芦高ブログ

鉛筆 Weeds, Buds, and a Farmer’s Dilemma

Global Series Vol. 4:Ashikita Vitality

[JP]

 芦北高校農業科の活動を世界へ届けるシリーズ。

 私たちが大切にしている活動の記録を厳選し、月に一度、英語版としてお届けします。

 第4回は、4月21日の「3年生・果樹実習(草刈り)」の記録です。

 [Global Series Vol. 3:Golden Fruits, Shared Dreams はこちら]

 

[EN]

Sharing the passion of Ashikita Agricultural High School with the world. Once a month, we present an English edition of our specially selected stories. Vol. 4: Senior Fruit Tree Practice — Orchard Mowing (Apr 21st).

[Click here for Global Series Vol. 3:Golden Fruits, Shared Dreams]

 

— Senior Fruit Tree Practice: Mowing the Orchard Under the Spring Sun —


A clear blue sky hints at the coming summer. Under the stinging sunlight, the scent of engine oil wafts through the air—a sign of preparation. Soon, the roar of engines shatters the silence. Today, our third-year students conducted orchard mowing as part of their "Fruit Tree Practice."

■ Putting Machinery Training into Action!

Working in pairs, the students took turns every 15 minutes. They used brush cutters equipped with nylon cords for enhanced safety. This was the moment to apply the results of their previous machinery training to a real-world setting. Though cautious at first, they moved forward steadily, relying on the knowledge they had worked hard to gain.

The area around the base of the trees requires delicate control to clear the weeds without nicking the trunk. Watching the seniors skillfully maneuver their machines, their backs looked more dependable than ever.

 

■ Spring Buds are Waking Up

Turning our gaze toward the trees, we see countless flower buds on the "Sweet Spring" citrus branches, nearly ready to bloom.

New shoots are sprouting vigorously from the main trunks; you can almost feel the heartbeat of spring growth.

■ A "Selfish Wish" from the Instructor

Looking out over the neatly trimmed orchard after the practice, a thought often crosses my mind. "I wish the weeds at my feet wouldn't grow at all. Yet, I want the buds and flowers on the trees to grow with limitless vitality."

"Dry up, weeds; grow tall, buds." I couldn't help but smile at my own selfish desire. However, perhaps it is within this contradictory dilemma that the true depth of agriculture—the act of cherishing life—resides.

The third-year students successfully turned their training into tangible results. Thanks to their careful work, our Sweet Spring trees are ready to welcome their blossoms in comfort.

鉛筆 三人の 背に風薫る 頼もしさ

 暦の上では、まもなく5月5日に二十四節気の「立夏(りっか)」を迎えます。

 春が極まり、夏の気配が立ち始めるこの時期。

 今日は清々しい晴天に恵まれました。

 日差しには力強さが増していますが、農場を歩けば、木陰を吹き抜けるそよ風が少し冷たく、心地よく肌を撫でていきます。

 

 農場では、出番を待つ花や野菜の苗たちが、今か今かとその時を待っています。

 瑞々しく青々と育った苗たちの姿は、これから始まる眩しい季節への期待感を高めてくれるようです。

 明日からはいよいよゴールデンウィーク。

 ですが、学校は今日から5月9日の体育大会に向けた、終日の練習や準備という大きな節目を迎えました。


 ■ 団結の汗、初夏の風に乗せて

 今日から始まった体育大会の全体練習。

 グラウンドや体育館からは、生徒たちの活気ある声が響いています。

 農場での実習で見せる真剣な眼差しはそのままに、各団が一致団結し、練習は初日から熱を帯びています。

 今年度は全校生徒によるフォークダンスも行われます。

 練習の輪の中では、少し照れくさそうにしながらも、弾けるような笑顔で楽しんでいる生徒たちの姿が印象的でした。

 ダンスの練習もいよいよ佳境。

 時折吹き抜ける涼やかな風は、全力で体を動かす生徒たちの熱を心地よく鎮め、次の一歩を後押ししてくれる「恵みの風」となっています。


■ 眩しい舞台を待つ、静かな情熱

 立夏を過ぎれば、季節はいよいよ眩しい夏へと向かいます。

 最後に、本校農業科を牽引する団長と副団長の3人をパシャリ。

 頼もしい彼らのリーダーシップに、本当に期待しています!

