日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その348)

 12月1日から2日にかけて、A中学校の生徒さんが1泊2日で、本校での授業体験、聴力測定及び寄宿舎での宿泊体験をしました。

 新型コロナウイルス感染症のリスクレベルが下がったことで、他の学部でも交流授業が実施可能となったり、教育相談の依頼が増えてきたりしています。

 教育相談や交流授業等の依頼は随時受け付けていますので、どうぞ積極的な活用をお申し出ください。 

 
令和3年12月6日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その347)

 12月1日(水)、幼稚部青組の子供たちが「お店見学」に出かけました。前日の大雨の影響を心配したのですが、朝方までには雨も上がり、寒空ではありましたが、安心して健軍商店街に徒歩で向かうことができました。お家の方とは現地で集合し、お話しながら一緒に買い物を楽しんでくれたことでしょう。

 来週は他のクラスでも「お店見学」が予定されています。

 師走の街やお店の様子、雰囲気を感じ取ってほしいと思います。 

 
令和3年12月3日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その346)

 

 11月30日(火)、「2021チャレンジ小国GO」手話学習会が小国高校で開かれました。

 この事業は地域の高校生が地域社会との交流の機会を持ち、様々な体験活動を通じて、福祉への理解を深め、社会の中での連携(共生の心)の意識を育むことを目的として、小国町社会福祉協議会と南小国町社会福祉協議会が中心となって毎年開催されているものです。

 今年も当協議会から本校に、2回にわたる講師派遣の依頼があり、1回目(一昨日)は野田先生、齊藤先生が講師として出向き、簡単な手話クイズ、あいさつ、気持ちや動きの表現、そして指文字表を用いた高校生自身の自己紹介を中心に学習会を行いました。

 初めて手話や指文字に出会う高校生も多くいたようですが、学習会の最後には全員が自分の名前を指文字で表すことができており、頭の柔らかい高校生の様子を間近で見て驚かされました。

 2回目は来週8日、住吉先生、山田先生が講師を務めます。小国高校受講生の皆さん、楽しみにしていてください。

 
令和3年12月2日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その345)

 11月26日(金)、「ろうのフリーランス」として様々な活動をされている盛山麻奈美さんが本校に来訪されました。

 盛山さんは生まれも育ちも東京ですが、御主人である「ろうの写真家」齋藤陽道さん、そして子供さんと一緒に、昨年12月に熊本に引っ越してこられたそうです。

 いつかお会いしてみたいと思っていた方ですが、コロナ禍でなかなか実現しませんでした。ですが、やっとその願いが叶った日でした。

 近いうちに、本校の子供たちとの触れ合いの時間を設けたく思っていますので、御主人ともども御来校いただけるよう、各学部と相談し検討していこうと思っています。

 
令和3年12月1日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その344)

 11月26日(金)10:00本校会議室においてオンラインにて熊本聾学校「PTA研修Ⅱ」を開催しました。講師は札幌聾学校の保護者、並木英子様です。並木様は3人の男子ろう児(19歳、14歳、9歳)の母親です。

 

 以下は、講演の中でお話された内容の一部です。

 「子供に聴覚に障がいがあることが分かったときには、とてもショックでした。これからの子育てに悩む中、札幌聾学校、龍の子学園、明晴学園、ろうの保護者等との多くの出会いや経験を通して、「子供を手話で育てたい」「子供たちと手話で自然なコミュニケーションをとりたい」と思い、日本手話を第一言語として学ばせ、育てることを選択しました。日本手話を第一言語として生き生きとコミュニケーションをする子供たち、自分の思いや考えを手話で表現できる子供たちの成長していることがよく分かりました。」

 

 また、札幌聾学校での授業の様子やNPO法人バイリンガルろう教育を推進する会の活動の紹介もあり、実りある研修となりました。

 最後に、私の子育てにおいて大切にしていきたいこととして

 ・ろう者とろう社会との関わり

 ・聾学校とのチームワーク

 ・子供の力を信じる気持ち

 ・子供と一緒に自分の人生を楽しむこと

を述べられ、「子供に聴覚障がいがあったので、多くの人と出会い、多くの経験を積むことができ、自分自身の成長につながっている」ことを語られました。 

 

令和3年11月30日        
熊本聾学校 副校長 西山拓洋