1 SSHの概要
文部科学省が、将来の国際的な科学技術人材の育成を図るために、理数系教育に重点を置いた研究開発を行うSSH事業を平成14年度から実施しており、今年度は全国で218校が指定を受けています。全国の高校の数は約4,900校ですので、SSHの指定を受けている高校は全国の約4%,これに令和3年度本校が加わりました。熊本県では、これまで4校が指定を受けており、令和3年度は本校が県北初の指定校となり5校となります。
2 本校が取り組む研究開発題目
「持続可能な社会の実現を目指すイノベーション人材の育成に向けたSTEAM(=スティーム)教育プログラムの開発」
令和3年度は1年生を中心に、文理融合型の研究開発を全校体制で取り組みます。STEAM教育の「S」は理科、「T」は技術、「E」は工学(設計・プログラ ミング)、「A」は文系科目(感性や人間理解)、「M」は数学と定義し、その要素を含む5分野のクロスカリキュラムの開発に取り組み、教育課程を豊かにします。
◇開発概要A(STEAMⅠ)
文理融合の探究型クロスカリキュラム開発
1つの教科の中で、STEAMの要素を取り入れて構成し、科学的発想力を鍛えます。
◇開発概要B(STEAMⅡ)
理数探究(基礎)をベースとした課題研究とそれを支え深める探究科目の開発
複数教科を組み合わせて、STEAMを構成し、課題研究を進めることで科学的探究力を鍛えます。
◇開発概要C
普通高校では展開しにくい「T」、「E」の分野において、近隣の専門高校や、大学、企業等外部機関と共創したプログラムを開発します。
これらを通して、バリエーションのある多様な答えを導きだすことができる科学技術(イノベーション)人材を本校から多数輩出します。
3 実施期間
令和3年4月1日~令和8年3月31日(5年間)
4 SSH事業のメリット
SSHの指定を受けることで、これまで公立学校では取り組めなかったような新しい研究活動に取り組めます。また、予算の充実に伴い本校の教育環境の充実を図ることができます。
5 専門的見地を持たれた外部の方々から構成するSSH運営指導委員会
SSH運営指導委員会とは、本校の取組を専門的見地からご評価していただくたくための大学教授や地元自治体の代表様など8名程度から構成する組織です。大学教授の皆様(東京大学、熊本大学、崇城大学、東海大学から各お一人)、課題研究に深い見識をお持ちのご専門の方、山鹿市長様、熊日新聞社山鹿支局長様、熊本県立教育センター指導主事様にお願いしています。
6 本校のSSH概略図
7 活動成果報告