 

 生徒たちのひたむきな努力が結実する体育大会。

 その舞台を最高のコンディションで迎えられるよう、この連休でしっかりと英気を養い、心身ともに「立夏」にふさわしい清々しい姿で再会できることを楽しみにしています。

 皆さま、どうぞ素敵なゴールデンウィークをお過ごしください。


 「立夏(りっか)」

 初夏の風と、生徒たちの歓声が響く芦北高校より。

届け、この情熱。一糸乱れぬ1年・絆の2年・魅せる3年の挑戦

カレンダーはいよいよ5月に入りました。芦北の爽やかな風が校庭を吹き抜ける中、本校では5月9日(土)の体育大会に向けて、練習がいよいよ佳境を迎えています!

本日は、各学年の練習風景を少しだけお見せします笑う

1年生 集団行動

高校生になって初めての体育大会。1年生が取り組んでいるのは集団行動ですキラキラ

最初は足並みを揃えるのも一苦労でしたが、今では「全体止まれ!」の号令にピタリと反応する姿に、中学生から高校生へと成長した頼もしさを感じます。交差走行の緊張感と、一糸乱れぬ行進は必見です了解

2年生 組体操

2年生は、互いの信頼が鍵となる組体操に挑みますグループ

「せーの!」という力強い掛け声とともに、土台となる生徒と上に立つ生徒が心を一つに、高く、美しく形を作っていきます。練習を重ねるごとに強固になっていく彼らの「絆」が、当日どのような感動の塔を完成させるのか、今から楽しみでなりません花丸

3年生 創作ダンス

最高学年の3年生は、創作ダンス音楽

曲の選定から振付、構成まで、すべて生徒たちの手で作られています。放課後も教室や廊下で何度もステップを確認し合う姿は、さすが最上級生。単なるダンスを超えた、3年間の想いがこもった力強いパフォーマンスに、練習中から圧倒されるばかりです王冠

体育大会は5月9日(土)開催です晴れ

ぜひ来校して生徒たちの頑張りを直に見てもらえればと思いますお知らせ

 

鉛筆 拭き上げて 届ける先に 咲く笑顔

 4月30日、本日はあいにくの雨。

 晴れていれば農場で「甘夏」の剪定に汗を流す予定でしたが、本日は室内での実習に切り替えました。

 

●初めて手にする「不知火」の重み

 2年生の果樹班は、本校の特産品「不知火(しらぬい)」の出荷調整に取り組みました。

 1年生のときには触れる機会のなかった果実。

 それを一つひとつ丁寧に拭き上げ、箱に詰め、お客様へ届ける形に整えていきます。

 先輩たちが繋いできた努力を、自分たちの手で「商品」として完成させる瞬間。

 そこには、単なる作業以上の、プロとしての責任感が漂います。

 

●食レポの向こう側にあるもの

 実習の合間、味を確認するために試食を行いました。

 感想を尋ねると、返ってきたのは「……甘いです!」という、真っ当で、でも少し素朴すぎる答え。

 「もっと上手に食レポしてよ!」と笑い合いながら、ふと思いました。

 

 農業科職員室の出入り口にある掲示板。

 そこに私が掲げている「あの言葉」を、今、この実習を通して肌で感じてほしい、と。


 私たちが箱詰めしているのは、単なる果実ではありません。

 それを手に取り、口にした瞬間にこぼれる「笑顔」そのものを作っているのです。

 「どんな味?」という問いに言葉を尽くそうとする姿勢は、その先にいる誰かの喜びを、どれだけ真剣に想像できているかの証(あかし)でもあります。

 

●想像力が「創造」を変える

 雨音を聞きながら向き合った不知火の味。

 次に「どんな味?」と聞かれたときには、今日感じたみずみずしさの先に、誰かの喜ぶ顔を思い浮かべて語れるようになってほしい。

 毎日、職員室の前を通るたびに目にするあの言葉が、知識ではなく「実感」として彼らの中に溶け込んでいくことを願っています。

 技術を磨き、感性を磨き、そして「笑顔」を届ける。

 雨の日の静かな学びは、農業科としてのプライドを育む大切な時間となりました。

「言葉」が未来を耕す。意見発表大会で放たれた高校生たちの情熱

本日は、農業高校にとって一年でもっとも重要な行事のひとつ、「農業クラブ総会」および「意見発表大会」が行われましたキラキラ

農業高校の生徒は全員が農業クラブ(FFJ)の一員です。

総会では、昨年度の事業報告や今年度の予算案について審議が行われました。議長団のスムーズな進行と、それを見守る生徒たちの真剣な眼差し。自分たちの手で組織を動かしていく、農業高校生らしい自律した姿が印象的でしたにっこり

