SPH活動日誌
3年次第1回研究推進委員会
今年度の第1回研究推進委員会を開催しました。
最初に各型に分かれて授業見学を行いました。
第Ⅰ型は会議室にて生徒によるプレゼン形式で、普段の授業の様子や活動の進捗などを報告しました。
第Ⅱ型及び第Ⅲ型は、実際の授業の様子を見学しました。
その後、学校からの説明を行い、協議、そして分科会を実施しました。
貴重な御意見をいただき、大変ありがとうございました。
【日程】
1 日時 令和2年7月21日(火)13時10分~16時30分
2 場所 大会議室
3 日程
12:40~13:10 受付
13:10~13:30 開会行事(校長挨拶、出席者紹介、諸連絡)
13:35~14:25 授業見学(5限目)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型に分かれて見学
14:25~14:35 休憩
14:35~14:45 全体説明(年間計画等)
14:45~15:00 各科説明(各科5分程度)
15:00~15:25 質疑応答
15:25~16:30 分科会(Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型)
写真左:委嘱状授与、 写真右:第Ⅰ型の生徒プレゼン
【議事録より抜粋】
・12月の最終報告で、是非とも彼らに発表してもらいたいものは、自分の今後の課題みたいなものを一つ出してもらいたい。学んだことはこうですではなくて、それを踏まえて「私はこういうことをやっていきたい、こういうものを作っていきたい。」という将来の夢を12月に一人一人語ってもらいたい。
・本SPH事業を持続可能な取り組みにする部分については企業さんの御協力もあり解決してきている。今後残していけるという感触を今持っている。3年間の取り組みで信頼関係ができてきている。
・設計のコンペに関して、図面は生徒が作成しているが、今まで図面を見て決めてきていた。今までにうちが採択した資料は必要であればご提供できるので役立てていただきたい。
・これまで3科中心で持続可能な取り組みとして教育プログラムの開発をしてきた。持続可能な取り組みにするためには、教える側が企業さんとしっかり連携して取り組んでいけるかが鍵となる。今ここにいる関係職員だけでなく、その背景にいる若いそれぞれの科の職員が力を付けていく必要がある。職員の研修もできる仕組みがあればと願う。生徒のみでなく職員の育成が持続可能な取り組みとなる。企業と職員との連携ができる仕組みづくりができないものか。職員の育成を持続していくことが学校としての課題ではないか。SPHを受けて良かったと感じているのは、先生たちの意識もSPHで高まってきていること。この意識を途絶えさせない必要性を感じている。
・持続可能な取り組みにするには、如何に無駄を省き、コンパクトなものを目指した方が良い。負荷が高いと続かない。ギブアンドテイクというものがあれば持続できる。本来のカリキュラムもある中で考えていかないといけない。教員の研修については我々は可能。教員免許更新講習でも経験有り。
・うちの会社としては、SPH事業は若い社員教育のプランづくりに活かしている。高校生に教える内容は、そのままうちの若い技術者に教えるものとして活用できる。今回SPH事業に参加させてもらうことにより若手の教育体制を一緒に確立できたと思っている。高校生と一緒に取り組んでいくことによって若い技術者も増えることを期待している。持続可能な取り組みとなる。
・パッケージ化も高校生にどのように落とし込めるかを考えながらやっている。企業との連携強化は自身も感じている。発信することで広まりがあることもパッケージ化していきたい。
・2年目と比べると生徒の目が生き生きとして成長を感じている。一つ提案したいのは、ベンチの置き場所一つにしても「なぜその場所なのか」を考えさせる。町内会でもインテリア科の生徒との取り組みは発信していきたい。
・砂取校区は熱心に防災について取り組んでいる。避難所運営についても実際に動いて体験してみると完成度が高まるのではないか。
・先ほど土木科の生徒のプレゼンを見てレベルが高い質問があったが、それだけ生徒が成長してきていることを実感した。
・今年の3年生の変容、成長は確かに感じている。外部の技術者の言葉・姿に触れて、生徒たちの感性が磨かれてきたのでは。間違いない流れになっている。産学官連携は成果があると感じているがそれを残していけるようパッケージとしてまとめていきたい。
・個人的な考えとしては、企業との連携や校外連携に関する方法を普及させる要素が強い。SPHを通してこういった研究ができるようになったといったことをまとめていきたい。実習等のそれぞれの項目について指導案等をまとめていく。
・テーマがコミュニティなので、地域に根ざした活動等について地域の人たちと連携してじっくりとやっていく。
路線測量実習【土木科】
期 日 2020年7月20日(月) 4限目~6限目
場 所 熊本工業高校内
対象学年 土木科3年生 コンサルタントコース 校内測量班
協力会社 旭測量設計株式会社
今回校内測量班は、旭測量設計株式会社の方に来ていただき、路線測量と縦横断測量を行いました。今回、トータルステーション(TS)は前回までに使っていたこともあり、スムーズに使用することができました。中心杭を打つ際、TSのライトをとプリズムで場所を抑えていきました。
また、路線測量後、縦横断測量を行い、測量後、内業として縦横断図の作成を行いました。
