熊本県高等学校教育研究会地学部会
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中岳噴火口
場所:阿蘇町 中岳
中岳火口は三重になっています。一番外側が中岳山頂から南北へ1㎞以上ある弧を描いている岩壁で、二番目がその内側にある砂千里ヶ浜の南側・皿山の下の三日月形の火口壁で、三番目が最も内側にあって現在噴煙を上げている中岳火口です。
一番外側の火口壁から最も内側の火口を望む。
中岳山頂の火口壁にはまるで堆積岩の地層のようにきれいに積み重なった成層構造が見られますが、これは溶岩ではなく、未固結のマグマのしぶきが落ちて固まったアグルチネートとよばれるものです。火口から遠ざかるとあまり固結してないところもあります。
参考:渡辺一徳、1999(九州の火山p60-p62)による