総会に続いて行われたのが、「意見発表大会」ですお知らせ

生徒たちが日頃の学習や実習を通じて感じている課題、そして将来の農業に対する熱い想いを自分の言葉で語ります。

この校内予選で選ばれた生徒が県大会へ進みます王冠誰が選ばれるか…

県大会へ向けて更に精度を高めていきたいと思います笑う

鉛筆 泥まみれ だけではないさ この学び

 本日の農業科は、いつもの農場とは少し違う風景。

 「泥にまみれてばかりではない」農業科の、知的探究の一日をご紹介します。

 

【3年:農業機械】トラクタの「心臓部」を解き明かす

 3年生は、農業を支える動力源「エンジン」の座学。

 ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いを学び、さらに「乗用車とトラクタの構造的な違い」についても例を挙げながら学習しました。 

 スピードを追求する乗用車と、過酷な現場で粘り強い力を発揮するトラクタ。

 その設計思想の違いを学ぶことで、普段操作している機械への敬意と理解がより一層深まったようです。

 

【2年:農業と情報】「音」が変わったタイピング

 2年生の教室では、ICTの基礎体力を養うタイピング練習に励んでいました。

 当初はキーの場所を「確認しながら」叩いていた生徒たちも、今では「パチ、パチ、パチ!」とリズム良い音に変わってきています。

 もともと入力が早かった生徒はさらにその精度を上げ、クラス全体で現代農業に必須の「情報を扱うスキル」を着実に自分のものにしています。

 

■洗練されたスマート農業を目指して

 今、農業界では自動運転やAI活用といった「洗練されたスマート農業」が注目されています。

 しかし、それらを自在に使いこなすために必要なのは、機械の仕組みを知る「基礎」であり、情報を正確に扱う「基本」です。

 泥臭い現場の実習と、教室での緻密な座学。

 どちらもスマートな未来を創るために欠かせない、学びの「両輪」として私たちは大切にしています。

鉛筆 真っ白な 甘夏の花 咲く果樹園

 本日は「甘夏」と「露地不知火(しらぬい)」の草刈りを行いました。

 この時期、どうしても草刈りの投稿が続いてしまいますが、今の農場にはこの季節にしか出会えない風景があります。

■無数の白い花と、虫たちの往来

 今、甘夏の木々を埋め尽くしているのは、可憐な真っ白の花。

 顔を近づけると、控えめで上品な香りがかすかに漂います。

 その花々の間を、蜜を求めて虫たちがせわしなく飛び交う様子は、まさに初夏の農場ならではの光景です。

 この小さな花一つひとつが、やがて大きな果実へと育っていく——。

 そんな生命のサイクルを感じながら、晴れ間を縫って一歩ずつ作業を進めました。

「環境を整える」という仕事

 草刈りは、単に見た目をきれいにするだけではありません。

 足元を整えることで、木々への日当たりを確保し、風通しを良くする。

 地道な実習ですが、美味しい果実を育てるための「土台づくり」として欠かせない工程です。

 真っ白な花に囲まれて進める作業は、どこか背筋が伸びるような心地よさがあります。

 12月の収穫の日を思い描きながら、明日からも丁寧な管理を続けていきます!

背筋がいつもよりピン!? 授業参観で見つけた生徒たちの素顔

本校では授業参観および育友会総会を開催いたしましたキラキラ

多くの保護者の皆様にご来校いただき、活気あふれる一日となりました笑う

授業参観

普段の家庭での表情とはまた違う、「高校生としての顔」をご覧いただけたのではないでしょうか花丸

1年生: 初めての参観日に少し緊張した面持ちでしたが、グループワークでは活発に意見を交わす姿が見られましたお知らせ
2年生: 専門的な科目も増え、より探究心を持って授業に取り組む頼もしい姿が印象的でした了解
3年生: 進路実現に向けて、真剣な眼差しで先生の解説に耳を傾ける集中力は、さすが最上級生です3ツ星

育友会総会

学校長あいさつ(全文はこちら⇒20260425 「育友会総会」校長あいさつ.pdf

議事へのご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。また、旧役員の皆様、これまでの多大なるご尽力に心より感謝申し上げます。そして新役員の皆様、これから一年間どうぞよろしくお願いいたします。グループ

鉛筆 研究の 種をまく日々 PDCA

 先週17日から本日24日にかけて。

 農業科3年生の集大成である「課題研究」が、いよいよ本格始動しました。

 生徒たちは4つの専門班に分かれ、1月の発表会というゴールを目指して1年間走り抜けます。

 (※昨年度の先輩たちの勇姿はこちら)

 

■現場はすでにフル回転!

