建設工学科ブログ

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本校グラウンド多目的施設基礎工事

基礎工事について
 同窓会から創立記念事業の一環として寄付をいただき、本校グラウンドに授業や部活動中の生徒を突然の雨や熱中症等から守るための施設をつくることになり、基礎工事を建設工学科が担当しました。
 施設の基礎は、長さ:500cm、幅:50cm、高さ:65cmの直方体が2箇所となり、工事は2ヶ月半にも及び、使用したコンクリートはのべ4000リットルになりました。これほどのコンクリートを使用したのは建設工学科始まって以来のことであり、このとき、グランド改修工事のためミキサー車が近くまで寄せられず、人力で運ぶこともありました。
 基礎完成後、建築科によって上部構造が組み立てられ、基礎部のほとんどは土の中に埋め戻されました。建設工学科の生徒の苦労は、二度と誰の目にも触れることはありませんが、せめてホームページで、建設工学科の生徒達の頑張りを見てください。

基礎工事の記録
・床堀(とこぼり)
 地盤を計画面より掘り下げ、平らに仕上げます。(写真左:床堀後)
・砕石敷き込み(さいせきしきこみ)
 基礎内部に砕石を敷き込み、基礎が沈まないように、十分にプレート(右の写真の機械)などで押し固めることを何度も繰り返し行い、基礎に必要な地耐力を出します。(写真右:プレートでの押し固め)
多目的施設1   多目的施設2

・捨てコンクリート打設(すてこんくりーとだせつ)
 砕石の上に生コンクリートを流し込み、平らに仕上げます。このコンクリートは、強度を出すことより、型枠や鉄筋の設置を容易にすることを目的としているため、捨てコンクリートや捨てコンと呼ばれます。(写真左:ミキサー車登場、写真右:コンクリートを平に仕上げる)
多目的施設3   多目的施設4

・配筋(はいきん)
 鉄筋コンクリート工事において設計図通りに鉄筋を配置することを配筋と言います。
・型枠組み(かたわくぐみ)
 所定の形にコンクリートを打ち込むのに用いる、木材や金属で組んだ仮設の枠を、型枠と言います。
・コンクリート打設(こんくりーとだせつ)
 型枠にコンクリートを流し込み、平らに仕上げます。打設とは、建設現場でコンクリートを流し込むことです。(写真左上:配筋、型枠組みを終え、コンクリートを流し込んでいます、写真右上:金ゴテでの仕上げです、写真下:完成した基礎は土の中、今この姿を見ることはできません)
多目的施設5   多目的施設6

多目的施設7