日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その129)

【土曜授業風景part.1】
 11月7日(土)、幼稚部では午前中通常授業を行いました。
 現在、「うんどうしらべ」の単元を展開中で、縄跳びやボールつき、体ささえ等、様々な種目に子供たちが挑戦中です。
 幼稚部段階の子供たちの身体能力の発達は目覚ましいものがあり、1年間の成長には驚かされます。
参観していて感じたことですが、年齢が上がっていくにつれ、出来ることが増えていく喜びを全身で感じ取っているようでした。ボールつきをしている緑組(5歳児クラス)の子供たちの様子を見ていると、誇らしげな表情を浮かべていたり、「もう一回もう一回…」とやりたさを連発したりする子もいて、逞しく育っている様子に私の胸も弾みました。 

令和2年11月10日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その128)

 先月半ば、本校の学校薬剤師による照度検査を養護教諭立ち合いのもと行っていただきました。照度については、学校環境衛生基準によって、学校施設の人工照明の照度基準が示されています。
 その内容としては細かい条件はあるものの、例えば、教室は300ルクス以上、コンピュータを使用する教室等は500~1000ルクス程度、テレビやパソコン等の画面の垂直面照度は100~500ルクス、廊下は100ルクス以上といったところです。
 実際に行った検査は、本校の全室ではなく、いくつかの諸室に絞り込んでの検査でしたが、およそ数値をクリアしていました。しかし、一部照度が足りていない箇所も見られました。その箇所については、照明器具の取替、増設、反射板取替、さらには教室配置の変更などによって改善を図っていきたいと考えています。

 
令和2年11月9日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その127)

 昨年は上通りびぷれす広場で2日間にわたって熊本県特別支援学校作品展が開催されましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大が心配される状況であったため、作品展は中止となりました。

 そのため、11月4日(水)、共同教室にて熊本県内特別支援学校の文化作品を展示し、公徳会様、善意銀行様による公徳会賞、善意銀行賞の選考及び県内特別支援学校の全校長による全国作品展への出品作品選考・審査が行われました。本校からは、豊田君(高等部)と田上君(中学部)の作品を学校代表作品として出品しました。審査の結果が分かり次第お伝えしたいと思います。
 また、子供たちの活躍を広く知っていただくために、出品された全作品が作品集(冊子・CD)としてまとめられることになっています。
 審査後、これらの作品は熊本県人権フェスティバル(11月15日)にて展示される予定です。詳細が分かり次第こちらについてもお伝えできればと思います。 

 
令和2年11月7日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その126)

 南小国町社会福祉協議会及び小国町社会福祉協議会からの依頼により、11月6日(金)と11月12日(木)の2回にわたり、本校職員が小国町に出向き手話講座を開講します。
1回目は野田先生(幼稚部)と齊藤先生(小学部)が、2回目は住吉先生(高等部)と山田先生(中学部)が講師となって講座を進めます。
 参加予定者は小国高校の生徒さん達、小国支援学校の先生方、施設の方々等と聞いています。内容は初歩的なものになると思われますので、手話や聴覚障がい者・ろう者について知っていただき、少しでも手話を広めるきっかけになればと思っています。
 講師となる4人の先生方どうぞよろしくお願いします。

 
令和2年11月6日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その125)

 10月最終週から高等部の先生方による一人一授業公開が始まりました。
 全員が指導案を作成し、参観者から事後にアドバイスをもらい、授業改善に向けて取り組んでいくものです。
 今週末(11月6日)には高等部内での学部研究会が行われる予定です。
 写真は一人一授業での理容科3年生「ヘアカッティング」の実習の様子です。生徒たちのカッティングの技術が確実に上がってきています。

 
令和2年11月5日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その124)

 10月24日に県と熊本市が新型コロナウイルス感染リスクレベルを改定し、新基準(6段階)を設けました。
 新たな基準によれば、10月28日現在で熊本県内の感染者数は「縮小傾向にある」という分析で、レベル2と判断されています。縮小傾向にあるとは言え、経路不明の感染者が出ていますので気を緩めないことが大切ですね。
 熊聾では職員も健康観察シートを用いて、日々の健康チェックを継続して行っています。

