日誌

高等部より

安田知博さん講演会(小・中・高普)

 本校卒業生で、尺八奏者として京都を拠点に全国で活躍されている安田知博(やすだともひろ)さんの講演会を5月30日に開催しました。

 盲学校12年間での、寄宿舎での生活の様子、点字の勉強の難しさ、視覚障がい者野球・柔道の思い出などのお話は、時代の変化で現在と異なるところがありながらも、在校生の学校生活と重なるところも多く、児童・生徒たちは共感をもって聞き入っていました。

 高等部時代は、全国高校放送コンテストで朗読部門、アナウンス部門と3年連続の優勝。甲子園球場での高校野球開閉会式のアナウンスに起用されるも、「視覚障がい者なのに、すごい」と言われる・見られることへの葛藤も語られました。立命館大学を卒業後は、尺八奏者としての公演を中心に、テレビ番組や複数の映画の副音声を担当したり、全国各地の高校放送部や音声ボランティアに対しての指導などもされているとのことでした。

 ちょっとでもやりたいなと思うことがあったらやってみること、大切な時間をどう使うか自分に正直になって欲しいとまとめられました。

 最後に、本校の30年前までの旧校歌と現行の校歌の演奏を、生業(なりわい)とされている尺八によって披露されました。本校の卒業生が活躍されていることを実感するとともに、将来への希望を与えていただいたひとときとなりました。

 

高等部普通科 進路ガイダンス

 令和4年4月15日、高等部普通科1・2年生の生徒及び、参加のご希望をいただいた保護者様を対象として、「高等部普通科進路ガイダンス」を開催しました。

 「普通科卒業後に選択可能な進路にはどのようなものがあるのか」、「それらの進路を選択した際の利点や課題はどのようなことか」、「進路決定に向けて身につけておくべき力とは何か」などについて概説しました。

 生徒の皆さんには、これらの情報を参考に、今後より多くの経験を積み重ねつつ、主体的に進路を選択いただければと願っています。