日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その239)

 高等部2年生の家庭科の授業で、生徒たちが高齢者の疑似体験を行っている様子を見かけました。指定された箇所、廊下、階段を通って教室に帰ってくる間に、生徒たちはお年寄りや障がいのある方たちの困りを実感したようです。

 以下は、事後の生徒たちの感想です。

 

  ・階段を下る時が怖かった。

  ・コミュニケーションをとるのが難しかった。

  ・文字が見えづらく、手指の作業も不便で驚きました。
 

 本校の幼児児童生徒たちは自らの障がい(聴覚障がい)について小さい時から系統的に学んでいきますが、他障がいについて理解を深めることもとても大切なことですね。

 
令和3年5月19日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その238)

 昨年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、2カ月余りの臨時休校を余儀なくされました。今年は臨時休校までには至っていないものの、昨年よりも拡大状況は日増しに深刻化しているように感じます。

 先週、中学部では臨時休校等の事態に備えて、新しく配備されたパソコンや個人アカウントを用いたリモート学習のオリエンテーションを行いました。

令和3年5月18日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その237)

 今年の梅雨入りですが、九州南部は過去2番目の早さで梅雨入りおり、熊本地方の梅雨入りも間近だと思われます。

 長雨になると外で体を動かす機会が減ってしまいますので、外遊びが大好きな子供たちにとっては僅かな晴れ間や曇天も有難いものです。

 さて、「あそび」という言葉から思い出したのですが、熊本県手話通訳問題研究会(熊通研)の前会長である梶原初子様(故人)から、6年ほど前に「あそべ あそべ」と描かれた葉画(はが)をいただきました。作品の製作者は熊通研会員のTさんということを伺っています。

 葉画という名のとおり、葉っぱの色や形をそのまま活かして描かれた絵画です。実際の作品を見ると、沢山の動物たちが仲良く楽しそうに列車に乗っている様子が繊細に描かれており、とても素晴らしい作品です。これまで、子供たちの目に触れにくいところにありましたので、掲示場所を検討したいと思っています。

 

令和3年5月15日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その236)

 5月13日(木)、九州地区聴覚障害教育研究会(九聴研と呼称しています)関係の会議が行われました。終日、校長室にて参加したのですが、他の九州地区の校長先生及び各校運営委員の先生方による会議が行われ、本年度以降の研究会の持ち方について協議・確認等を行いました。

 本年度は都城さくら聴覚特別支援学校及び延岡しろやま支援学校を主管校として研究会が開かれるのですが、昨年度からコロナの影響が本研究会にも及んでいます。今年の研究会については、リモートによる開催が既に決まっており、11月に研究会が予定されています。

 さて、九州地区には聴覚に障がいのある子供たちが通う特別支援学校(聾学校、聴覚特別支援学校等の名称があります。)が13校1分教室存在します。

 九州地区(福岡、宮崎を除く)においては、聾学校は各県に1校のみが設置してある状況です。以前から「九州はひとつ」の合言葉で、互いに協力し合いながら聴覚障害教育を推進してきました。今後も本研究会が充実し、子供たちの成長に還元されていくことを切に願っています。

 また、九聴研の新しい取組みとして、各教科等の部会を設け、先生たち同士が横のつながりを持ち、情報交換等を行っていくことにしています。最初からあまり無理をせずに、しかし良い仕組みとなっていくことに期待しているところです。 

 
令和3年5月14日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その235)

 今週末(5月15日)に予定しています本校大運動会については、5月10日の学校安心メールでお知らせしましたとおり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため一旦中止とし、今後延期の時期や開催方法等を検討していくこととしました。

 運動会を楽しみに練習に励んでいた子供たちにとって、また御家族の皆様もとても楽しみにしておられた行事ですので、何とか学校全体での運動会開催が実現できるよう考えています。

 何よりも感染状況が収束に向かうことを願っています。 

 
令和3年5月13日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