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SSHの授業

令和8年度 第2回SSH職員研修を行いました。

 6月10日(水)の15:30~16:30に、第2回SSH職員研修を行いました。講師として、天草高校SSH研究主任の宮崎 一先生にお越しいただき、評価の実践事例と研究ポスターの表現の向上指導についてお話いただきました。

 

 

 研修では、面談の具体的な指導法を具体的な映像資料等でご提示いただき、大変勉強になりました。次に、実際の課題研究ポスターを題材に、生徒のポスターの変遷をクイズとして出題し正解を示された後、生徒がどのような意図を持ってポスターを改善していったのかを説明され、ポスター表現のポイントを分かりやすく示していただきました。

  

 

 天草高校は、今期発展Ⅰ期の申請を控え、また海外の大学との連携を進められているという大変お忙しい中、お越しいただき研修をしていただきました。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。この研修を活かして、本校でもSSH活動を充実させていきたいと思います。

1年生がYSPアカデミアでデータ分析の基礎を学びました。

6月10日(水)に、1年生がYSPアカデミアにおいて、前回学習した研究テーマ、先行研究、仮説、調査・実験までの課題研究の流れを復習した後、調査・実験において得たデータをどのように扱うのかについて学びました。

 まず、「高校1年生100人のスマホ使用時間と数学の成績の関係」という架空のデータを見て、ランダムな生の数字だけでは、そのデータの特徴や傾向がつかめないことを実感し、次にそのデータをスマホの使用時間で並べ替えることで、その特徴や傾向が見えてくることを確認しました。しかし、データの羅列だけでは目的とする特徴が一目で見えづらいことから、使用時間帯と人数、平均点の表やグラフを作成することで、一目でこのデータの特徴が見えてくることを体験していました。さらに、一歩進んで、ツールとしての相関係数や検定、散布図と回帰分析の説明を受けました。

データ分析というと難しく感じられますが、本校では、生徒は先ず、表(クロス集計)やグラフの作成、相関係数、検定、回帰分析をツールとして、体験をとおして学びます。原理については、数学や情報で学ぶ予定です。本校のⅡ期の目標は「つなぐ探究」です。様々な知識、経験をつなぎ、それを意識と結びつけ、将来の科学技術人材育成へとつなげたいと考えています。

YSPアカデミア第3回 「ペットボトルフリップ」をとおして、「課題研究の進め方」を学びました。

 6月3日(水)理数探究基礎YSPアカデミア第3回の時間に、1年生は「ペットボトルフリップ」活動をとおして、課題研究の進め方を学びました。

 「ペットボトルフリップ」とは、「水の入ったペットボトルを投げ上げ、一回転させて地面に立った状態で着地させる」という遊びです。1年生は、先ず「ペットボトルフリップを成功させるためには水の量をどうしたらいいか」という研究テーマを与えられ、持参したペットボトルの水の量を変えながら予備実験をしました。その予備実験から気づきを得て、「水が少なめの方が成功しやすい」という仮説を立てた上で、水の量が「多め」「中くらい」「少なめ」3つの条件について、それぞれ試行回数と成功数を記録して成功率を算出し、仮説を確かめていました。(課題研究テーマ設定、仮説設定、研究計画、実験・調査、実験結果)

 次に、ペットボトルフリップは既に研究がなされているので、わかっていることを調べる活動を行いました(先行研究)。同時に、クロムブックを使い、動画を撮影して水の動きを確認するという追加実験も行いました。そして、物理の教員より、なぜ水が少なめの方が成功しやすいのかの説明を受けました(結果考察)。

 さらにもう一つ。生徒たちは、ここまで成功の要素として「水の量」のみについて、実験したり調べたりしてきましたが、これでは新規性や独創性が必要な課題研究にならないことを学びました。その上で、自分がペットボトルフリップの研究を行うなら、水の量以外ならどの要素に着目して行うのか考え、試せるならばその場でペットボトルを投げて検証するという活動を行いました(先行研究の大切さ、課題研究の新規性、独創性)。

 最後に、ここまでのワークショップで学んだ、研究テーマ設定→先行研究・予備実験→仮説を立てる→研究計画→実験結果・考察までの課題研究の流れと留意点をまとめたレジメを確認し、本日の活動を終了しました。学ぶ内容は多かったのですが、生徒たちは活動の一つ一つに誠実に取り組んでいました。

YSPアカデミア第2回で「探究のタネ『鹿本SEEDS』」ワークショップを行いました。

5月27日(水)5,6限目の理数探究基礎の時間に、1年生が「探究のタネ『鹿本SEEDS』」という活動を行いました。

 「探究のタネ『鹿本SEEDS』」とは、Ⅱ期より新しく取り入れた活動で、1年次に毎日「日々の『問い(SEED)』を入力ファイルに記録していく」という活動です。この活動では、「なぜ?」「どうして?」「不思議」「おもしろい」と感じたり考えたりすることを、日常的な行動にする、つまり習慣化することを目指しています。それによって、批判的思考力を培うと同時に、課題研究テーマ設定につなげるという狙いもあります。

 本日は、初めてということで、先ずは、情報の教員が作成した記録ファイルに、試しに「問い」を入力しました。次に、「校舎内を歩き回って、自らの「問い」を撮影してくる」という課題に取り組みました。生徒たちは、思い思いに校内を巡り、写真を撮り、その後教室に戻って、グループ内で自らの「問い」を発表しあいました。

 本格的な記録活動は来週から始めます。この活動によって、日々の出来事に対して興味関心を持つとともに、今後の課題研究につながっていくテーマを見つけて欲しいと思います。

令和8年度鹿本高校SSH講演会を開催いたしました。

 5月21日(木)13:50より16:05まで、令和8年度SSH講演会を実施しました。例年、山鹿市民交流センターで実施をしているのですが、今年度は本校体育館で行うことで、3学年揃っての講演会となりました。

 

 講師は、福岡工業大学工学部生命環境化学科 教授 桑原順子 先生でした。先生は、界面活性剤やコロイド等の界面化学をご専門とされ、それをベースに未利用資源を材料とした環境材料並びに生体材料への展開を目的とした研究や化粧品やUVケア製品関係の研究もされています。このSSH講演会は、例年理系女子育成を念頭に実施しており、女子生徒の興味関心の高い分野のご研究をされている先生にお願いをいたしました。

 

 講演会では、コロイドと界面活性剤についての説明を、実験を通して分かりやすく示していただきました。また、未利用素材の有効成分について、カツオの廃棄部分のコラーゲン利用やサバのぬめりのアトピー性皮膚炎の緩和の可能性、きくらげの粉末の乳化剤としての利用可能性、くわの実の抗酸化作用の利用等、具体的な例をだしながら、説明され、生徒が課題研究テーマとして、地元の魅力的な素材を取り上げるヒントを示していただきました。

 

 講演会の後は、座談会形式でのディスカッションを行い、先生方、或いは生徒からの質問に丁寧に答えていただきました。研究職に付きたい女生徒の質問には、研究の面白さや仲間との研究の楽しさについて話をされ、またなりたいという気持ちが大切であることを教えていただきました。課題研究のテーマ設定についての質問には、先行研究として論文を読んで参考にすることの大切さ、また背景の部分に研究者の思いが現れており、その部分も研究テーマを設定する上でためになること等をお示しいただきました。3年生のある生徒は、授業で学んだことがどんどんでてきて、授業と実社会のつながりを感じると同時に、大学に進学したときの学びが楽しみであると述べていました。生徒諸君には、是非今日この講演会で学んだことを、今後の授業に、課題研究に、進路に、日常生活に活かして欲しいです。