進路指導部より(~平成30年度)

真の受験生になる(3年進路講演会)


 センター試験まで219日、7限のLHRで3年生を対象に進路講演会が行われました。講師に学校法人河合塾福岡校校舎長の宮崎敏彦氏をお招きし、「進路実現にむけて ~合格に向けて必要なこと~」という演題で1時間講演をしていただきました。

 講演は、
  Part1,目標確認! ~センター試験を掴む~
  Part2,学習効果! ~頑張りを成果に~
  Part3,学習計画! ~いざ合格に向けて~
 の3部で構成され、センター試験の詳細なデータをはじめ、効果的な学習方法など、本格的な受験勉強を始めた55期生にとっては、来春の受験を再確認するいい機会となりました。

 講演の様子

 メモを取りながら聞き入る3年生

 生徒代表謝辞

 講演後は参加した生徒に感想を記入してもらいました。感想からは、受験への意気込みやこれまでの学習習慣の振り返りなどが感じられ、約8か月間にわたる受験生活への力強い思いが伝わりました。

 生徒の感想を一部紹介します。

 センター試験まであと218日と知り、時間の経過の早さを感じています。私は部活動を引退していないので、周囲が勉強している姿を見ていると正直焦ります。時間が足りないことを痛感します。早朝や休み時間などの「すき間時間」の活用が大事だと思うので、受験勉強にシフトした人と差がつかないように頑張ります。部活動をしているから勉強ができないという言い訳を捨てて、宅習時間は平日240分やるつもりです。精神的にも体力的にも今が一番きついけど、負けたくないので頑張ります。(55期生女子)

 自分は1,2年のとき、あまり勉強していなかったので、今は必死に勉強しています。「最後まで伸びる」という言葉を信じて、これから勉強していきたいと思います。センター試験で数学8割以上を目標にして、この夏は数学を徹底的に勉強します。また24時に就寝するよう心がけます。深夜まで勉強するのではなく、休み時間や放課後を利用して学習時間を確保したいと思います。時間の工夫を心がけます。(55期生男子)

 学習計画通りに進まなくてもすべてを投げ出すのではなく、計画の見直しをして気持ちの切り替えをしていこうと思いました。また、成果はすぐに出ないことを頭において自分がこの先どうなっていきたいかを具体的にイメージしながら、今自分にできることを着実に継続していきたいと思います。(55期生女子)

 高校総体・総文祭が終わり、55期生は本格的な受験モードに入りました。先日の模擬試験の結果を機に、早朝や放課後に教室で学習する生徒の姿が多くなったようです。

3年進路講演会


平成30年6月13日(水)7限目、河合塾福岡校 校舎長 宮崎敏彦様をお迎えして3年生対象の進路講演会を開催しました。「真の受験生になる」ためのヒントや心構えについて興味深いお話を聞くことができました。センター試験まであと約200日。3年生頑張ってください!

1,2年生プラスワン講座


 6月9日は、今年度初めての「プラスワン講座」を実施しました。「プラスワン講座」は高校総体後から始まり、月に2回程度実施している学習内容の定着を補充する取組です。各学年で内容は少し異なりますが、国語・数学・英語を中心に学習の基礎の定着、また大学入試を見据えた発展的な内容を学習します。

 プラスワン講座(数学)

 プラスワン講座(英語)

 3年生は、模擬試験を受験しました。休日にも関わらず、早朝から登校して教室で問題集に取り組む姿もあり、これまでの模擬試験と比べても高い意識が感じられました。

 模擬試験

 

3年生課外始まる!


 6月6日から3年生の課外がスタートしました。高校総体・総文祭が終わり、一部の部活動を除いて、3年生は本格的な「受験」を迎えることになります。
 これまで「早朝学習」で、「自学」の力を身につけてきました。学校生活の中での見られる「自学」の様子は本当に素晴らしいものです。6日からは本格的な「受験」を迎え、課外が始まりました。朝7:20に始まり、夕方は18:05、来年春の合格を目指して、粘り強く勉強します。前日には学年集会があり、受験のスケジュールなどを確認しながら先を見据えた生活を送ること、また集団の雰囲気を大切にすることなどが伝えられました。
 3年生(55期生)のスローガンは、『~未来への挑戦(それぞれの1を実現する)~』です。55期生は、一歩ずつ前へ進んでいきます。




会議・研修 早朝学習の意義を考える

~自学力の育成が目標達成のカギを握る~


 第二高校では皆さんの進路実現に向けて、3年間を通じてさまざまな取り組みを行っています。その取り組みの1つに「早朝学習」があります。他校では講義形式の課外授業を実施しているところが多い中、なぜ、本校は「自学」を行うのでしょう。この取り組みは本校で20年以上にわたって続けられ、その躍進の礎を支えてきた特色ある取り組みです。先輩方は、3年間をかけて培った「自学力」での進路目標を達成し、卒業後もそれぞれの進学先で、積極的に学び大いに活躍しています。しかし、その意義を考えずに、与えられた教材を表面的にこなすだけの「受け身」の学習になってしまっては、効果も半減です。「早朝学習」は、自ら学ぼうとする皆さん一人一人の姿勢と精選された教材によって、初めて意味ある取り組みとして成立します。学年のスタートに当たってそのことを確認し、本物の学力の糧となる「早朝学習」へと高めていきましょう。 

