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SSHの授業

クロスカリキュラム(SS英語探究Ⅱ×社会)

7月7日(火)7限目、2年2組でクロスカリキュラム(フリークロス)が行われました。

英語でディベートを行う前の事前学習の内容でした。

ディベートのテーマが「日本政府は輸入米の関税を撤廃すべきである。是か非か。」というもので、

そもそも関税とは何なのか、歴史的に関税についてどのような議論がされてきたのかといった内容について社会な視点からの学習を行いました。

 

industrial revolution(産業革命)から自由貿易、保護貿易を唱えた歴史的人物の考え方に繋げて学び、

第二次世界大戦を引き起こすまでに影響を与える関税の掛け合いや、戦後のWTO(世界貿易機関:World Trade Organization)へと至る歴史について学びました。

一言で関税と言っても、立場や考え方によって変わってくることや戦争を起こすまでの大きな影響を与えることに驚きを感じている生徒もいるようでした。

様々な視点を得たことで、考えもさらに多様化することと思います。

後日考えを英語にし、英語による活発なディベートが期待されます。

YSPアカデミア第6回「時計反応実験」を実施し研究発表ポスターの作成演習を行いました。

 7月1日(水)1年生のYSPアカデミア(理数探究基礎)第6回において、時計反応実験を行い、その結果をもとに研究発表ポスターを作成する演習を行いました。

 まずは、前回の「10円玉を使った表面張力実験」(6月17日の記事を参照)において作成した研究ポスターモデルを参考に、研究ポスター作成のポイントを学びました。

 次に、本時の実験で得られたデータをもとに研究ポスターを作成する過程を実体験をとおして学習することを目的として、「時計反応実験」に臨みました。時計反応実験とは、時計反応実験とは、化学反応が始まってから一定の時間が経過すると、溶液の色が一瞬で劇的に変化する現象を利用した実験のことです。蒸留水に、うがい薬(ポピドンヨード (ヨウ素を含む溶液))とデンプンのりを混ぜ、青紫色になったものに、ビタミンC(L-アスコルビン酸)を無色になるまで加えた溶液Aと、オキシドール(2.5-3.0%過酸化水素水)の溶液B、蒸留水(希釈用)を混ぜて、「20秒で溶液Aが青紫色に変化しはじめるようにするためには、溶液A、オキシドール、蒸留水の割合はどれくらいが適切か」という課題にチャレンジする実験を行いました。溶液の総量は10 mLとし、班員で各溶液の混合比を検討しながら実験を3回以上行って適切な量を見出した後に、全員でタイミングを合わせて、本実験を1回行いました。5~6秒で色が変わった班、16~17秒と惜しかった班、蒸留水で薄めすぎてなかなか色が変わらなかった班等、それぞれ様々な結果となりましたが、実験中はお互いに意見交換をしながら、適切な混合割合を思考し、その結果を検証しながら課題に挑戦していました。

 実験後は、化学担当教員より、実験を行う上での注意点(器具の扱い方、量を正確に量ることの大切さ等)や今回溶液の中で起こったこと(酸化還元反応の仕組み等)についての説明がありました。ヨウ素・L-アスコルビン酸・過酸化水素の間の電子の授受や、ヨウ素が電子を受け取ってイオン化することでヨウ素デンプン反応が起こらなくなり溶液が無色になること、複数の反応が起こっていることを理解することで溶液の色が変化するまでの時間を制御するための方法を考察していくこと等、酸化還元を電子の移動の視点で捉えることや考察のポイントについても説明がなされました。

 本校では、化学分野の学習は2年次から行うこともあり、本時の内容は1年生としては少し難しかったかもしれません。しかし、高校レベルの科学的な内容に触れる第一歩として、大きな意味があったと思います。今後は、物理・化学・生物・地学の分野に分かれ、それぞれの科目の視点や内容で科学的思考の育成を図る活動を行う予定です。

クロスカリキュラム(英コミュⅡ×日本史)

7月1日(水)4限目、2年5組でクロスカリキュラム(フリークロス)が行われました。


 今回のクロスカリキュラムでは、英語コミュニケーションⅡの教科書に掲載された「New Banknotes」をもとに、新しい紙幣の肖像として誰を選ぶか、人物の例についての日本史担当者の説明を受けて、英文でどのような人物なのか説明を書く活動を行いました。

今回紹介されたのは「杉原千畝」「清浦奎吾」「徳富蘇峰」の3人です

 

山鹿市出身の内閣総理大臣「清浦奎吾」を選んだ人が多いようでした!

