建設工学科ブログ
3年 実習の様子【コンクリートの圧縮・引張強度試験】
水曜日の午後は、3年生の「実習」の時間です。
今回は「コンクリートの圧縮・引張試験」を行いました。
先月、セメント・砂・砂利を混ぜて型に入れて養生しておいたコンクリートを、
圧縮試験器を用いて強度を測定していきます。
養生とは、型に入れて固まったコンクリートを一旦型から外し、
より強度を出すために、一定期間、水中に浸けておくことをいいます。
「水中で固まるのか??」
と思うかもしれませんが、
コンクリートの材料であるセメントは、
実は、水と化学反応を起こすことによって硬化していく性質があるのです。
コンクリートは水を養分のよう吸収しながら強くなっていくのです。
先生から説明を受けて実験のイメージをしています
デジタルノギスで供試体の直径を測っています
圧縮試験機を操作しています。緊張しますね。
いよいよ供試体に荷重を載荷していきます。
だんだんとひび割れが起きてきました。
ひび割れは斜めで、せん断破壊ということが分かります。
せん断破壊は、地震で被災した建物によく見られる現象です。
取り外すとこのようになっています。
次は引張試験です。
この後、直径方向にひび割れて破壊しました。
きちんと記録していきます。
みんなできちんと照査していきます。実験はうまくいったようでした。
身の回りの構造物に使われているコンクリート。
もし世の中からコンクリートがなくなってしまったら、
世界中に無数に存在する、ビル・高速道路・トンネルなどの構造物もなく、不便な生活になることでしょう。
コンクリートの基本的な性質について、
実験を通して学ぶことができました。