【早朝学習の意義】

  • 主体的に学習に取り組む姿勢が身につく。
  • 自ら見通しを立て、集中して学習に取り組む習慣が身につく。
  • 分からない部分を自分で確認し、早めに手当てをすることができる。
  • 規則正しい生活を通じて生活リズムが確立する。
  • クラスみんなで「勉強する雰囲気」を作ることができる。
  • 3年間をかけて培った「自学力」が、その後の各自の「学び」の基礎となる。


 1年生の皆さんは、これまで述べた「早朝学習」の意義を理解した上で積極的に日々励んでほしいと思います。早朝学習を通して、3年間の学習の基礎となる「自ら学ぶ姿勢」を身につけて下さい。
  2年生の皆さんは、改めて早朝学習の意義を確認し、新鮮な気持ちで頑張ってほしいと思います。日々の早朝学習に主体的に取り組んでいるか、意味のある時間となっているか振り返ってみてください。2年生という時期は「進路目標を意識した学習」への切り換えが求められる時期です。「学習習慣の確立」を目指すとともに「目的意識を明確に持った」早朝学習にしてほしいと思います。
  3年生の皆さん、いよいよ早朝学習の成果が問われるときがやってきました。「自分は本気で学習に取り組んでいるか」を振り返り、自らの進路実現に向け日々真剣に取り組んでほしいと思います。
  第二高校の原点は「朝」にあり。生徒の皆さんと、教師が一体となって素晴らしい第二高校を創り上げていきましょう!!

平成二十七年度入試を振り返って

新教育課程入試始まる

 平成二十七年度入試から数学・理科で新教育課程対応の入試が実施され、センター試験における教科の内容、科目選択のパターンが大きく変わった。特に理科については、A=基礎科目二科目、B=専門一科目、C=基礎科目二科目+専門一科目、D=専門二科目の四パターンの中から一つを選んで出願することとなった。当然ながら、科目選択のパターンによって出願できない大学も出てくるので、早い段階で十分な進路研究をしておくことが重要である。たとえば、医療系や食物栄養系の学科では、Dパターンでないと受験できない大学が多いが、中には、A・Bパターンで受験できる大学もあり、方針が曖昧なままでは、勉強の方向性も定まらない。

 また、数学についても、数ⅡBで史上最低の平均点を記録し、本校でも想定した得点が取れずに、出願変更を余儀なくされる生徒が多く出た。

 さらに、教育課程の変更とは直接関係ないが、熊本県大では、二十七年度入試から新たに小論文が加わった。この影響があったかどうかはわからないが、出願者数が大幅に増加した。特に、前期A方式(五教科)では倍率が前年の2.3倍から一気に10.2倍に跳ね上がるなど、これまでの傾向からは予測できない事態が発生した。

 このように、入試制度や科目の変更があった場合には、これまでとは違う動きが出てくることが多いため、明確な目標設定と早め早めの準備、状況に応じて対応できる柔軟性を持つことが重要になる。

 二十七年度入試の反省としては、志望校の選定が遅れたために、自分がどの教科に学習の力点を置くべきなのか、明確に意識できていなかった生徒もいて、センター試験後の対策が間に合わないまま、2次試験を迎えてしまった点がある。

 

美術科 今年度も躍進!

 ここ数年、美術科の躍進については目覚ましいものがあるが、今年度もさらに躍進し、国公立大学の現役合格者数三十二名は、全クラスの中で最も多くなった。この躍進を支えているのは、一人一人の努力であることはいうまでもないが、各教科の学習を決しておろそかにすることなく、結果としてセンター試験の各科目において結果を出している点が大きく影響しているように思う。広く積極的に学ぶ姿勢が、科のよき伝統として浸透しているのである。

 また、一口に美術系といっても、学ぶ分野は多岐にわたっており、求められる力もさまざまである。生徒たちは、美術科の先生との三年間のかかわりの中で、自分の強みと克服すべき課題がどこにあるのか、そのことを把握して(指摘してもらって)、きちんと準備したことが今回の結果につながった。

 広く積極的に学ぶ姿勢を身につけ、自己の適性の把握とそれを生かすためのしっかりとした準備をすること。ここに、合格をつかむための大きなヒントがあるように感じる。

 

受験は今まで知らなかった自分との出会い

 この一年を振り返ってみると、卒業した三年生が一年間で見違えるように成長し、それぞれの目標を達成していった姿が強く印象に残っている。 明確な進路目標と大学進学後の目的意識を持って、推薦入試で合格をつかんだ多くの生徒。センター試験でD・Eの判定がついてもあきらめることなく、二次試験では得意教科で勝負をかけて見事合格をつかんだ生徒。また、面接や集団討論の練習の中で、自分のコミュニケーション力や個性に気がついてすっかり自信をつけた生徒。センター試験が終わってから各大学の個別試験までのもっとも苦しい時期を学年全体で乗り切り、多くの生徒が、「がんばれる自分」を発見した。中には、前期日程で不合格となり、その報告に来た足で中期試験に出発し、「価値ある合格」をつかんだ生徒もいる。

 受験は、大学に入るための手段に過ぎないが、その取り組みの中で、多くの生徒が、今まで知らなかった自分との出会いを経験している。この経験は、不安と戦いながら必死に努力した結果として得られたものであり、次のステップで苦しいときに自分を支えてくれる糧になると確信する。