 

授業の後半では、それぞれ書いた英文をグループで添削し、発表して全体で共有しました

さて、2年5組のみなさんが選んだ人物は、次の紙幣の肖像に選ばれるのでしょうか!?

 

1年生女子が「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」に参加しました。

 6月17日(水)の理数探究基礎YSPアカデミア第5回の企画「理系女子育成プログラム1」において、「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」に参加し、現役リケジョのリアルについて学びました。

 現在社会の理系分野において、技術革新のために女性の視点が求められています。本校では、SSH活動の一環として、このように新しい視点を反映できるような女子生徒を育成することを目標の一つにしています。文理選択の前に理系進学を現実的な選択肢とするため、今回の企画を実施しました。

 

 当日は、熊本大学より理学部や工学部の現役女子大生5名に参加をしていただき、理系に進んだ理由やその良さ、将来の夢などについて語っていただきました。学生の方々は、理学部院生が1名、学部1年生がⅠ名(本校卒業生)、工学部から3名が参加されました。複数の方が仰っていたことに、「数学は苦手だった」「理科が特別できたわけではない」というものがあり、それを乗り越えて理系へと進学したとのお話は、理系進学を考えている生徒にとって大変励みになるものでした。

 

 講師となったリケジョの方々には、「お金持ちになりたくて理系に行った」「医療系よりも、将来の幅が広い気がして工学部を選んだ」等、率直にご意見を述べていただき、生徒たちは、まさに「リケジョのリアル」を感じることができました。さらに「彼氏できますか」との質問にも、「いいんですか?理系の男子ですよ!」と、当意即妙の返しをされて、笑いを誘われていました。生徒たちが抱くステレオタイプな理系の女性のイメージをいい意味で覆していただき、大変よかったと思っております。

 

 本校女子生徒も、講師の学生の方々のお話にしっかりと耳を傾け、ペンを走らせていました。この中から、理系へと進み、社会に新しい風を吹かせる生徒が数多く出て欲しいと願っています。

 今回の企画は熊本大学様にご協力いただき「はばたけ!熊本サイエンスガールズ『おしえて!先輩』」のプログラムを活用させていただきました。関係者の方々、また参加していただいた女学生の皆様に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

1年生男子が「サイエンスBOYSトレーニング計画」で探究プロセスを学びました。

 6月17日(水)理数探究基礎YSPアカデミア第5回で、「理系女子育成プログラム1」の裏企画として、1年生男子が「サイエンスBOYSトレーニング計画」という活動を行いました。

 生徒達は、先ず、柔道場にて、グループに分かれ、手押し相撲の必勝法についてインターネットで調べたり、ディスカッションをしたりしました。次にグループ内で実際に手押し相撲を行い、その様子を撮影、映像を分析した後、仮説(必勝法)を設定しました。そして、他のクラスと他流試合を行い、自らの仮説が正しいかどうか(勝てるかどうか)を検証しました。

 

 最後に、生徒たちは、手押し相撲で勝ために、先ずやってみたり(予備実験)、調べたり(先行研究)した後「仮説(勝つための戦略)を立て、検証し(実際に手押し相撲をする)、仮説を修正・検証し、また仮説を修正・検証し・・・」というプロセスを踏んだことを確認し、それが「探究プロセス」であることを学びました。また、課題研究には心理の追求である「サイエンス」と課題解決の方法を探る「エンジニアリング」があり、今回はエンジニアリングを学んだことが説明されると生徒たちは納得した表情を浮かべていました。

