熊本県高等学校教育研究会地学部会
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場所:仙酔峡へ登る道路を、青年の家の分岐点の少し先から西側の谷に降りる道沿いの露頭。
この露頭の堆積物は、ほとんど中岳からの噴出物(灰噴火による火山灰が大部分)で、その噴出物の間に薄くアカホヤ火山灰や杵島岳、往生岳のスコリアがはさまる。
火砕流堆積物には吹き抜けパイプがある
ふつうパイプ状の構造で、堆積直後の高温の火砕流中に含まれていた大気や火山ガスなどの気体が堆積物表面に向けて吹き出した跡。
火山灰などはガスとともに吹き飛ばされてしまっているので、パイプ内には比較的粒度のそろった軽石や小岩片、分離結晶などがつまっていることが多い。
さらに上方にアカホヤ火山灰があるが,
ここではアカホヤ火山灰のオレンジ色がはっきりせず、肉眼で特定するのは難しい。