 
令和2年11月4日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その123)

  毎年、九州地区の聾学校・聴覚特別支援学校が各県持ち回りで開催している九州地区聾学校体育文化連盟大会ですが、今年度予定されていた長崎大会は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止となりました。そこで、中高生が楽しみにしている交流や学校紹介等については各校作成の映像視聴による方法が予定されています。
 さて、令和3年度は8年ぶりの熊本開催となります。次年度も新型コロナウイルス感染症の影響が心配されますが、現時点では実施の方向で計画を進めています。前回(平成25年度)の熊本大会は水前寺陸上競技場を借りての開催でしたが、当競技場の老朽化による改修工事が入る関係で、新候補地として益城町総合運動公園の借用を依頼していたところ、このたび益城町からの使用許可が出て、会場が決定しました。体育館、陸上競技場ともに、熊本地震後に新しくなったとても綺麗で素晴らしい施設です。
 九州地区聾学校の皆さんが、一堂に会することができるよう心から願っています。
 人気アニメ「ワンピース」のキャラクター『サンジ』も会場で待っていますよ。

令和2年10月30日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その122)

 来週11月5日は「津波防災の日」です。この日は熊本県下で実施される「熊本シェイクアウト訓練」の一環として、本校では今年度第2回目となるシェイクアウト訓練を行います。
 この訓練では、①地震等に対して自ら身を守り、防災に対する危機意識を高めること、②定期的な訓練をすることで、突発的な事態に対応する力を身につけることを目標としています。なお、シェイクアウト訓練の内容は地震発生直後の危機回避行動を身につけるためのもので、運動場への避難は内容に含めていません。
 4年前の熊本地震は前震・本震のいずれも夜中に起きました。学校にいる間であれば友達や先生達と一緒なので同じ行動がとりやすいと思いますが、家に居る時は異なる状況だらけです。学校外や家に居る時に地震等の災害が起きた時の対応の仕方についても、家族で話し合ってみましょう。

令和2年10月29日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その121)

 10月中に職員自主研修が数回にわたって行われました。
 内容は、Jcoss(日本語理解テスト)、絵画語彙発達検査、聴力測定、補聴器の基礎、日本語文法指導、UDトーク・IPトークの使い方等に関するもので、選択制による講座形式で開かれました。どの講座においても講師になった先生方が周到に準備をされていて、希望者だけに公開するのがもったいない程のいい内容でした。
 同時に2会場で行った講座もあるので、体が2つあれば…と思った先生方がきっといらっしゃることでしょう。
 このような研修会を自主的に計画・実施してくれる先生方が多くいることをとても頼もしく誇りに思います。
 是非、今後の研修の持ち方についても工夫していきましょう。

 
令和2年10月28日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その120)

 本年度の幼稚部、小学部それぞれの運動会が無事に終わりました。運動会の様子の紹介についてはそれぞれの学部からの便りに委ね、私からは別目線で感じたことを以下お伝えします。
幼稚部の運動会は天気の心配をせずに本番を迎えることができましたが、小学部運動会当日は前日からの雨が明け方まで降っていたこともあり、運動場での開催は無理かも…と思うくらい、トラックには水たまりがあちこちに広がっていました。
 幼稚部小学部どちらの運動会でも、全学部・寄宿舎・事務室の職員、高等部の生徒たち、はばたき校の先生や生徒さん達による早朝からのグラウンド整備やテント張り等のお手伝いのお陰で、最高のグラウンドコンディションで運動会を開くことができました。
『和』をモットーにして、お互いに支え合う雰囲気が見事に形となって表れた光景を見ながら、心地よい余韻に浸ることができました。
皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします。

 
令和2年10月27日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その119)

