨今はジェンダーフリーが叫ばれている世の中です。従来の固定的概念にとらわれないことが大切であるとの思いから、私自ら看板を外しました。外した看板は生徒が作った貴重なものなので、「くまろう歴史館」に所蔵したいと思います。

令和4年2月3日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その377)

 熊聾の職員朝会での情報保障の方法が進化しています。

 これまでは、職員室中央に聴覚障害のある先生方に集まってもらい、そこで手話通訳と字幕表示による情報提供をしていたのですが、GoogleMeatを用いることで、自席でパソコンを見ながら、手話通訳及び字幕による情報保障が可能となっています。

 また、自宅待機をする職員が出た場合に、必要な情報がリアルタイムで届けられることも大きなメリットです。

 コロナ禍にあることで一気に進歩した技術と言えますね。

 
令和4年2月2日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その376)

 1月27日(木)、進路指導部主催による「くまろう夢叶え塾」を中高生対象に開催しました。

 今回は、ろう者としての先輩であり、プロフェッショナルの経験を聞くことで、生徒たちが将来の進路実現に向け、夢にチャレンジしていく精神を養うことを目的として、約1年前に東京から熊本に引っ越してこられた写真家の齋藤陽道(さいとうはるみち)様をお迎えし、御講演をいただきました。

 齋藤様には初めて熊聾にお越しいただきましたが、コロナ禍でもあり、生徒たちとの十分な関わりの時間は持てませんでした。このたびの御縁をきっかけに、今後は他学部の子供たちとの交流も含めて、本校にお出でいただける機会を是非設けていきたいと思います。

 
令和4年2月1日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その375)

 オミクロン株による感染拡大の影響が本校でもチラホラと出始めており、自宅待機やリモート授業の実施、会議・研修の中止や開催方法の変更などを余儀なくされています。第6波の特徴はオミクロン株による感染がその大変を占めていること、感染力が強いこと、潜伏期間が短いこと、10代や10代未満の子供たちの感染が増えていること等々が挙げられています。誰が感染してもおかしくない状況の中で、私たちができることはこれまでも言われてきた基本的な対応・取組の実施です。もうしばらくは、感染拡大が続きそうな状況です。これまで以上に意識を高く持って、年度末の大切な時期を乗り越えていきましょう。

 さて、このような時期でもあり、先週はハイブリッド方式の授業(通常授業+リモート参加)をスムーズに実施するための研修会を2回に分けて実施しました。小学部はクラス担任による授業がメインであり、中高等部は教科担当者の授業が中心であるため、それぞれの学部の状況に応じた入室の方法や画面提示の仕方など、山田先生からのレクチャーを受けるタイムリーな研修をしていただきました。

 

令和4年1月31日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