 この活動では、「女子がいなからこそできること」として、男子同士で楽しく学び合うことができ、絆を深める時間にもなりました。

 

令和8年度 第2回SSH職員研修を行いました。

 6月10日(水)の15:30~16:30に、第2回SSH職員研修を行いました。講師として、天草高校SSH研究主任の宮崎 一先生にお越しいただき、評価の実践事例と研究ポスターの表現の向上指導についてお話いただきました。

 

 

 研修では、面談の具体的な指導法を具体的な映像資料等でご提示いただき、大変勉強になりました。次に、実際の課題研究ポスターを題材に、生徒のポスターの変遷をクイズとして出題し正解を示された後、生徒がどのような意図を持ってポスターを改善していったのかを説明され、ポスター表現のポイントを分かりやすく示していただきました。

  

 

 天草高校は、今期発展Ⅰ期の申請を控え、また海外の大学との連携を進められているという大変お忙しい中、お越しいただき研修をしていただきました。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。この研修を活かして、本校でもSSH活動を充実させていきたいと思います。

1年生がYSPアカデミアでデータ分析の基礎を学びました。

6月10日(水)に、1年生がYSPアカデミアにおいて、前回学習した研究テーマ、先行研究、仮説、調査・実験までの課題研究の流れを復習した後、調査・実験において得たデータをどのように扱うのかについて学びました。

 まず、「高校1年生100人のスマホ使用時間と数学の成績の関係」という架空のデータを見て、ランダムな生の数字だけでは、そのデータの特徴や傾向がつかめないことを実感し、次にそのデータをスマホの使用時間で並べ替えることで、その特徴や傾向が見えてくることを確認しました。しかし、データの羅列だけでは目的とする特徴が一目で見えづらいことから、使用時間帯と人数、平均点の表やグラフを作成することで、一目でこのデータの特徴が見えてくることを体験していました。さらに、一歩進んで、ツールとしての相関係数や検定、散布図と回帰分析の説明を受けました。

データ分析というと難しく感じられますが、本校では、生徒は先ず、表(クロス集計)やグラフの作成、相関係数、検定、回帰分析をツールとして、体験をとおして学びます。原理については、数学や情報で学ぶ予定です。本校のⅡ期の目標は「つなぐ探究」です。様々な知識、経験をつなぎ、それを意識と結びつけ、将来の科学技術人材育成へとつなげたいと考えています。

YSPアカデミア第3回 「ペットボトルフリップ」をとおして、「課題研究の進め方」を学びました。

 6月3日(水)理数探究基礎YSPアカデミア第3回の時間に、1年生は「ペットボトルフリップ」活動をとおして、課題研究の進め方を学びました。

 「ペットボトルフリップ」とは、「水の入ったペットボトルを投げ上げ、一回転させて地面に立った状態で着地させる」という遊びです。1年生は、先ず「ペットボトルフリップを成功させるためには水の量をどうしたらいいか」という研究テーマを与えられ、持参したペットボトルの水の量を変えながら予備実験をしました。その予備実験から気づきを得て、「水が少なめの方が成功しやすい」という仮説を立てた上で、水の量が「多め」「中くらい」「少なめ」3つの条件について、それぞれ試行回数と成功数を記録して成功率を算出し、仮説を確かめていました。(課題研究テーマ設定、仮説設定、研究計画、実験・調査、実験結果)

 次に、ペットボトルフリップは既に研究がなされているので、わかっていることを調べる活動を行いました(先行研究)。同時に、クロムブックを使い、動画を撮影して水の動きを確認するという追加実験も行いました。そして、物理の教員より、なぜ水が少なめの方が成功しやすいのかの説明を受けました(結果考察)。