 本校乳幼児教育相談室「うさぎルーム」では随時教育相談を受け付けています。しかし、本年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、教育相談活動がなかなか思うように進められない状況が続いているのが悩ましいところです。
 ここ数年、教育相談のニーズが高くなっており、年間延べ1,000件ほどの依頼に対応する必要があります。そのため、新型コロナウイルス感染症対策を施しながら、個別や集団での相談活動を行っています。
 本年度は地域の保健センター等をお借りしてのサテライト教室設置が難しい状況ですので、来校していただくか電話等での相談になりますが、どうぞお気軽にご相談ください。
 さて、乳幼児教育相談室に、備品として「バランサー」(遊具)を購入しました。どんどん活用して思いっきり遊んでください。
 
追伸
幼稚部の皆さん…、大型遊具の設置はしばらく待ってくださいね。

 
令和2年10月26日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その118)

 熊聾では授業や各種研修会時にプロジェクター(投影機)を用いることがしばしばあります。聴覚に障がいのある児童生徒等に効率的・効果的に視覚情報を提供するうえで大変有効な機材であることは本校職員誰もが実感しているところです。
 しかし、使い方次第ではマイナス面が出てくることもよくあることです。本校経験が浅い方のためにあえて伝えておきたいことですが、スクリーンを鮮明に映し出すために室内の電灯を消せばとても画面が見やすくなることは間違いありません。一方で、本校では手話を用いるのが通常となっていますので、部屋を暗くすると子供たちからは手話が読み取りづらくなります。
 最近の機器は光源が強く、デイライト状態でもくっきり映せるようになってきていますので、部屋を暗くせずともくっきりと映し出せますし、或いはスライドの文字色や背景色などの色の工夫をすることで解決する場合も多々あります。
 本校の先生方、今一度、授業等の場面を振り返ってみましょうか。

 
令和2年10月23日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その117)

 10月20日(火)、本校高等部生徒が現場実習でお世話になっている熊本市学校給食共同調理場に行ってきました。
 調理場内外で、衛生面・安全面における細やかな配慮を見てとることができましたが、特に本校においても参考になる掲示物が目に留まりました。それは、調理場内の入り口に張り出されていた「手洗いに始まり、手洗いに終わる」と書かれた標語です。コロナ禍だから掲示されているということではなく、一つの作業が終わるたびに手洗いをすることがルーティンになっているとのことでした。
 本校でもコロナ禍である無しに関わらず、手洗い等衛生管理についての意識を高く持ち続けていきましょう。

 
令和2年10月22日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その116)

 10月19日(月)午後、お隣の熊本はばたき高等支援学校からパンの販売に来られました。
 はばたき校にとっては、学校外でのパンの販売は初めてのことで、どの程度売れるのかは実際にやってみないと分からないところがあったようです。そのようなこともあり、今回は本校職員のみを対象に会議室で販売会が実施されました。授業があっている中での販売会でしたので、限られた職員が買い求めに行きましたが、沢山あった約10種類のパンは20分ほどで完売しました。
 今後は、パンの種類も充実し、製造量も増え、できれば月1回程度の販売会を目指したいということです。
 熊聾にも立派な野菜ができていますので、こちらからも行商に出向いてみてはどうでしょうか?!


令和2年10月21日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その115)

 平成28年の熊本地震において、障がいのある児童等のいるご家庭が指定避難所に行くことができたかった等の事例を踏まえ、平成31年1月に熊本市と本校を含む熊本市内の県立特別支援学校4校及び熊大附属特別支援学校の間で「福祉子ども避難所」設置に関する協定を締結しました。

 協定書の締結には至りましたが、本校近隣の市民の皆さんにそのことを周知することが次の課題として残っていました。そこで、周知のための一つの方法として、この度、リーフレットを作成し近隣自治会を通じて配付することとしました。今後、熊本市と相談・協力しながら随時周知広報に取り組んでいきたいと考えています。 

 

令和2年10月20日      

熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その114)