 実習の時間ながら、ICTの活用や黒板を前にした議論など、各班の個性が光るスタートとなった1週間でした。

 

 「次はどうする?」(食品班)

  タブレット端末を駆使して先輩の研究を徹底分析。

  自分たちが追求すべき新たなテーマを絞り込みます。

 

 

 「納得いくまで!」(草花班)

  黒板の前に集まり、年間の栽培・研究スケジュールを検討。

  白熱した議論で自分たちのロードマップを描きます。


 「待ったなし!」(果樹班)

  容赦なく襲来する獣害への対策に、さっそく追われる日々。

  「自分たちの園地を守る」という自覚がその表情に宿っています。


 「前例なき挑戦」(野菜班)

  ペピーノ、水耕栽培、高濃度酸素水。

  未知の領域へ踏み出すべく、まずは多様な試行錯誤からスタートです。

 


■一生モノの「思考のツール」

 課題研究の肝は、「PDCA(計画・実行・評価・改善)」のサイクルにあります。

 農業は自然相手。

 計画通りにいかないことの連続ですが、上手くいかない時こそPDCAの回しどきです。

 「次はどうする?」と仲間と話し合い、改善を繰り返すその時間こそが、実は一番の学びになります。

 壁にぶつかり、悩み、試行錯誤するプロセスすべてを「楽しんで」ほしい。

 ここで身につける思考法は、卒業後、どんな道に進んでも皆さんを支える強力な武器になります。

 1月、彼らがどんな「答え」を収穫するのか。

 このブログでも随時、その過程をお伝えしていきます。

 農業科3年生の挑戦を、どうぞ温かく見守ってください!

鉛筆 ピンマイク 「これが業界」 加工室

 本日は3年農業科の「食品製造」の実習。

 今日はいつもと少し雰囲気が違います。

 なんと、RKK熊本放送が番組「ミライのタネ」の取材のために、食品加工実習室へ来てくれました!

 

 

■剪定から瓶詰めまで 自分たちの手で

 今回製造したのは、本校自慢の「甘夏マーマレード」

 

 この甘夏は、木々の剪定(せんてい)から収穫、そして一つひとつの選別に至るまで、すべて生徒たちが自分たちの手で丁寧に行ってきたものです。

 そんな思い入れの深い自分たちの製品が、先日2年生が一生懸命に準備してくれた材料(※準備の様子はこちら)を経て、いよいよ最終工程の瓶詰めへ。

 丹精込めて育てた素材が形になっていく喜びと、それをプロのカメラが追いかけているという高揚感が、実習室に満ちていました。

 

■さながらアナウンサー!?

 実習中、一人の生徒がインタビューを受けることに。

 プロのスタッフさんと入念に打ち合わせをし、襟元にピンマイクをつけてもらうその姿は、まるで本物のアナウンサーか女優さんのよう!

 収録後、カメラマンと一緒にモニターに映し出された自分のインタビュー映像を真剣な表情で確認する姿は、まさに現場の表現者そのものでした。

 一連の撮影を終えた彼女に、私が「取材を受けてみた感想は?」と尋ねてみました。

 すると、その答えがまた秀逸でした。

 「これがテレビ業界ですね。」

 その落ち着き払った、どこか達観したような一言に、少し笑ってしまいました。

 テレビの裏側を肌で感じ、緊張すらもユーモアに変えて楽しんでしまう彼らの姿に、日頃の実習とはまた違う、頼もしさと個性を感じる一幕でした。

 

■食レポの行方は……?

 試食シーンでは、急きょ「食レポ」を求められる場面も。

 味の魅力を上手く表現できて満足げな生徒、言葉が出てこず悔しがる生徒、そして「映りたくない!」と必死にカメラを避ける生徒……。

 果たして、本番の放送で彼らの奮闘は採用されるのか!?

 

 最後にはクラス全員での撮影も行い、無事に取材が終了しました。

 プロの仕事に触れ、自分たちの学びを言葉にする。

 3年生にとって、また一つ、忘れられない良い経験となりました。

■放映予定のお知らせ

 今回の実習の様子は、以下の日程で放映される予定です。

 5月9日(土曜日) RKK熊本放送「ミライのタネ」 16:54~

 

 皆様、本番の放送をぜひお楽しみに!