花のつくり観察実験 理科と草花の連携授業(園芸科)
理科と草花の連携授業で、花のつくりの観察を行いました。まず、ツツジ科のさつきで合弁花と基本的な花のつくりをルーペで観察しました。その後、各部名称を復習しました。
次はキク科のサイネリアの観察です。1個に見える花の中には数多くの小花が入っていて、舌状花と筒状花があることを知ることができました。タンポポの綿毛のように、最終的には風で種子が飛んでいくような冠毛も見ることができました。
次にラン科のシランを観察しました。シランのリップと呼ばれる唇弁に誘われてミツバチが飛んできて、蜜を吸おうと潜っていきます。するとシランには蜜がなく、戻っていくと同時にやく帽がぱかっと開いて花粉塊が出てきてハチの背中にくっつきます。次の花に行ったときに柱頭に花粉がつくという構造になっています。つまようじでやく帽を開いて花粉塊を取り出すと生徒達は「うわーすげっ、くっついた」と驚いていました。そして、花粉のつぶつぶを実体顕微鏡で観察しました。「卵みたい」と表現している生徒もいました。光学顕微鏡の画面では、ショ糖液でのびた花粉管を観察することができました。伸びた花粉管を、初めて見ることができました。種子は小さく、風邪散布種子でした。
園芸科で育てている花をよく観察することで、「調べながらの学習が楽しかった」「花の構造が面白いと思った」「花のつくりには理由があることが分かった」などの感想もありました。
植物の魅力が観察することで見えてくることを生徒達が実際に体験できて、職員も嬉しい楽しい授業でした