 さらにもう一つ。生徒たちは、ここまで成功の要素として「水の量」のみについて、実験したり調べたりしてきましたが、これでは新規性や独創性が必要な課題研究にならないことを学びました。その上で、自分がペットボトルフリップの研究を行うなら、水の量以外ならどの要素に着目して行うのか考え、試せるならばその場でペットボトルを投げて検証するという活動を行いました(先行研究の大切さ、課題研究の新規性、独創性)。

 最後に、ここまでのワークショップで学んだ、研究テーマ設定→先行研究・予備実験→仮説を立てる→研究計画→実験結果・考察までの課題研究の流れと留意点をまとめたレジメを確認し、本日の活動を終了しました。学ぶ内容は多かったのですが、生徒たちは活動の一つ一つに誠実に取り組んでいました。

YSPアカデミア第2回で「探究のタネ『鹿本SEEDS』」ワークショップを行いました。

5月27日(水)5,6限目の理数探究基礎の時間に、1年生が「探究のタネ『鹿本SEEDS』」という活動を行いました。

 「探究のタネ『鹿本SEEDS』」とは、Ⅱ期より新しく取り入れた活動で、1年次に毎日「日々の『問い(SEED)』を入力ファイルに記録していく」という活動です。この活動では、「なぜ?」「どうして?」「不思議」「おもしろい」と感じたり考えたりすることを、日常的な行動にする、つまり習慣化することを目指しています。それによって、批判的思考力を培うと同時に、課題研究テーマ設定につなげるという狙いもあります。

 本日は、初めてということで、先ずは、情報の教員が作成した記録ファイルに、試しに「問い」を入力しました。次に、「校舎内を歩き回って、自らの「問い」を撮影してくる」という課題に取り組みました。生徒たちは、思い思いに校内を巡り、写真を撮り、その後教室に戻って、グループ内で自らの「問い」を発表しあいました。

 本格的な記録活動は来週から始めます。この活動によって、日々の出来事に対して興味関心を持つとともに、今後の課題研究につながっていくテーマを見つけて欲しいと思います。

令和8年度鹿本高校SSH講演会を開催いたしました。

 5月21日(木)13:50より16:05まで、令和8年度SSH講演会を実施しました。例年、山鹿市民交流センターで実施をしているのですが、今年度は本校体育館で行うことで、3学年揃っての講演会となりました。

 

 講師は、福岡工業大学工学部生命環境化学科 教授 桑原順子 先生でした。先生は、界面活性剤やコロイド等の界面化学をご専門とされ、それをベースに未利用資源を材料とした環境材料並びに生体材料への展開を目的とした研究や化粧品やUVケア製品関係の研究もされています。このSSH講演会は、例年理系女子育成を念頭に実施しており、女子生徒の興味関心の高い分野のご研究をされている先生にお願いをいたしました。

 

 講演会では、コロイドと界面活性剤についての説明を、実験を通して分かりやすく示していただきました。また、未利用素材の有効成分について、カツオの廃棄部分のコラーゲン利用やサバのぬめりのアトピー性皮膚炎の緩和の可能性、きくらげの粉末の乳化剤としての利用可能性、くわの実の抗酸化作用の利用等、具体的な例をだしながら、説明され、生徒が課題研究テーマとして、地元の魅力的な素材を取り上げるヒントを示していただきました。

 

 講演会の後は、座談会形式でのディスカッションを行い、先生方、或いは生徒からの質問に丁寧に答えていただきました。研究職に付きたい女生徒の質問には、研究の面白さや仲間との研究の楽しさについて話をされ、またなりたいという気持ちが大切であることを教えていただきました。課題研究のテーマ設定についての質問には、先行研究として論文を読んで参考にすることの大切さ、また背景の部分に研究者の思いが現れており、その部分も研究テーマを設定する上でためになること等をお示しいただきました。3年生のある生徒は、授業で学んだことがどんどんでてきて、授業と実社会のつながりを感じると同時に、大学に進学したときの学びが楽しみであると述べていました。生徒諸君には、是非今日この講演会で学んだことを、今後の授業に、課題研究に、進路に、日常生活に活かして欲しいです。