この度は、大変お忙しい中、貴重な体験をありがとうございました。
地上レーザー測量【土木科】
期 日 2020年7月20日(月) 4限目~6限目
場 所 熊本工業高校内
対象学年 土木科3年生 コンサルタントコース UAV班
協力会社 株式会社 水野建設コンサルタント
今回は、地上レーザー測量を行いました。建物の側面や樹木は、先日行ったUAV測量では点群データを取得することができませんでしたが、今回の地上レーザー測量では、多くの点群データを収集することができました。
また、今回の地上レーザー測量機器は2,000万円以上の機器であり、1周(360°)計測するのに47秒、1秒間に最大500,000点も高速でデータを収集します。
地上レーザー測量は普段触れることのできない機器であり、高価な機器であるため、生徒達も恐る恐る実習を行っていました。
大変お忙しい中、貴重な体験をありがとうございました。
管工事実習【土木科】
期 日 2020年7月16日(木) 3限目~6限目
場 所 熊本工業高校土木科 CAD室・水理室
対象学年 土木科2年生
協力会社 熊本市管工事協同組合
管工事実習を行いました。昨年度に引続き、熊本市管工事協同組合の方々に来ていただきました。講演と実習は下記の通りです。
講演 講師 旭設備工業(株) 永田 様
題名 管工事について・熊本地震による水道復旧工事について
実習
A班(1号~20号) | B班(21号~40号) |
GX管φ75粍接続(デモ) 継手チェックシート書き方 配水用ポリエチレン管φ50粍接続(デモ) EF接続チェックシート書き方 サドル分水栓穿孔(デモ) |
漏水修理実演及び体験 デモ(10分) 断水コマによる止水(20分)2ヶ所 補修バンドによる止水(20分)2ヶ所 |
漏水修理実演及び体験 デモ(10分) 断水コマによる止水(20分)2ヶ所 補修バンドによる止水(20分)2ヶ所 |
GX管φ75粍接続(デモ) 継手チェックシート書き方 配水用ポリエチレン管φ50粍接続(デモ) EF接続チェックシート書き方 サドル分水栓穿孔(デモ) |
講演では、管工事の仕事をされている方々の話や熊本地震の時、ライフラインである水が断水して、復旧するまで夜通し仕事を行ったことなど動画を交えて講演をしていただきました。
実習では、配水管の接続するやり方、漏水修理をするやり方などを学びました。特に漏水修理では、水を浴びながら止水を行いました。実習服はビショビショになり、楽しく実習を終えることができました。
お忙しい中、20名以上の技術者に来ていただき、手厚く実習を教えていただきました。本日は、ありがとうございました。
熊本市管工事協同組合 http://www.kumakan.com/
マイ・タイムラインの作成【土木科】
1 日時:令和2年7月15日(水) 13:00~16:00
2 場所:熊本大学工学部 自然科学研究棟2F
3 対象学年:土木科3年 防災マネージメントコース9名
3 題名:マイ・タイムラインの作成
4 講師:熊本大学 くまもと水環境・減災研究センター減災型社会システム部門
客員教授 北園 芳人 先生
5 講義内容:
(1)令和2年7月豪雨災害
(2)マイ・タイムラインとは
(3)マイ・タイムラインの作成のために
(4)マイ・タイムライン作成ツール
マイ・タイムラインとは、予測できる災害に対して、自分自身がとる標準的な行動を時系列にまとめたものです。時間的な制約が厳しい洪水等の発生時に、行動のチェックリストとして、また判断のサポートツールとして活用するものです。昨年は、12月に3年生10名が水環境防災センターのマイ・タイムラインの2日間の研修に参加し、作成方法を身につけることができました。その後、本校土木科の1年生に授業を行い、タイムラインを通して1年生に防災意識を向上してもらうことができました。
今年度は、これまで県庁の危機管理防災課、都市計画課益城町復興計画室を訪問して熊本県の防災体制の理解と震災からの益城町の復興について学んできました。今回は、特に7月4日~5日にかけての人吉市を中心に起こった熊本県南部の豪雨災害が起こり、多くの家屋や人命が失われてしまったことからタイムラインの重要性を改めて感じたところでした。今後、このような自然災害に対して安全で安心な生活を守れるよう堤防や河川管理などのハード面とそれと並行してハザードマップの活用、マイ・タイムラインの作成などのソフト面を学びことは非常に重要だと分かりました。
最後に、北園先生から「高齢者を中心に空振りでもいいから、避難勧告等が出たときは、避難することが重要である。さらに、避難後、災害が起こらなくても、それを“空振り”と考えず、早期の避難を心掛けることがこれからの課題だ。」という言葉をいただきました。今後、この講義をさらに深化させ、タイムラインの作成の技術を高めたいと考えています。
熊本県立熊本工業高等学校
〒862-0953
熊本市中央区上京塚町5番1号
(地図)
TEL(全日制)
096-383-2105
TEL(就職)
096ー382-1800
TEL(定時制)
096-383-0310
FAX
096-385-4482
URL:
https://sh.higo.ed.jp/kumakoths/
E-mail:
kumamoto-th@pref.kumamoto.lg.jp
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者
校長 野崎 康司
運用担当者
HP担当者