 10月14日(水)、小学部で一人一授業公開がありました。たんぽぽ学級での道徳と小3の理科の授業が同時に展開されましたので、2つの教室を行き来しながら様子を見せていただきました。子供たちは大勢の参観があってもすっかり慣れているようで、どの子も授業に集中していました。
 今年度の本校の一人一授業公開の大きな変更点は、全学部で最低一回は「道徳」
の授業を行うことです。この日、たんぽぽ学級では先生同士の寸劇や子供たちのロールプレイングを取り入れながら、相手の立場に立って考えるよう子供たちにとって身近な状況を設定し、「やさしいきもち」「おもいやり」を学ぶ授業が展開されました。
 子供たちが今持っている優しい気持ちが、さらに実際の言動につながっていき、愛される存在に成長していくことを願ってやみません。


令和2年10月19日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その113)

 キンモクセイ(金木犀)の甘い香りが漂う季節になりました。
 熊聾の敷地内にもキンモクセイの木が4本あります。校長官舎にある2本の木と体育館裏の温室横のキンモクセイは日当たりが良く、今が見頃!というより、香りを楽しむには今が一番です。もう一本は中庭の保健室横にある木です。こちらの方は、まだまだ蕾(つぼみ)が沢山ついていますので、これから香りが強くなってくるでしょう。
 以前お伝えしましたとおり、技術工芸棟が今年度内に解体されることに伴い、桜の木と同じく温室横のキンモクセイは残念ながら今年で見納め、香り納めとなってしまいます。
 花が咲いている時季はあっという間に過ぎてしまいます。是非、今のうちに芳香を楽しんでください。
 

令和2年10月16日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その112)

 本年度で第3回目を迎える熊本県障害児・者親の会連合会主催による「障がい児者・家族の作文」に本校からは小・ 中・高等部合わせて12人の児童生徒が応募します。
 校内起案の時点で子供たちそれぞれが書いた作文を読ませていただきましたが、実に素直な気持ちを綴ってくれていました。身近な人に対しては「ありがとう」の一言が言い出せないことはしばしばあることですが、作文という形であれば、日頃思っていることを意外とすんなりと書けているように感じました。(先生たちの指導が当然あっていると思われますが…)
 今回応募した作品は全て冊子に掲載されるということです。他校の子供たちや成人の方の作品についても手元に届くことを楽しみにしているところです。
 

令和2年10月15日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その111)

 今月15日に開催する「幼稚部運動会」の予行練習を見学に行きました。
 幼稚部だけでの実施は初めてのことですが、子供たちにとってはプログラムの見通しが持ちやすく、とても分かりやすいものになっているようです。次から次に幼稚部のみの出番ですので、先生たちの準備も大変です。当日は、子供たちへの応援だけでなく、幼稚部職員にもどうぞエールを送ってください。
 また、予行練習を行っている傍らでは、熊本はばたき高等支援学校のクリーン班の生徒さんと先生方が、「運動場が少しでも綺麗に見えるように」と除草作業や山砂入れをしてくださいました。本当にありがとうございました。
 環境も整い、当日は好天になりそうです。10月半ばとはいえ、日中はまだまだ暑さが残っています。コロナ対策だけでなく、暑さ対策もよろしくお願いします。
 さあ、あとは本番に強い子供たちの競技・演技を楽しみに待ちましょう。
 

令和2年10月14日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その110)

 今週土曜日、10月17日に、東稜高校において「熊本県高等学校弁論大会」が開催されます。
 本校からは、高等部3年の中村さんと1年の山口さんが出場します。演題は先日校内で実施した弁論大会の時と同じテーマですが、生徒たちに聞いたところ、内容を見直し、少し肉付けしたということで、より洗練されたものになっていると思います。
 他の高校生の中に入り、人前で話すことには当然緊張が伴いますが、そのような場を踏むことや他校生徒の交流等はとても貴重な経験であり、今後様々な場面で生きてくると思います。二人とも悔いの残らないよう、しっかりやり切ってくれることを願っています。
 

令和2年10月13日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