【SSH】台湾研修3日目(大学研修②)
お昼からは、化粧品学科での講義と実習です。今回は、台湾の言葉で「芳香晶球」と呼ばれる、消臭ビーズ(香り玉)の作製体験を行います。体験の前に、この学部で行われている研究や国際的な活躍について説明を受けました。紹介動画ではAIが日本語でのアナウンスを担っており、その技術力の高さにも驚かされました。その後、どのような化学反応を経てこのビーズが作られるのかについて学習しました。その後は、実際の作業に移ります。アルギン酸ナトリウム、乳化剤などを正確な分量で測りとり、撹拌した後、スポイトで滴下させて球体の形を形成していきます。香料として用いたのは、レモンのような香りのする「山胡椒」の精油。よく化粧品にも用いられる材料とのことです。集中力が必要な工程も多かったものの、お互いに教え合い、よい香りに癒やされながら学ぶことができました。
その後、情報学科に移動して、AIやVR、データをどのように活用して研究が進められているかについて、用いられている技術や仕組みとともに教えていただきました。靜宜大学の敷地内にある教会にプロジェクションマッピングを行ったり、VRを着用して自動車を運転するシミュレーションをしたりといった学生の活動や、どのように研究プロジェクトを進めているかについて詳しく知ることができました。その後、VRを実際に体験したり、映像に特化した部屋でAIを活用した映像技術を体験させていただくこともできました。
大学では食事や寮、各学科での研修時に多くの日本人学生にサポートしていただきました。天草高校出身の福本さんをはじめ、天草市や上天草市出身のみなさん、宇土高校出身のみなさん、そして沖縄や北海道出身の学生さんなど、多くの大学生が入れ替わり立ち替わり、優しく、温かく見守ったり、通訳をしてくださったりもしました。まだ台湾滞在歴の浅い先輩でも堂々と中国語を使いこなしており、生き生きと大学生活を語る姿は、今回の研修に参加した4人の目に眩しく映った様子。実は、今回の寮での宿泊時、4人部屋の内訳は、日本人(=天高生)1人、台湾の学生3人という構成でした。宿泊前は不安顔だった生徒たちでしたが、翌朝話してみると、口々に「楽しかった!」とのこと。英語や、中国語の翻訳アプリを駆使して、新しい「世界の友だち」をたくさん作ることができたようです。
靜宜大学の桂田先生をはじめ、研修でお世話になった先生方、スタッフのみなさま、そして学生のみなさんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!
充実した台湾での時間も、あと少し。これから、空港近くのホテルへ向かいます。