令和6年度
令和6年度 熊本西高等学校 1学期終業式「講話」
皆さん、おはようございます。まずは、先程、表彰式を行いましたが、多くの人が日頃から励んでいる活動の成果を発揮して、優秀な成績を収めてくれました。改めて称えたいと思います。おめでとうございます。
早いもので、1学期の終業式を迎えました。令和6年度も、1年間のおよそ3分の1を終えようとしています。1学期の日数は、土曜日・日曜日・祝日を入れて107日間を数えました。学校への出席すべき日数は71日間でした。皆さん、1年生として、2年生として、そして3年生として、授業、授業以外の学習活動、学校行事・生徒会活動・ホームルーム活動などの特別活動、また、部活動等を、まず、自分自身で振り返ってみてください。
授業について、4月の始業式で2年生・3年生には、授業の姿勢に関する事をお願いしました。「知らない事」「分からない事」を、知ろうとしない姿勢や分かろうとしない姿勢は、授業の姿勢として恥ずべき事です。知ろうとし自分の知識とすること、分かろうとし自分が理解することを姿勢として持ち、学習に臨んでくださいと伝えました。皆さんできたでしょうか。
学校行事について、5月開催の体育大会をはじめ、各学校行事における皆さん一人一人の取組みは、行事を終えた後、自分の役割はしっかり果たすことができたなど、充実感を持つことができましたでしょうか。部活動について、県高校総体、県高校総文祭、高校野球夏の県大会が終わりました。結果は嬉しい結果、悔しい結果であるにせよ、個人またはチームで設定した目標の達成に向けて、それまで積み上げてきた力を出し切ることはできたでしょうか。
「授業」、「学校行事・生徒会活動」、「部活動」等において、自ら学ぶ、積極的にチャレンジするなど、主体的であったか。また、関係する人と互いに必要な言葉を掛け合い、コミュニケーションをとるなど、対話的であったか。さらに、学びを探り究めるというような深い学びであったか。などについて、その成果を含めて省みてください。一人でも多くの人が、「自分自身がやるべきことをしっかりと打ち込んできた1学期だった」という充実感や達成感を持って、今日の「終業式」を迎えていることを願っています。
次に、「夏休みの過ごし方」についてです。1学期が終わり、いよいよ約40日間の夏休みが始まります。貴重な夏休みをどのように過ごすかは、学年によって課題は異なります。皆さん一人一人、夏休みの生活を、主体的・計画的に過ごしてください。まずはこれが、基本的なこととして必要です。その上で、3点伝えたいと思います。
1点目は、学習面(、各種活動面)において、夏休みの機会を活用して、しっかりと補い、そして、蓄えておきましょう。勉強は、時間をかけて継続しないと、実力はなかなか付かないですね。『少年老い易く学成り難し』と言います。長期休業で最も長い夏休みの期間を、有効に使うことは、2学期からの学習等で、自分の実力をさらに伸ばすことに繋がります。3年生は、この夏休みに時間をかけて進路実現に向けて準備を着実に進めてください。この夏に実力を伸ばし蓄えておくことが、今後のより良い進路実現に繋がります。皆さん夏休みが終わる時、「夏休みにやるべき勉強をしっかりとやった。」という思いを持って、2学期を迎えるようにしてください。
2点目が、夏休みは解放的になると思いますが、生活においてはくれぐれも「マナー・モラル・ルール」を、しっかりと守ることです。マナーの「マ」、モラルの「モ」、ルールの「ル」。「マ・モ・ル」という自制心を確実に持って責任ある行動をしてください。その上で、夏休みを充実させてください。しかし、もし万が一、避け難い事情等で、守ることができなかった場合や過ちを犯してしまった場合、まず、自分がその過ちを認め、それを改めることが、とるべき行動です。言い逃れをしたり、誤魔化したりすることが、くれぐれもないようにしてください。『過ちては(即ち)改むるに、憚ること勿れ』と言います。肝に銘じておいてください。
3点目が、夏休みは、長期休業の中で最も長い期間の休みです。自分自身の健康づくりと体力づくりに取り組んでください。そのためには、休みの生活の中で、『適切な運動・食事・睡眠を習慣付ける』ことが必要です。自身の健康と体力に応じて、バランスの良い生活習慣を確立してください。その上で、「探究活動」や「奉仕活動」など、時間的に夏休みにしかできないことがあると思います。皆さんの備えている力とエネルギーを積極的に発揮してください。以上3点を皆さんに伝えておきます。
最後に、自分自身の命を大切にする、他の人の命を大切にする、すなわち『命の尊さ』について、夏休みに入る前に、今一度、認識をしっかりと深めてください。そして、心の健康と交通事故をはじめとする事故防止に十分に留意してください。皆さん一人一人が、充実した今年の夏休みを送り、9月2日の2学期始業式には、さらに一歩成長した元気な姿で登校し、再会できることを期待して「講話」とします。