保健室ブログ
「いま、高校生のあなたに伝えたいこと」
6月1日(木)、2・3年生を対象に性教育講演会を開催しました。
講師は「NPO法人せいしとらんし熊本」の『おりちゃん』こと安田香織さんです。
山鹿市在住で助産師の経験もあり、現在は保健師として活躍中、そして4人のお子さんを
子育て中のお母さんでもあります。
生きるを学ぶ性教育=生教育ということで、
〇妊娠・出産の過程
〇自分を守るために
・避妊/セルフプレジャー
・コミュニケーションと同意
〇SNS
等の内容を話していただきました。
また、NPO法人で制作されている「きみのーと」を一人一冊配付していただきました。
きみのーとは、命・体・心・SEXのこと、そしてもしものときの相談先も載っており、
とても充実した内容の一冊です。
~~生徒の感想より~~
・自分は今まで性教育は恥ずかしい思っていましたが、自分とパートナーを守ることにつな がるから今の時期にはとても大事な学習だと思いました。 これからしっかり勉強して正しい知識を身に着けていきたいと思いました。
・謝辞の中で言われていた「高校生のわたしたちにはまだ背負いきれない力」という言葉に とても共感しました。妊娠する、させる力があるということはとてもすごいことだけどその 力でいい方にも悪い方にも進んでしまうということに改めて気づきました。
・今までの性教育講話より聞きやすかったです。一番こころに残ったことは性教育=生教育 という言葉です。これからの生活、自分たちはもう高校生なので活かしていきたいです。
・避妊の方法がたくさんあることを知りました。ピルは避妊のためではなく月経がきついとき にも使えることを知ったので利用してみようとも思いました。ちょっとしたことも相手を傷つ けるかもしれないので色々な可能性を考えて行動したいです。
・「性教育=生教育」生きるための教育という言葉が印象に残りました。
人生で、月経の回数が昔より増えていて、それによって癌などのリスクも高まっているという ことを初めて知りました。
・とても自分のためになる講演会でした。特に別れるカップルと別れないカップルの違いとは の話が特に残っていて、段階を飛ばしてしまったカップルと純粋に段階を踏んでいったカップ ルでその差が出るというお話を聞いたときになるほどなと思いました。お互いにコミュニケー ションが取れていないと相手の気持はわからないし、長く付き合っていくのもできないなと思 いました。これから先、自分が大事に思える人が見つかればいいなと思います。
また、最後の動画の中で大人になるのは1人で何でもするんじゃなくて助けてほしいときに助 けてということとあってそれがとても心に響きました。
大切な命を救えるように~心肺蘇生法の研修~
生徒の皆さんは明日からの中間考査に向けて午前中授業でしたが、職員は会議や研修の時間でした。
そのなかの一つとして、山鹿市消防署の救急隊の方々から救命入門コースの講習をしていただきました。
鹿本高校のAED設置場所を知っていますか?
今年から1つ増えて、3ヶ所になりました。
①職員室前廊下(トイレの入口の壁)
②体育館入口(運動場側の壁)
③剣道場入口(靴箱)
②と③は、校舎が閉まっていても使用できます。
同窓会館やセミナーハウス、プールから近くなりました。
覚えておきましょう。
安心安全な学校生活が送れるように、先生たちも真剣に学んでいました。
「STOP THE 薬物!」
11月17日(木)LHRの時間、学校薬剤師の江上先生を講師に薬物乱用防止教育講演会を開催しました。
対象は、保健の授業でも薬物について学んでいる2年生です。
違法薬物の話はもちろん、一般医薬品について、薬の飲み方などわかりやすくお話いただきました。
~生徒の感想~
・身近な「薬の服用の仕方」の話が印象に残りました。基本的すぎるからこそきちんと教えてもらわずに知らなかったことがたくさんありました。違法なものでなくても、危険な行為に繋がってしまうものが身近にあることを忘れないようにしたいです。
・今回の講話で薬物乱用の危険が意外と自分の近くにも潜んでいることがわかりました。そのために、今回教えていただいた、断る勇気、判別する力、疑う力、そして薬物についての知識などを身に着けていきたいと思いました。
・なぜ薬物でもあるタバコは禁止にしないのか気になっていたけれど、国の事情であったり、喫煙者のことを考えた理由があるということを知り、少し納得することができました。
2年生 性教育講演会(人権教育講演会)
11月10日(木)LHRの時間、ともに拓くLGBTQ+の会くまもとの代表である今坂 洋志様を講師にお招きして、人権教育講演会が開催されました。今年の人権教育講演会の内容は”性”に関する内容でもあり、2年生は性教育講演会の一環として体育館で聞きました。
演題 「LGBTQ+の基礎知識
~偏見を外し、ともによりよく生きていくために~」
「LGBT」は今までもよく聞いていたと思いますが、「Q+」について新たな学びの人も多かったと思います。人間の性の4つの要素である「生物学的性、性的志向、性同一性・性自認、性表現」の説明を聞き、私たちには多様な性別があることを理解できたのではないでしょうか。
最後に保健委員2年の田中君が謝辞の中で「もし、カミングアウトを受けたらなど考えていましたが、そもそもその考え自体が違うのではないかと、新しい考えも出てきて、とても良い時間になりました」と感想を述べてくれました。講師の先生も言われていた”カミングアウトが必要のない社会”をつくっていきたいですね。
1年生DV未然防止教育講演会
10月26日(木)LHRの時間、NPO法人DV対策・予防センター九州の原健一理事長を講師にお招きして、DV未然防止教育講演会(性教育講演会)を開催しました。
演題「お互いを大切にして よりより関係を築くために
~交際相手からの暴力”デートDV”について~
例年3年生で実施していた内容ですが、高校生になり男女交際を始める人も多くなるであろう1年生に今回聞いてもらいました。DVというと身体的な暴力を思い浮かべる人が多いと思いますが、精神的・社会的・性的・経済的といったDVもあることを、若者に見られる恋愛観などを通してお話していただきました。
【生徒の感想】
・講演のなかにもあったように、“対等”と“尊重”という言葉が心に残りました。そのためにも、相手の人間関係や自分の人間関係を思いやれるようにしたいと思いました。交際したら、我慢しないといけないと少しだけ思っていたけど、今回の公演を聞いて、多少我慢も必要だけど、相手に「嫌だ」と伝えることも大切なんだと思いました。これから、人間関係が広がっていく中で、そういう相談をされるかもしれません。その時に今日の公演を思い出して、“相手は、勇気を出して自分に相談してくれた”ということを忘れず、話を聞いてあげたいと思いました。相手も自分も大事にしたいと思います。
・彼氏彼女になったら他の異性とかと話してほしくないと思い、「あんまり話さないでほしい。」と自分は相手に言ってしまうかなと思います。でもそれは間違っていて相手を信用できていないからこそこのようなことを言ってしまうと思いました。これからは相手をきちんと信用して良い関係をめざしていきたいです。
・デートDVと言う言葉を初めて聞いて、行き過ぎた束縛や過剰なチェックなど相手の立場に立ってみてしてほしくないだろうと思うことは絶対にしてはいけないと思いました。女性は比較的男性より弱い立場にあり、自分には合わないなと思ったらすぐに関係を切ることも大事だなと思いました。
・DVの範囲は自分が思っていたより広かった。DVは男も受けていることを知りました。今日習ったことを活用して、お互いを尊重した関係を築いていきたいです。