校訓
 
昭和47年4月1日制定 大津産業高等学校創設時に制定され現在に至る。

 


~ 清 新 ~
 急激な経済発展とともに豊かさと快適さを作り出すはずの近代産業が、大気汚染をはじめとする各種の公害をもたらし、自然的・文化的破壊にもつながって産業の発展が人間を機械に隷属させ、自分で思考し、判断し、行動するという人間の主体性を埋没させるおそれが見られる今日、産業高校として発足した本校が、将来関連産業の技術者を育成するための教育の大綱として第一に「清新」を掲げたのは、自主的に充実した生活を営む能力、実践的な社会性と創造的な課題解決の能力を備えた健康でたくましい人間の育成こそ本校が目指す教育の目標であると考えられ、その生徒の資質として、高校3年間をとおして、常に清く新しい心身をもたせることで個々の能力を伸ばし、自己を実現して社会の進歩に貢献出来るものと考える。
 特に、翔陽高校では各教科で修得した内容を有機的に活用する斬新な能力を必要とし、急激な進歩をとげつつある科学技術に即応し、将来の変革にもじゅうぶん対応できる主体性を持った意欲と能力こそ清新な活力によって育成されるものである。なお、清新の意味するものは身体的、精神的、社会的にも健全な状態を目指し、自己の能力を最大限に発揮するため健全な身体の育成にもつながるものである。

~ 協 力 ~
 現代は、豊かな社会の展望の中で精神の渇きや不安、疎外感や満たされざる怒りを出現させている。集団生活にあっては、各自が独善と排他をつつしみ、人間的な接触と交流を深めることによってこそ、愛情と信頼に満ちた明るい学園の建設が出来るものと考える。
 特に本校は、総合学科高校として農業・工業・商業・家庭に関する系列を有する学校であり、明るく楽しい共同生活を築くためにも全てが協調することが極めて重要であり、この精神は将来産業社会人としても大切な資質となるものである。

~ 礼 節 ~
 今日の時代は、機械化社会、情報化社会、大衆化社会のなかにあって豊かな人間性が失われつつある。高校生時代は、青年前期に目覚めた自我意識がいわゆる自信過剰となり、他との協調性に欠ける恐れが生じるが、自他の尊重、遵奉の心情を養うことが極めて重要である。礼節と態度は学園、社会を問わず共同社会において、より良き人間関係を醸成するための基調である。高校生活を通して、この態度と習慣をかん養し、自他の人格の調和と連帯の中で新しい学園を築くことを課題としたい。